安全登山のために
       No,25

 

                                       清S

 ウーンと若い頃は、絶対そんなことは無いか、絶対こうだとか言って、「絶対」なんてことはあり得ないとよく注意された。本当に絶対なんてことはあり得ないのだ。信じられないようなことが実際起こるし、誰だってそんなことが起ころうとは、起こってからでも信じ難い。

 今年、自身で体験した『木道スッテンコロリン事件』、雨上がりで滑るからとさんざん注意して歩いていたのに、一瞬にして仰向けに。すばやく起きるもムチ打ち症にならなくて良かったと思えるくらいのスピードだった。ギックリ腰にならないためには、脳に先に「今から重いものを持つから」と言い聞かせてから持つと大丈夫というけれど、滑るからと言い聞かせていたのに間に合わなかった。さらに、今年の夏合宿の『岩から落ちるぅー事件』このくらいの岩、どうってことないと確かに思ったし、何か雑念が入って、いつもはどんな小さな岩でも三点確保、三点確保と自身に言い聞かせているのに、あのザマだった。これは脳に言い聞かせることを怠っていた。いずれにしても起こるときは起こるということか、な?と思ってしまう。

 

 長い間には、滑った、打った、迷ったと色々あるが、いずれにしても体力をつけて、気持ちに余裕を持って登山するのが望ましく、安全登山につながると思う。集中力も大切だと思う。ワイワイしゃべるのも良いし、景色を愛でるのも楽しい。でも、頭のどこかで次に靴をおく位置を考え、地球に対して真っ直ぐに足を降ろすよう気をつけている。きっちり足位置を考えて景色を眺めるようにしている。それでもーという訳だ。

 

 夕方のウォーキング゛で(以前は走っていた)脚力と持久力を鍛え、踊りでバランスと足腰を鍛え、さらに仕事と畑と子守りという普通の日常生活の中で体力をつけようと意識してガンバっている。そして、学習していくことが大切でもあると思う。講座やセミナーで学ぶことも大切であるけれど、実際山行の中で注意されたことを実行してみる、反省してみる。体験したことの中で復習してみる、考えてみる。とまあ日々前向きに山と向き合っていくのが良いと思う。

 

 もうしばらくは、山登り楽しみたいし、より安全登山に心がけ楽しんでいきたい。