鈴鹿山系  御在所岳(藤内壁 前尾根)



<日時> 2015年5月17日(日)

<天候> 晴れ

<目的> 登山学校Cコース実技

<ルート>裏道登山口→藤内壁→   前壁ルンゼ→裏道→裏道登山口

<メンバー>

コーチ:洞井 孝雄 コーチ:板津 彰伸 スタッフ:三郎O 受講生;晋平Y

<記録>

5:00 アイプラザ半田 出発

6:15 裏道登山口P 到着

6:55 全体ミーティング

7:00 裏道登山口、パーティ別に出発

7:25 藤内小屋 休憩

7:50 藤内沢出合 通過

8:00 P7取付きにて準備

8:05 準備完了、P7を巻く

8:15 P6取付き

9:00 P5取付き

9:45 P4取付き

10:20 P3取付き

11:25 P2(ヤグラ)取付き

12:20 裏道にて下山開始

13:10 藤内沢出合 通過

13:25 P7取付き

14:10 P6取付き

14:45 懸垂下降にて巻き道へ降りる

15:00 P7取付き点 通過

15:15 藤内小屋 到着

15:30 反省会

15:40 藤内小屋にて解散

16:10 裏道登山口P

(記録:晋平Y)

 

一触に如かず

晋平Y

 登山学校第3回目の実技講座が御在所岳藤内壁にて行われた。自分のパーティーは前尾根を登攀するルートとなったが一ノ壁を登攀するパーティーもいた。

 御在所岳藤内壁前尾根。初めての登攀でした。当初計画では通常通りP7から順に上がって行く予定でしたが順番待ちの関係で巻き道を利用してP6から。コーチの登攀ラインを下から見えなくなるまで目で追い、岩に取り付いた。緊張するが楽しみだ。

 藤内壁前尾根の情報やお話は以前からよく先輩方から聞かさせてもらいました、自分の前を先行するパーティーの登攀も取り付き点でよく見ることが出来ました。やはり「百見は一触に如かず」自分の手で触ってみないと、足を置いてみないと、感覚が掴めません。この感覚を脳幹に染み込ませるつもりで攀じ登る。

 天候はよく晴れて気温も高からず。カラリと岩表面は乾いているが、自分の掌は手汗でベトベトして、口はカラカラしていました。P5を通過すると心地良い風が吹き抜け、気持ちも幾分落ち着くことができました。ヤグラに取り付く前に休憩をとり、コーチから
「前尾根に来たからにはヤグラを楽しもう。」と言われました。チョックストーン前後でジタバタと苦戦しましたがP2終了点まで切り抜けられました。

 ホールドを探しながらの登りとなりました、すぐ目の前に手頃なホールドがあるにも関わらず、細々としたモノに手を伸ばしたり足を置いたりと。「目が岩に慣れていない、これから目を養っていくように。」とコーチから指導を受けました。

 ザイルの取り扱いやビレイ時の姿勢、懸垂下降のセットなど基本的なことをコーチに指摘されました。登山学校が始まった4月初めは、約半年間と長いですが、と言われていましたが、実際には数える程しか実技がなく、この限られた時間内で自分のウイークポイントを克服しないといけないと思いました。

 

遠いヤグラ。

三郎O

 登山学校にて前尾根へ。

今年の第1回目の前尾根だが、殆どの受講生が既に数回登っている中 半田のY江君は初前尾根! とても新鮮。

じねんじょのコーチとペアになって受講生を受け持ったが、この方がなかなかのつわものでして南山で学んだ基本を既にお忘れの様子。そこでコーチ判断でP7P6の連復トレーニングとなりました

手を踏まれ無い程度に後ろについて、サポート。なんとか2往復こなせて終了となりました。

 それでも受講生の方にとっては、大変な一日だったことでしょう。

でもせめて、システムの復習はやって来て欲しいと思います。

 終了ミーティングの際にコーチから安江君がシステムを理解し登る力もあると褒められていたので、とても嬉しかったです この調子で頑張って下さい。

 

前尾根(登山学校)

板津 彰伸

前尾根での登山学校実技が今年も始まった。このシーズンは駐車場が無いとの事で裏道登山口7時集合となった。天候も我々に味方して快晴で岩を登るには全く問題ない状況だった。今回は私が全体の責任者でもあり、けがの無いように全員に指示して各パーティー毎に出発する。私のメンバーは受講生1名と気心の知れた研修生1名で出発。

ゆっくりと歩き始めるが、どのパーティーも歩くのが遅すぎる。毎年の登山学校の歩くスピードとは違っていた。P7の取付まで来ると大混雑で待ち状態だったのでザックを降ろしてP6を登って懸垂下降して P7へと戻ることにした。結局はP7からP3の岩場でも渋滞が続き待ち時間が長く続く。最終的には、やぐら手前でタイムリミットとなった。やぐらを登らずに藤内小屋に走って戻ったが、目標の3時を過ぎてしまった。無線機で各リーダーとの交信をしていたので、まだ少ししか戻っていないと勝手に判断したが、多くのパーティーが戻っていた。今回の山行責任者として大失敗だった。

受講生は間違った動作をすることもあった。その都度メモをして次は絶対に失敗しない意気込みを感じた。受講生の多くは、会の仲間達から前尾根をすでに登っているようで、ジム経験もあるので登ることに関しては問題ない人が多かった。半面岩にも触れておらず、山にも行っていない人は取付まで行くのも精一杯。岩は全く登れない状況もあった。

久しぶりの前尾根だったが乾いた岩は足にしっくりしていた。今年の受講生は雨にも降られずにいる。怪我無くこの登山学校で多くの事を学んでください。