安全登山のために
        No,27

 

“こんな方法もお試しに?”

 康M

 山にあまり登らない私に、編集部からのきつい仰せで、この稿を書くことになり、少々戸惑っているのですが・・・・・。

 山に行ってない割りに、大っぴらに言えませんが、結構危なかったことがありました。

懐中電灯を持たずに、ある山の頂上付近で日暮れてしまったり、雪の岩場通過時に、アイゼンを引っ掛けて、結構きつい斜面へ飛んだり、道に迷って、とんでもないところに降りて2時間もアルバイトをしたり、等など。少し運が悪ければ、結構なことになっていたと思います。多分、皆さんもそれなりに、「危なかったな」と思っていることがあることと思います。特に、ルート間違えなどは、数のうえでは、多くの人が経験している、危なかったことの筆頭なのではないでしょうか。結果として大事にならなったとしても、かなり不安全な状態であったと言えますね。

 年に1,2回、鈴鹿の山で起る、山岳事故の要因というか、事故が起きる最初の要因になっているのが、ルート間違いのような気がします。帰ってこなくて探したら、崖下で発見なんて言うのは、これに当たるのではないでしょうか。

で、今回は、低山で結構ある「道迷い、ルート間違え」に例に「より安全な山行」するための手法について考えてみましょう。

一人一人で原因と思われるものを思いつくまま挙げてみてください。

「思い違い」「確認不足」「ルート全体が把握不足」「気配り不足」「事前調査準備不足」「地図が読めない」「ルートそのものの構造的な問題」「間違った標識」「目印の標示誤り」「人任せ」「金魚のフン状態」「リータ゛ー、サフ゛リータ゛ーへの過信」等など。

数え挙げればきりがなく出てきますね。

出てきた要因の区分けし、共通点を探し、根本的なものだけに纏めます。例えば、最初の6項目が、「事前調査不足」という項目で纏められるとしたら、次にその解決法を見つけます。「山に行く前には事前調査を十分にする。」といった「事前調査不足」に対する実施すべき項目が出てきます。でも、これだと漠然としてますね。この事前調査不足に含まれる項目で「地図が読めない」→地図を読む→ルート全体の把握が出来→、確認不足、思い違いの解消と続きます。

簡単に書きましたが、こんな方法を一度試してください。以外に自分の盲点が見つかったり、分かっていたけど・・・・ということが明確になるかもしれません。

 

 私のルート間違いを防ぐ方法の結論は「一人では山に行かない、信頼できる仲間を疑いながら自分を信じないで登山する。」かな・・・・・・?