木曽 御嶽山(継子岳) 2859m

 


<7合目過ぎ登山道の風の少ないところでなんとかテン場>


 <P13で撤退、下りながらP12発見!>

 

<日程>:2013年1月26〜27日

<目的>:冬山の状況判断をしながら、雪上技術の実践をする

<ルート>:濁河温泉〜飛騨頂上〜継子岳往復

<メンバー>:L 良I 他 2名

 

進まない楽しさ       良I

 2日間で進んだ距離は、え〜っと・・・標識は13番、つまり1.3qですね。降雪続きでフカフカだし、誰も入っていないもの、そんなに進めないです。でも、正直に言うとそれだけじゃなかったです。ちょっと滝を見に行っちゃったし、ちょっと岩(ジョーズ岩)にも登っちゃいました。つまり、ルートを外したってことです。ルートが尾根1本でないことと、目印が少ないことで、難易度がUPした、ということにしておきます。
今回は「スコップ」が大活躍。スコップを手に、フカフカの雪と戦いました。このラッセル方法、マスターしたかも!?2日間かけて登ったのに、下りはあっという間。笑える時間差です。下山し、駐車場から見えた御嶽山はとってもとってもきれいでした。その美しい御嶽山を見上げながら「もし森林限界まで進めたとしても、積雪状況と天候を考えると、雪崩が怖かったよね〜。」と厚かましい負け惜しみを述べる面々でした。そんなこんなで、真冬の雪山を堪能した2日間でした。

 

2日間かけて・・・          佐枝M

 大雪が予想されるが、明日は天気が良くなるとの予報に山へと向った。濁河への道は大変な雪で登山口の駐車場も降ったばかりの雪に除雪が間に合わず、大分手前のホテルに駐車させてもらった。途中の旅館のおじさんに、「連休に滝までは新聞社の人が入ったけれど後は胸までの雪だよ。」の言葉に、もしかしたらの淡い期待も木端微塵に砕けた。
登山口の橋にうっすらとトレースが残っている。雪は欄干より高く積もりひやひやしながら通過し、鳥居をくぐりトラバース。あれ?こんな危なげな橋って歩いたかなあ?おかしいと思ったら、まんまと滝へと連れて行かれてしまった。見上げる川の向こうに見覚えのある桟道が・・・。去年の夏、久しぶりに濁河から御嶽に登ったが、冬に登ることになるなんて思いもしなかったので漫然と歩いていたようだ。修正して尾根に上がり、桟道をゆく。やはり厳冬期に入る人は皆無で、冬用テープが有るわけでなく、ラッセルにラッセルで遅々と進まない。やっと対岸に渡る鉄橋を渡ったが、その先も積もった雪で夏道は隠れ、壊れている小さな橋を渡るのにも時間がかかった。
1合登っただけでタイムリミットで登山道を広げ設営。誰も来る訳もなく山の中に3人だけだ。湯の花峠くらいまで行けるかもって甘い考えはもう雪に埋めよう。翌日はリミットまでとスコップで胸までの雪をかき分け、かき分け進む。桟道を巻いてしまい、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ、ジョーズ岩へ登頂してしまった。笑えるほどしか登れなかったけれど、すっと登れた山より、何年経っても忘れられない山になるのはこんな山行っだたりする。また来よう!



<記録>

26日 天候:曇り時々雪

05:00 ちたしんP 発

10:00  濁河温泉着、雪のため一番上のPまで行けず、ホテル御獄に駐車させてもらう

10:40 P出発

前日までの雪のせいで神社へ渡る橋の手前から深い雪が降り積もっている・・・早々にワカンを着けて股下ほどのラッセルを強いられる。雪質は乾雪でパウダースノーのようにサラサラだ。圧雪してもあまり固まらない;;
僅かなトレースを頼りに1時間ほど進んでいくと川と出会い小さな橋が現れた。川を左手に進んでいかないといけないが、進む道は無く橋を渡って進んでみる。すると仙人滝に出会った・・・ルートを間違えている;;
どうも滝への遊歩道を間違えてきたようだ。引き返して本来のルートを探す。トレースは全くなく地図とGPSを頼りに進んでいくと再びトレースを発見。目印も現れルート復帰!さらに進むと大きな吊り橋に出た。橋にはびっしりと雪が積もり手摺近くまで積もっている・・・バランス崩したら川に落ちるな;;
慎重になんとか渡りきる。引き続き小さな橋を渡るが崩壊しそうなので、違う橋があるとのことで探して渡る。無雪期なら全く問題ないのだが、とにかく橋を渡るのが危険で緊張する;;難所を無事に通過し、さらに進むと勾配がきつくなってくる。地図の通りなのでルートは合っている。ラッセルを交代で進んでいくがそろそろテン場を決める時間となり7合目過ぎでテント設営する。 

14:30 7合目過ぎにテント設営、登山道の風の少ないところでなんとかテン場を作りテント設営。
夕食を頂き20時頃就寝。

27日 天候:曇り時々雪のち晴れ

05:00 起床

06:30 テン場出発

夜な夜な雪は降り続いていたようでさらに20cmほど積もっている。昨日に引き続き交代でラッセルして進んでいく。しばらく行くと大きな石があり文字が書いてあるが読めない;;
まっすぐ行く方は崖になっているようなので、登山道らしき方へ進む。しばらくすると目印がありルートを発見!さらに進む方向を探すがおかしい。谷が右手と前方にある・・
左手はかなり急な斜面だが、しかたなく進んでみる。よじ登るというぐらいの斜面を登りきると・・・狭い尾根かと思いきや・・・なんとジョーズ岩へつながる崖の上・・・10mぐらいの高さが有り降りることもできない・・・よく見ると眼下にポイント12の目印がある
つまり、ジョーズ岩の左側を進まないといけないのに右側を彷徨っていた;;左側へ行くルートを探しつつ戻ると文字の書いてある大石のところまで戻ってきた。行き止まりだと思う方向をよく見ると・・・目印があり橋になっている;;緊張しながら橋を渡り、P12を探してラッセルしていくが、一向にP12がなく、挙げ句の果てにP13を発見^^;ここで時間となり撤退

10:35  P13で撤退、下りながらP12発見!

10:40  テン場、4時間かけて5分で戻れる距離を進んだことになる^^;

11:50 テン場発

12:35 濁河P着

13:00 P発

18:00 ちたしん着

雪山でのルートファインディングの難しさを思い知らされた楽しい山行でした^^

<記録:光 K>