<7合目過ぎ登山道の風の少ないところでなんとかテン場>
<P13で撤退、下りながらP12発見!>
<目的>:冬山の状況判断をしながら、雪上技術の実践をする
<ルート>:濁河温泉〜飛騨頂上〜継子岳往復<メンバー>:L 良I 他 2名
2日間で進んだ距離は、え〜っと・・・標識は13番、つまり1.3qですね。降雪続きでフカフカだし、誰も入っていないもの、そんなに進めないです。でも、正直に言うとそれだけじゃなかったです。ちょっと滝を見に行っちゃったし、ちょっと岩(ジョーズ岩)にも登っちゃいました。つまり、ルートを外したってことです。ルートが尾根1本でないことと、目印が少ないことで、難易度がUPした、ということにしておきます。
今回は「スコップ」が大活躍。スコップを手に、フカフカの雪と戦いました。このラッセル方法、マスターしたかも!?2日間かけて登ったのに、下りはあっという間。笑える時間差です。下山し、駐車場から見えた御嶽山はとってもとってもきれいでした。その美しい御嶽山を見上げながら「もし森林限界まで進めたとしても、積雪状況と天候を考えると、雪崩が怖かったよね〜。」と厚かましい負け惜しみを述べる面々でした。そんなこんなで、真冬の雪山を堪能した2日間でした。
大雪が予想されるが、明日は天気が良くなるとの予報に山へと向った。濁河への道は大変な雪で登山口の駐車場も降ったばかりの雪に除雪が間に合わず、大分手前のホテルに駐車させてもらった。途中の旅館のおじさんに、「連休に滝までは新聞社の人が入ったけれど後は胸までの雪だよ。」の言葉に、もしかしたらの淡い期待も木端微塵に砕けた。
登山口の橋にうっすらとトレースが残っている。雪は欄干より高く積もりひやひやしながら通過し、鳥居をくぐりトラバース。あれ?こんな危なげな橋って歩いたかなあ?おかしいと思ったら、まんまと滝へと連れて行かれてしまった。見上げる川の向こうに見覚えのある桟道が・・・。去年の夏、久しぶりに濁河から御嶽に登ったが、冬に登ることになるなんて思いもしなかったので漫然と歩いていたようだ。修正して尾根に上がり、桟道をゆく。やはり厳冬期に入る人は皆無で、冬用テープが有るわけでなく、ラッセルにラッセルで遅々と進まない。やっと対岸に渡る鉄橋を渡ったが、その先も積もった雪で夏道は隠れ、壊れている小さな橋を渡るのにも時間がかかった。
1合登っただけでタイムリミットで登山道を広げ設営。誰も来る訳もなく山の中に3人だけだ。湯の花峠くらいまで行けるかもって甘い考えはもう雪に埋めよう。翌日はリミットまでとスコップで胸までの雪をかき分け、かき分け進む。桟道を巻いてしまい、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ、ジョーズ岩へ登頂してしまった。笑えるほどしか登れなかったけれど、すっと登れた山より、何年経っても忘れられない山になるのはこんな山行っだたりする。また来よう!
<記録>
26日 天候:曇り時々雪05:00 ちたしんP 発
10:00 濁河温泉着、雪のため一番上のPまで行けず、ホテル御獄に駐車させてもらう10:40 P出発
前日までの雪のせいで神社へ渡る橋の手前から深い雪が降り積もっている・・・早々にワカンを着けて股下ほどのラッセルを強いられる。雪質は乾雪でパウダースノーのようにサラサラだ。圧雪してもあまり固まらない;;14:30 7合目過ぎにテント設営、登山道の風の少ないところでなんとかテン場を作りテント設営。
夕食を頂き20時頃就寝。
05:00 起床
06:30 テン場出発夜な夜な雪は降り続いていたようでさらに20cmほど積もっている。昨日に引き続き交代でラッセルして進んでいく。しばらく行くと大きな石があり文字が書いてあるが読めない;;
まっすぐ行く方は崖になっているようなので、登山道らしき方へ進む。しばらくすると目印がありルートを発見!さらに進む方向を探すがおかしい。谷が右手と前方にある・・
左手はかなり急な斜面だが、しかたなく進んでみる。よじ登るというぐらいの斜面を登りきると・・・狭い尾根かと思いきや・・・なんとジョーズ岩へつながる崖の上・・・10mぐらいの高さが有り降りることもできない・・・よく見ると眼下にポイント12の目印がある
つまり、ジョーズ岩の左側を進まないといけないのに右側を彷徨っていた;;左側へ行くルートを探しつつ戻ると文字の書いてある大石のところまで戻ってきた。行き止まりだと思う方向をよく見ると・・・目印があり橋になっている;;緊張しながら橋を渡り、P12を探してラッセルしていくが、一向にP12がなく、挙げ句の果てにP13を発見^^;ここで時間となり撤退
10:40 テン場、4時間かけて5分で戻れる距離を進んだことになる^^;
11:50 テン場発12:35 濁河P着
13:00 P発18:00 ちたしん着
雪山でのルートファインディングの難しさを思い知らされた楽しい山行でした^^<記録:光 K>