2013.2.24 鈴鹿・綿向山

 

樹氷の山は雪と風

 

 

雪の山頂

 

 

<帰りに立ち寄った関宿のお雛さま>

 

2月の終わり近く、シーズン中にどうしても樹氷を見に行きたくて綿向山に出かけた。メンバーは由美子と私の二名。

西明寺バス停奥の駐車場から、降りしきる雪の中で手早く出発準備をして歩き出す。北畑林道終点の登山口でアイゼンをつけ、ヒミズ谷の橋を渡って急なつづら折りの道を登っていく。暗い樹下の登りだが、雪の白さが暗欝な気分を和らげてくれる。

息が弾みはじめるころ、三合目の林道に出る。ひと息ついて、再び登山道に入る。屋根だけの小屋を左下に通り過ぎて、樹林の中を登っていくと、視界が開け、五合目の小屋に出る。標高は830m。小屋の周囲は真っ白で何も見えない。道の両脇の雪も徐々に深くなり、頭上の枝にもびっしり雪がついて重そうだ。

七合目の行者コバからは冬道になる。尾根どおしに雪の斜面を登っていく。けっこう傾斜がきつい。踏み跡は風に舞いあげられた雪で埋まってしまっている。三つほど小さなピークを越えて、やがて夏道との合流点に出る。更に進むとまもなく頂上に着く。鳥居、社、その向こうにケルン。晴れていれば、雨乞、御在所、鎌…鈴鹿中部の山々がずらりと並んだ眺望のはずだが、真っ白な世界である。絶え間なく降る雪、そして風。

社に手を合わせて、早々に下山開始。山頂付近の木々は樹氷というには厚ぼったい雪の衣をまとって、白いガスの中に真っ白な花を咲かせている。行者コバを過ぎ、五合目小屋では中に入ってコーヒーでひと息いれ、再び下り始める。こんな天気でも、続々と登山者が登ってきて、すれ違いにけっこう時間を食う。

三合目ですれ違ったパーティーの一人の背中で、毛糸の帽子をかぶり、ゴーグルをつけた赤ん坊が、雪が落ちてくる空に顔をむけてぐっすり。まるでかわいいウルトラマンが背中にへばりついているみたいで、びっくりした。三合目と二合目の間では、大パーティーとすれ違った。駐車場に着くと、厚く積もった雪で車は真っ白。朝数台しかなかった車は駐車場からあふれ、西明寺のバス停付近まで路肩を埋めていた。早朝に来て正解であった。まだ昼前である。

 帰路は、国道1号線を走って、途中、関宿で、旧宿場町の家々に飾られた雛人形を見た。

よく保存された街並みと、江戸から明治、昭和と受け継がれた雛飾りを眺めながら歩くのは、山とはまた違った楽しみがある。雪の舞う宿場町の風景はなかなかおつだったけれど、山よりも寒かった、なあ。

 

【記録】5:10自宅発――7:45御幸橋駐車場7:55発〜8:12ヒミズ谷小屋8:18発〜8:25一合目〜8:35二合目〜8:55三合目〜9:13四合目〜9:23五合目小屋。休憩9:30発〜9:43六合目〜9:50行者コバ〜(冬道)10:30綿向山(1110m)山頂〜10:40行者コバ〜10:55五合目〜11:13三合目〜11:35ヒミズ谷小屋。休憩11:40発〜12:00御幸橋駐車場着

<洞井 孝雄記>