点検と危機
聖S
原稿の依頼を受けて、何を書こうかなと思っていたら、ネットで“安全登山のために、必ず知っておきたい「4つの点検」「9つの危機」”という記事を見つけたので、抜粋してみる事にしました。因みに、この「4つの点検」「9つの危機」は日本山岳ガイド協会が、活動の一環として、公開、広く周知を呼びかけているとの事です。
その背景には、幅広い層の人々に楽しまれるようになった登山の一方で、山岳遭難の発生件数が年々増加の一途をたどっており、「知識・経験・体力の不足から発生している」という指摘があり、この、「4つの点検」「9つの危機」を知る事で、登山を楽しみ、山岳事故を未然に防ぐ狙いがあります。
☆登山前の「4つの点検」
1 体を準備する・・・登山前は疲れを解消し、きちんと眠って体調を整えましょう。山で歩くスピードは平地の半分くらいがベスト。歩幅は型幅以下程度で、足場の安全を確認しながら歩きましょう。
2 登山をイメージする・・・地図を用意して、きちんと計画を立てましょう。登山3日前からの天気予報をチェックし、登山期間の天気も把握しましょう。
3 持ち物を確認しましょう・・・山の天候は常に変わりやすく、身近な山登りであっても、しっかりとした準備が不可欠です。
4 登山届け(計画書)を提出する・・・登山届けは山でのもっとも大切な安全対策です。山岳事故の多い長野県では入山者の1割程度しか届けを出しておらず、遭難件数の8割以上が無届の登山です。
☆登山中の「9つの危機」・・・「道迷い」「転倒、転落・滑落」「疲労」「落石」「落雷」「崩落」「鉄砲水」「凍傷」「野生生物」
これを読むと、正直、当たり前のことが書かれています。会に入会して、先輩方からまた登山学校でも教えてもらった事です。でも、実際、ちゃんと出来ているでしょうか?自分の身になっているでしょうか?日常生活でもそうですが、少し慣れてくると、“これくらいなら・・・・“ ”自分なら大丈夫“こう言った過信、慢心、そして油断がトラブルにつながります。
会の先輩の一言がとても胸にささりました。“今まで山をやってきて、事故がなかった事は、ラッキーなだけだ“と。登山は常に危険と隣り合わせです。山に「簡単」「難しい」は無く、どんな山でも、危険は潜んでいます。(←これも先輩の受け売りですが)
“自己責任“と言われる登山ですが、トラブルになれば、多くの人に迷惑をかける事になります。楽しい山にする為には、体力、知識・・色々努力も必要です!!これも、“自己責任” 体力は、自分で!知識は、先輩方から!会だからこその利点を生かして、これからも山を楽しみたいと思います。