飛騨 大日岳(1708m)
[日 程] 2013年3月24日(日)
[目 的] 春合宿トレーニング、冬装備で雪道を歩く
[ルート] 高鷲SPゴンドラ〜大日ヶ岳〜鎌ヶ峰〜大日ヶ岳〜天狗山〜大日ヶ岳〜 高鷲SPゴンドラ
[メンバー] CL:良I 他2パーティ9名
[天 候] 曇のち晴れ
[記 録]
高鷲SPゴンドラを降り、トイレを済ませ、アイゼン履く。雪はざら目状。
08:00 高鷲SPゴンドラ降り場、とりかかりの斜面を登り少し開けた尾根にでる。ガスが出ており見通しが悪い。踏跡を辿り進む。大日ヶ岳山頂へ着くまでにガスは消え、見通しは良くなる。
08:39 大日ヶ岳山頂、休憩、西北方向に雲の合間から願教寺山、野伏ヶ岳が見える。
08:44 出発、3ヶ所の小ピークを越えると鎌ヶ峰と、地図から行程を想定する。少し降ると右の谷に落ち込みを待つのか雪の割れ目が出始める。細い割れ目は白い雪で埋め直され白い筋となっていた。踏み抜かないように避けて歩いた。1つ目の小ピークを越えると稜線が細くなる、雪庇もあり安全のため樹林帯側を歩いた。1666mの小ピーク手前は左右とも切立ちドキドキする高度感を感じる。雪に足を取られ転ばないように注意して進む。
09:51 鎌ヶ峰、休憩、雲が消え、白山まで見える。
10:00 出発、大日ヶ岳に向け戻る。
10:51 大日ヶ岳、休憩、風を避け、ピークから少し降りた辺りで休憩する。三角形の天狗山までのコースを見る。
10:58 出発、鎌ヶ峰のコースとは異なり、広い稜線を歩く。途中、幕営跡の風除けの雪ブロック塀を見る。
11:38 天狗岳、休憩
11:50 出発
12:35 大日ヶ岳、休憩がてらIさん、Sさんが講師で優Sさんへのロープワークセミナーが始まる。簡易ハーネス、プルージックを説明。
12:50 出発
13:19 高鷲SPゴンドラ降り場着[記録 洋S]
不安な気持ちの中で 優S
登山学校へも行っておらず、氷雪技術も学んでいないのに、雪組の春合宿に参加する資格はあるのかな、と自分に問いかけながらトレーニングに参加しました。
アイゼンを使うのは4回目でしたが、毎回雪の量や状態が違うということが、わかりました。今回は、気温も高くなってきてかなり溶け始めた雪の上をビシャビシャと歩く感じでした。
リーダーの前を歩くことになり、アイゼンワークを真後ろでしっかりチェックしていただき、コツを教わることができ有り難く思いました。また危険な個所では、未熟な私だけがロープで安全確保をしてもらい、大変恐縮な思いをしました。そのあとで自分の不安をうちあけると、リーダーをはじめメンバーの方々は、私のために時間を割いて最低限覚えておかなくてはいけないこと(ロープワークや滑落停止方法)を、目の前で実践してくださいました。御好意を無駄にせず、迷惑をかけないよう楽しく安心登山をするために、早急に身につける必要を感じました。
40代の自分が、久しぶりの新人気分を味わいながら宿題にもおわれ、なんだか忙しくも楽しい毎日をおくっています。
勘違い 孝K
祝日の伊吹山に続いて今度は奥飛騨の大日ヶ岳へ。標高は1000m台のため伊吹と変らないくらいの雪かと想像したが、大違いで完全な雪山でした。装備は当然雪山一式持っていましたが反省。
登山口は高鷲スノーパーク。周りは若者のスキーヤー、スノーボーダーばかりで登山装備の我々は異様な雰囲気。気にせずゴンドラで相当上まで。そこから大日ヶ岳の頂上まではあっという間。その後に鎌が峰までは予想外のやせ尾根で高度間バッチリ。セッピも発達している。ここ数日の暖かさのせいか雪面には多数のひび割れ。これがいつか割れて全層雪崩の原因になるとの事。
尾根筋を外さないように注意して歩く。
鎌が峰までは地図読みをしながら進んで登頂。その後引き返し今度は天狗岳へ。こちらの尾根は鎌が峰の尾根と違いなだらかな尾根。天狗岳に着くころにはガスも晴れ白山が近くに見える。岐阜県側からこんなに近くで白山をみたのは初めて。その後は大日ヶ岳の頂上でロープワークの後に一気に高鷲スノーパークまで戻りました。
大日ヶ岳は雪も豊富にあり、ルートもバリエーションに富んでおりトレーニングにピッタリのいい山でした。
感 謝 聖S
冬装備で雪道を歩く!!という目的通り、見渡す限りの雪。当初は、雨の予報でしたが、今年の椿大社の御利益がまだ残っているようで、曇りのち晴れ。高鷲SPの駐車場に車を停めて、ボーダーやスキーヤーに不思議な目で見られながら、ゴンドラで登山口まで。
アイゼンを装着して、いざ登山開始。登り始めると、ホワイトアウトで視界が数メートル先しか見えない状態。“えぇ〜、今日はこのままこんな感じなのかな”と思っていたら、急登が・・・急登を登り終えて少しすると、視界が開けてきました。もうそろそろ前大日かな・・・と思ったら、なんと、“大日ケ岳”の山頂!!“気が付かないうちに、前大日を通り過ぎちゃったね”と話しながら、休憩。
そして、鎌が峰へ。大日から南西に派生する尾根を下っていくと、左側に雪崩の後と雪庇が。“雪庇がある場合は、近づかない。近づいても、木が生えているところまで”と注意を受けながら、トレースのしっかりついた道を進みました。途中、下りの危険箇所がありましたが、“体を斜面から離し、しっかり足元を見ながら降りること”というアドバイスをもらい、なんとか降りることが出来ました。最後に急登を登って、鎌が峰へ。ここに着くころには、お日様も出て、展望を楽しむことが出来ました。鎌が峰から大日戻り、次は天狗山へ。天狗に行く前に、皆で地図を取出し、天狗岳の位置を確認。“ピークを3つ越えたら天狗だね”と確認し合って、いざ天狗へ。
2つ目のピークへは結構な急登。アップダウンを繰り返しながら、天狗山へ。ここが、天狗山のはずなんだけど・・・雪でなんの表示も無し。前方に尖ったピークが・・・あそこが天狗山かも・・・皆で話し合って、前方のピークまで行って、休憩。ここにもやはり表示なし。下山後確認したら、やはり、天狗山のはずの所が天狗山でした。ピークからは、白山連峰が一望できます。今日は、白山もしっかりその姿を見ることが出来ました。
今回は、冬装備で雪道を歩くという目的を果たすことが出来ましたが。この山行を計画する際に、色々な方にアドバイスを頂きました。
・山行の目的を考える
・それから山域(ル−ト)を決める
・メンバーを集める
・CL、SLを決め、メンバー割りをする個人山行とトレーニング山行で計画書の作り方が違うわけではないけれど、自分の力のなさと勉強不足を実感させられました。
今回は、諸先輩方に助けて頂いて、何とか計画し、実行することが出来きました。皆さん、有難うございました。