安全登山のために
        No,69

 

 

自分のことを良く知る

 

征W

 

 私が半田ファミリー山の会に入会した理由は、一人でこのまま山へ登り続けるといつかは遭難して大きなケガをすると実感したからです。

 

―会に入る前の夏―

一人で新穂高から一泊二日の予定で双六岳小屋に泊まり翌日に下山する計画で山へ行きました。当日は朝から雨でしたが、せっかく来たので少し登ってみようと思い、歩き始めました。雨が強く降ってきて、下山する人に聞くと上も雨でしたと教えてくれました。でも、せっかくなので登りたくて登ってしまいました。雨でしたが、予定よりも早く双六小屋に着いてしまったので、もう少しだけ足を延ばして黒部五郎小屋まで行ってしまったのです。雨でザックの中の着替えまで濡らしてしまって、大変でした。

しかも、翌日すぐに下山すれば良かったのですが、雨も上がり比較的良いお天気になったので黒部五郎岳に登ってしまったのです。このことが大きな過ちで新穂高に下山したのは夜中の11時になってしまいました。そして、新穂高から自分の車で家まで帰りそのまま仕事に行ったのです。

 

こんなとんでもないスケジュールで山へ行ってしまったので、安全のことを考えて半田ファミリー山の会に入会しました。

 

 安全登山のためには、地図とか気象とかいろんなことを勉強しなければいけないと思いますが、まずは第一に自分の性格と行動特性をよく知ることが必要だと思います。登山届は出したのですが、計画までも無視して自分勝手に行動し、とんでもないことだと思います。自分一人での登山でしたので、自分がリーダーでもあったのですが、正確な判断ができなかったと思います。

いつでも、どんな時でも自分のことを良く知って正確な判断をできることが、安全登山に繋がると思います。