尾鷲・伊勢 熊野古道(伊勢路)
<日 程> 213.2.2(土)〜3(日)
<天 候> 2日 晴、3日 晴
<山行目的> 伊勢熊野の眺望を満悦する
<ルート>
@ 尾鷲三木ヨコネ道入口〜三木峠〜羽後峠〜賀田側登り口
A 賀田側登り口〜甫母峠〜二木島側登り口〜二木島駅
<メンバー> CL 和田 達也 他9名
夜光の杯 和田 達也
孫太郎での一夜を、気の合った仲間たちと手料理と金粉の入った杯でいただくのは本当に美味しい。酔って板場にウトウトすれば、B先生から認知症のテストを受けることになる。AさんやHさんや他の人達は、まだまだ大丈夫みたいだが、私の認知症は随分と進んでいるみたいだ。笑うことなかれ、同年代だった大鵬さんはもう亡くなったじゃないか…。
古来は、お伊勢参りが終わったら、旅人は那智山青岸渡寺の一番札所へ行くために熊野古道の一つ伊勢路を歩いたのだ。そして、西国33ヶ所の最後谷汲山華厳寺を目指したのでしょうなあ。私はまだ、馬越峠から新鹿までの熊野参詣道を歩いただけだが、昔は大変だったんでしょうね。今回の二木島から新鹿のコースにはなかなか面白い物がありました。猪垣と言って2〜3mほどの万里の長城みたいな石垣が6000m以上も延々と築かれておりました。猪が多かったんでしょうね。現在は車の移動で時間が取られるが、那智山一番札所までの伊勢路の参詣道はまだ終わらない。
「猪垣」って? 清S
今回の熊野古道で、一番印象深かったのは「猪垣」。延々と続くのもあれば、もう崩れそうになっているものもあった。あれだけの石積みを人の力だけでするのは並大抵のことではない。そういうものは、とにかく一杯あるから、人の力ってすごいな、人の知恵ってすごいなとは常々思うけれど。猪の垣根となれば、猪から作物を守るためと思うけれど、2メートルくらいの高さで実際、猪は防げるのだろうか?今現在は、杉林の中にあるという状況なのだけれど、古道のきわにはその上に家があったと思われる石積みもあって、そうなると、「猪垣」は古道の下方に位置している。水に少しでも近い方に田畑があって、「猪垣」で守り、自給自足の暮らしをしていたのだろう。それにしても、古道の石畳といい、これらの石はどこから運ばれ、どういう人たちによって作られたのか、ミステリアスな静かな冬の熊野古道でした。
鈴の音と共に 貴美 H 登山口の道標に従って杉林の中、熊注意の標示もある。
苔の付いた石畳の道が続き時々湿っている所もあり滑らないように足元に注意しながら海岸線に沿って登りが続く、寒いと思い重着していたので峠に登る頃には背中汗でびっしょりになり一枚脱ぐ。 道標がしっかりありそれに従って進むもほんとうにこの道入って良いかと思う。民家の玄関先、軒下、庭を通る事もある。そこを通り抜けて再び山中に入る。
この辺に部落があったのか苔や草に覆われた立派な石畳が残っているし、猪垣と言われる石垣も多くある。こんな大きな石をどこから運び石垣の技術のすばらしさに見とれながらアップダウンを繰り返す。一本道が続く誰にも会わない静かな山中。少人数だったら心細いだろうな。
その先も峠に登るまで急登が続き途中、供養塔・墓地・五輪塔等を見ながらいくつもの峠を越えた。その中には志摩の国・紀伊の国の境界を通過した。登れば穏やかな海が見えたり、日当たりのよい斜面では梅も咲いていた。
春を先取りした様な暖かい日差しの中の山行でした。
<記 録>
2/2
05:30 阿久比町役場発
09:55三木ヨコネ道入口着 一台車回送(賀田側登り口)
11:25 ヨコネ道入口出発 木々の間から海が見える。
11:45国道311号に合流、じきに三木峠の登り口を登る。苔むした石畳
12:05三木峠通過
12:10〜12:25三木崎峠展望所着 休憩、抹茶タイム
12:42 農道を渡って石畳道下る。猪垣沿いに下り311号に合流。
左手に賀田湾を眺め、右手に畑か住居跡?の石垣プラス石畳
を登り農道に出て羽後峠登り口へ
01:20羽後峠登り口通過
13:30〜13:40 羽後峠 休憩
14:10 農道と合流 見事な猪垣が続く
14:40 賀田側登り口着
15:00 賀田側登り口発
16:00 紀伊長島孫太郎オートキャンフ場着
2/3
05:30 起床
06:30 紀伊長島孫太郎オートキャンフ場発
07:50 賀田側登り口着 車回送(三木島湾)
09:00 賀田側登り口発 曽根次郎・太郎坂コースを歩く。
1時間余り苔むした石畳を歩く。
09:20衣服調整
09:55〜10:10 甫母峠 ほうじ茶屋あと東屋があり抹茶タイム
11:10 猪垣
11:20 国道311号に出て二木島湾目指して下る。梅が咲いている。
11:30 三木島湾着、入り江の水が透き通っている。気持ちがいい。のどかな風景。“苔むした石畳”を目にした時、足が一瞬止まってしまった。心落ち着く景色である。初めて目にする猪垣・石畳沿いに続く石垣・石畳沿いに大木・美しい石畳道の続く山中の静かなコース。しっとり感を味わったかと思ったら海の景色が目の前に広がる。海の幸も堪能し充分に満足しました。国道といってもすり替わりができない狭い道もあったりと長い道のりを運転して頂きありがとうございました。
<記録:敏K>