スイス ブライトホルン (4164m)

 


<展望台からのブライトホルン>

 


<頂へ(トレースの跡が見える)>

 

スイス ブライトホルン 4164m

スタート地点最高=3883m

ゴール地点最高=4164m

高低差=281m 歩行距離=6q 

所要時間=登り約2:30 下り約1:30

 

 ヨーロッパの中心に位置するスイスは、フランス・ドイツ・イタリア・オーストリア・リヒテンシュタインの5つの国に囲まれている。

総面積は、九州よりやや大きい。古来、地中海地方と北ヨーロッパの屋根といわれるアルプス山脈の名峰の数々が点在している。

 ツエルマットは、スイス南西部ヴァレー(ヴァリス)州の南に位置し、イタリアとの国境に接しています。アルプスの女王マッターホルンを筆頭に、4000m級の山々に囲まれた世界的に有名なアルペンリゾート地です。

 ブライトホルンは、アルプスで最も登り易い山として人気がある。平たい山容が特徴で、マッターホルンの反対側に間近にそびえ立つ山。登山口は、標高3883mとヨーロッパで最も高い位置にある展望台グレイシャーパラダイスのスキー場のリフト沿いから登ります。ここまでのアクセスは、ツエルマットからロープーウェイを乗り継ぎ、グレイシャーパラダイスまで30分から40分くらいで到着します。

40000m級のスイスアルプスでは、山岳ガイドの同行が義務づけられている為、アルパインセンター(山岳ガイド協会)で予約をしておく必要がある。また、夏場でも雪を抱く山で、ピッケル・アイゼンなどの登はん具を使った本格的な登山技術が必要です。事前に、日本で2000mから3000m級の雪山でアンザイレンをして歩くトレーニングを積んでおくことが大切です。

また、服装や装備がしっかりしていないと許可してもらえない場合があるそうです。十分注意してください。あとは、天候次第です。

<注:地球の歩き方 スイス‘13〜‘14から抜粋>

 


日 程 2013年6月28日(金)

目 的 ブライトホルンへの登頂をめざす

ルート クラインマッターホルン駅―ブライトホルン山頂往復

メンバー  L: 佐枝M 他4名

 

<記 録>  天気 晴れ

ツェルマットにて

7:42 バス停発 朝一番の電気バスくっきりとマッターホルンを望む

7:47 ロープーウエイ乗場着

クライマッターホルンの気温−2°表示

8:15 現地ガイドハーバートと合流、即、服装と装備チェックを受ける
8:30 ロープーウエイ発 始発に乗車、人出は少なくゴンドラは、8人乗り 眼下に、鹿を見かける。左上にブライトホルンとモンテローザ山群が見えてきた
8:45 高度が上がると、正面にマッターホルンが、シュヴァルツゼーで左に曲がるとブライトホルンが正面に、ゴルナクラート展望台が左に 周囲を見渡すと360度の雪山の眺望
8:58 トロッケーシュテーク着 
9:00 100人乗りのゴンドラに乗換
9:05グレイシャーパラダイス着 (3883m)スイスで一番高い所にある展望台 クラインマッターホルン直下のトンネルを抜け、ハーネスを装着
9:15 出発 快晴の空、風もなく暖かい。スキー場リフトの下をしばらく歩く、リフト沿いのロープをくぐった所でアンザイレンをする。ガイドを先頭に広い雪原を歩いて行く。トレースがついていて歩き易い途中少しずつ高度が上がり息が荒くなる。ガイドの歩くペースが速く、ついて行くのが大変。ザイルが引っ張られると、ガイドが垂らせとゼスチャーで何度も指示をする
9:35 南西斜面に取り付いた所でアイゼンを装着、アイスバーンもなくジグザグに登って行く。ここからは、ゆっくり歩いてくれ助かる。稜線が見えてくると同時に、頂上が見えてきた
11:35 ブライトホルン山頂着(4164m)、  ガイドと握手をし、皆で喜びを分かち合う 4000m級の雪を抱くスイスアルプスが、360度大パノラマ 絵はがきの中にいるよう 山頂は、狭く片側が切れている
11:45 記念写真を撮った後、下山開始、急斜面を、軽快に下って行く
12:10 休憩、斜面を降りてきた所で、アイゼンを外す、スキー場のリフトが近づく手前で、ガイドが歩きながらザイルを外していく、しばらく行くとNさんとY堅さんが出迎えてくれホッとする。Nさんが、最後の100mくらいのところを一緒に歩いて下さり嬉しかった

