初心忘れるべからず 景 M
半田ファミリーに入会して、1年半がたちました。これまでの山行を振り返ってみると、楽しくて素敵な思い出がいっぱいです。でも、すべてが「安全」な山行だったとは、いえなかったと思います。今思えば、楽しかったその陰には、いろいろな「危険」がありました。 私の中で、これまでで1番の危険だった山行。それはやっぱり、入会後初めての定例山行でしょう。藤原岳から竜ヶ岳へ(計画ではもっと長い予定だった)という長距離コース。最初は初めての定例山行に緊張しながらも、元気に歩いていました。しかし、整備されていない道は、怖くて足が動かず、最終的には見事に転んで精神的に凹み、息が乱れ始めました。そして、激しいアップダウンの連続。いつゴールに着くのか分からない不安は、精神的に大きなダメージを与えました。さらにあの暑さにどんどん体力が奪われ、最後には水を仲間から恵んでもらい、荷物を持ってもらって、なんとか下山することができました。下山後は心からホッとして大泣きでした。
そんな苦しかった昨年7月の定例山行。再び思い返すと、私の安全登山に対する考えの原点は、ここからだなと思います。
@無事に山から下りること。当たり前だけど、それがどれだけ大切なことか。あの山行中は、あまりに辛くて「山から下りられないのではないか」と本気で怖かったです。だからこそ、無事に下山できた時のうれしさとその大切さを身にしみて実感しました。
A体力・知識・技術と経験。あの時は、まだ数回しか山に登ったことがなく、長時間歩く体力など皆無。縦走とは〜などの知識も、山歩きや地図読みの技術もありませんでした。本当に「連れて行ってもらった」山行で、どんな山なのか、どのくらい時間がかかるのか等、全く考えずに登っていました。それが精神的に負担になって、体力にも影響を与えました。今では、あらかじめ計画書をしっかり読んだり地図を見たりして、見通しを持って登るようにしています。何度も山に誘っていただき、いろいろ教えていただいたおかげで、知識や技術も少しずつ身についてきたと思います。
B仲間の大切さ。同じパーティーの方を中心に、本当に助けていただきました。もちろん自分の力で登ることは大前提ですが、何かあったときの心強さは本当にありがたいです。もちろん、様々な知識や技術、これまでの経験を教えていただけることも、非常に有意義なことですよね。
初心忘れるべからず。これからも、楽しく安全に山を楽しんでいきたいと思います。