目的:山岳移動通信
日程:2008年3月30日(日)
天候:曇り
ルート:高尾山口−稲荷山尾根−高尾山−景信山−奥高尾縦走路−陣馬山−和田バス停(縦走)
記録:
6:58 高尾山口着。雨が降りそうな、そうでないような空模様。天気予報では、降水確率が午後に70%。やや心配。ケーブルカー駅の横にある案内図を見ていると、60代に見える男性から「高尾山まで登れるでしょうか?」と質問された。うーむ・・・私はあなたのこと知らないからねぇ・・・。「私、たまたま来たので登ってみようかなと思ってるんです」とのこと。「水は持っていったほうがいいですよ」とだけ答えた。
7:01 ケーブル駅の左から稲荷山尾根に入る。階段の急登が続く。
7:18 衣服調整。新宿のビル郡がかいま見えるものの、ずっと林の中で視界が良くない。登りきると稲荷山。
7:48 稲荷山着。早速、50MHzSSBをウオッチ。朝早いためか、誰も出ていない。では、とCQで呼び出す。すぐに、埼玉県坂戸市のJJ1***から呼ばれる。サカド???。いきなり聞きなれない市である。RSを交換して、交信は完了。すると、JA1***からすぐにコール。これは!何十年ぶりかのパイルアップ。1エリアではいまだこんなことがあるのか!続くJH1***は赤ぼっこ山という410mの山頂から運用中とのこと。この局とはAMでも交信。AMでのRSレポートは51。SSBでは59。今日は縦走が目的なので6局で終了。少々、心が痛む。
8:14 稲荷山を出発する。走っている人が多い。最後に、もう一度急な階段を登ると高尾山である。
8:43 高尾山着。以外に人が少ない。ケーブルカーの運転開始は8時なので、まだ、ケーブルでの観光客があまりやってきていないのだろう。売店のシャッターを開ける音がする。高尾山はミシュランが選んだ三つ星観光地だそうな。理由は、富士山がもっとも美しく見えるとのことであるが、今日は曇っていて、真偽を確かめることはできない。ううむ・・・本当だろうか?陽の光が雲間からもれる。横須賀市のJH1***と50MHzSSBで交信。
8:57 高尾山発。急に人が少なくなる。巻き道が多い。やや登りかげんであるが、アップダウンを重ねて城山に至る。
9:38 小仏城山着。茶店が立ち並ぶ。中部の山にはなかなか無い光景である。ここへは車で登ってこられる道がある。相模湖は・・・見えない。富士山も・・・見えない。今日は、景色はあきらめたほうがよさそうである。その代わりといってはなんであるが、人が少なく涼しい。50MHzSSBで山中湖村のJA1***と交信する。この局は、1413mの石割山山頂での運用である。私の高尾山での交信を聞いていたそうで、「陣馬山まで縦走ですか?」と聞かれた。
9:51 小仏城山発。ここまでは西へ進んできたが、ここからは北へ向かう。道は小仏峠まで一気に下る。薄暗く陰気な感じの小仏峠には、小仏峠頂上(?)との表示。小仏バス停の時刻表もある。ここからバス停まで下るひと、逆に登ってくるひとも多いようで、人だかりである。朽ちた茶店がここの陰湿さを増している。峠を越えると急登になる。ランナーと次々とすれ違う。
10:28 景信山着。薄曇で見晴らしは全く良くない。ここにも売店。麓の村落よりも生活しやすいのでは?と思ってしまう。50MHzSSBで印西市のJE3***と交信。
10:40 景信山発。巻き道が多い。あらゆる小ピークに巻き道が存在する。巻くか、登るか・・・時間は充分あるが雨が近い・・・なかなかの葛藤である。ランナーはほとんど巻いている。しかし、せっかくだから登っていこう。堂所山は、いま辿っている縦走路から数十メートルそれた、派生する尾根上にある。巻き道を行くとはずしてしまう恐れもあるが、堂所山を示すしっかりとした道標があった。
11:21 堂所山着。人がいない。山頂を示す看板と、キレイな木製のベンチだけである。本日唯一の静かな山頂だ。足利市の7K3***と50MHzSSBで交信。と、関場峠方向から2人の女性が登ってきた。隣のベンチでお弁当タイム。と、男性が2人。と、男性が4人。堂所山よ、お前もかぁ・・・という感じである。
11:34 堂所山発。急激に寒くなってきた。確かに高度は上がっているが、それ以上に寒い。風も出てきた。雨が近いか。急ごう。相変わらず走っている人が多い。道は歩きやすい歩道となっている。これ以上整備しようと思ったら舗装しかないな・・・。道が北に向かうと、開けた視界の先に陣馬山が現れる。山頂は見えないが、明るい雰囲気である。最後にひと登りで山頂に至る。
12:27 陣馬山着。さて、本日最後の山であるが、最後を飾るにふさわしく???キレイな売店が林立している。まあ、分かっていたけれど・・・。うどん、そば、甘酒、おでんなど数多くの誘惑に打ち勝ってベンチでダイポールを組み立てる。桧原村の7K3***と50MHzSSBで交信。今日は50MHzで通すことができた。そのうちの1局はAMである!自作ヘンテナで433MHzをウオッチする。かなり強力に入感している。430Mhzでも交信が可能なことを確認した。山頂は広々としており、保育園くらいの子どもたちがボールで遊んでいる。和田峠から登ればお手軽な山となっているのだろう。
12:51 陣馬山発。売店の横の急な木階段を下りると気持ちのよい林の尾根道となる。途中、一人の女性とすれ違ったが、この先、下山までに出会ったのはこの一人だけであった。ここまでの道のりとは全く異なり静かな山道であった。直進すると一の尾根コースから登山口に降りるが、今日は右に入って、和田の集落に降りるコースである。登山道はしっかりとしているが、落ち葉が厚く金色の絨毯を歩いているようである。集落が見え、植林体に入るとまもなく和田ルートの登山口である。
13:25 和田登山口着。下山。JRへのバス停は「和田バス停」まで歩くことになる。15分ほど歩いて到着。
13:40 和田バス停着。1時間に一本のバスが出てしまった後である。JR藤野まで歩くかどうか迷う。運賃は300円弱である。悩んだ末に・・・よし、元気よく歩こう!というわけで歩き始めた。途中で、尾根道から下山した人たちも一緒になって7−8人で藤野駅まで歩いた。徒歩組が駅に着くと同時にバスも到着。まあ、歩く意味はあったかな。と、同時に雨が降り始めた。
14:45 藤野駅着 バスには大勢の登山客が乗っていた。
(記録:M)