安全登山のために
        No,38

 

山に捨てちゃいけないものは・・・   雅T

 

「山に捨てちゃいけないものは・・・?」

「ゴミと命。」

あの,さわやかな笑顔が答えています。

 

幸い大きな事故に遭遇することなく山を歩いてきたつもりですが,振り返れば,「こんなふうに遭難事故って起きるのかも・・・」と,ひやっとした体験は,実はいくつもあります。気象の変化,装備の不備,技術の不足,体力の不足,山中での病気悪化・・・どれをとっても,山はまさに命取りな現場です。

 

いつ山に入っても,お久しぶり感いっぱいの私にとっての安全登山といえば,誰にも迷惑をかけずに登って下りてこられるってこと。山に救急車は来てくれない。途中でリタイアするわけにもいかない。自分の体力と判断力,そしてパーティ力だけが頼りです。

 

 山歩きのあれこれからすっかり遠ざかって久しい自分が,パーティのメンバーに迷惑をかけないためには,『初心にかえる』ということが第1だと心したいと思います。そう,あの頃とは違うのです。体力の低下・記憶力の低下・ど忘れ・思い込み・勘違い・無意識の行動・・・日常生活で「てへっ」ですましているミスが,山では大きな事故につながることになるのだと再認識し,心も身体も錆びない生活を送ることにしましょう。

週に数回身体を動かし,プロテインを飲んで,早寝・早起き・朝ごはん。給食のお代わり自粛。飲まない日も作る。あんなサプリ,こんな健康法も気になるなァ・・・

 

中高年の山歩きの三種の神器は『ストック・スポーツタイツ・アミノ酸』でしたっけ? そういえば,山の装備もずいぶんお洒落で機能的になっているみたいですね。勉強しなければいけないことばかりです。

 

まだまだ私を必要としてくれている家族と周りの人達に心配をかけないように,しっかりと準備をして出かけたいと思います。