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清掃登山の帰路のバスの中で『山と温泉』のお題をいただきました。     

もともと、山が好きで山の会へ入ったのですが、わたしは、南知多町の師崎生まれの師崎育ち。生まれ育った海よりもなぜか山が好きなのです。海が嫌いということではありませんが、小さいころから海は間近に見ているので、それほど興味の対象にならなかったのかもしれません。

山登りは、今から20年ほど前の富士山が初めてでした。それまでにも山に登ってみたいという気持ちはありましたが、なかなかチャンスがなく、たまたま研修で1ヶ月間東京生活することになり、そのときの仲間からさそわれたのがきっかけでした。そのときの富士山は、登山とはこんなに辛いもんかと、富士山をなめていた自分を恥じたものでした。しかし、それから数年後、山登りに嵌まってしまいました。

温泉。昔(昭和50年代)の会社の慰安旅行は必ずといっていいほど温泉地でした。それもまあまあ有名な・・。その頃は、自分も若かったので、温泉というと『年寄りくさい』と思っていました。だいたい、温泉なんかにゆっくりつかるなんていうのは、年寄りの象徴くらいに思ってましたんで。ですので、そんな慰安旅行にいっても、温泉にゆっくりつかることはしません。たまに人に付合ってゆっくりつかろうもんなら、湯あたりして鼻血が出る始末。それくらい、若いときには、温泉のイメージはよくなかったです。でも、40も近くなってくると、日常の慌しさから開放されたいのか、何となく、ひなびた温泉なんかに行って、数日ゆっくり過ごしたいというようなことを思いはじめるようになりました。若いころ何となくバカにしていた『年寄りくさい』もんの仲間入りしたようなもんです。今でも、長く温泉につかってると湯あたりするので、カラスの行水にちかく、ゆっくり温泉を味わうことは、あまりしませんが、だんだんと温泉もいいもんだと思うようになってきました。

最近行った変わった温泉では、鹿児島の桜島にある海とつながっている温泉。桜島の古里(ふるさと)温泉ホテル内にある温泉です。男女混浴なんですが、専用の浴衣を着て入ります。温泉のすぐ隣りは、海で錦江湾とつながってます。鹿児島というと、山では薩摩富士と呼ばれている『開門岳』もいいですね。900mほどの山ですが、鹿児島県南部に行くと天気のいい日なら色んなところからよく見えます。近くに有名な砂風呂の指宿温泉もあります。わたしは、指宿温泉には行ってませんが、今度鹿児島へ行くときには、『開門岳』登山と『指宿の砂風呂』をセットにして行きたいと思ってます。時間とお金に余裕があれば、さらにそこから、『屋久島』へ足を伸ばすのもいいですね。

なんか、お題と離れてしまっていましたが、「山と温泉」の原稿とさせていただきます。