13:00 グレイシャーパラダイス着,ガイドと握手をして別れる  <記 録:Y>

 

アルプスへ                   佐枝M

 いつのまにか、北、中央、南の日本アルプスの主稜線はほぼ歩いてしまっていた。

本家のアルプスってどうなんだろう?行ってみたいなあ。と思いながら縁に恵まれないまま年月は経ち、久しぶりの雪山に体力の衰えを実感させられた今年の冬。思いがけずスイスアルプスの話が持ち上がった。

体力もだが家庭の事情がそれ以上にハードルが高く随分迷ったが、今見送っても来年ならと良いという保証も無く縁と思い頑張る事にした。そう思ったら雪上歩行+体力補強の為に雪の山へジムへヨガヘと頑張れた。

最終トレーニングは高所順応の為に富士山に登って備え、いざ本家アルプスへ。前日まで天気が悪かったが、当日はとっても良いお天気でマッターホルンが綺麗だ。今年のスイスは天候不順で雪解けが遅いそうで、スイスに入ってから寒くてダウンが離せない。春山を想定して装備を用意したが、不安になってタイツを買いたしロープウェーで楽々っとスキー場上部へ。一面の雪上の先にブライトホルンの山頂が見える。ハーネスを着けガイドを含め6人でアンザイレンする。でかくて力強いガイドさんに繋がれた子羊さんの歩幅が合う筈も無く、引きづられるように山頂へ到着した。

まじかに真っ白な「アルプスの薔薇」モンテローザ、白いマッターホルン、ぐるり360度の雪山の世界が広がっている。これがアルプスかあ!アルプスに来たあ!ショリ、ショリと凍りかけたポカリを皆で飲み、次から次へと来る登山者に山頂を明け渡し、あっというまにアルプス登山は終わってしまった。スイスアルプスはリゾートとスペシャリストの為の二極化した山だった。

 

ブライトホルン                   きよI

 スイス、ブライトホルン

入会した頃(20周年記念で皆で登った山)の話を度々耳にした。その頃入会してたならと聞くたびに思っていた私には、憧れの山。

トレーニング山行を重ね、さあブライトホルンへチャレンジ。おかげさまでお天気にも恵まれ、予定通りの日程で進んだ。現地のガイドは上背もあり足が長い。ゴンドラを降りてから後ろを返り見ることなく行ってしまう。

ハーネスとアイゼンのチェック。速やかにしないと、、、、、、。アンザイレンで歩き始める。私達5人の足並みを把握してるの?って言ってみたいけど、気が付けば言葉が通じない。2人目にいた私は前を歩く夫に合図をするものの、その私もガイドに引っ張られてしまう。仕方ないなあ。こんなもんか。気合を入れ直して歩く。高度障害は全くオッケー。意外とスンナリ頂上に到着。目の前にはモンテローザの山並みがひろがり、360度、雪を冠ったアルプスの峰々。言葉では言い表せない景色に、頭も心も空っぽになって、心地よい涙がこぼれそう。いつまでも、いつまでも眺めていたいけど次の方に譲らないと。写真を写し下山。色々な国の方々がそれぞれ楽しみながら登っている。

下りのゴンドラから見上げたブライトホルンは4164メートルの険しい山の姿にかわっている。下の村はまるで春の風に包まれたような穏やかで優しい雰囲気だった。とっても美しいお花と、マッターホルンを見ながら飲んだカフェラテは、最高。お仲間にもお天気にも恵まれたスイスはすっごく綺麗で楽しい山だった。

 

憧れの山頂に立つ               一I

ゴンドラで一気にクラインマッタホルン(3883m)まで行き、ここからのスタート、高度は稼げたが高度障害が気がかり。

 スキーコースから外れた所で、アンザイレンをつけ全員山頂に立つことを願い、歩き出すが、ガイドの早いこと。足並みの揃わない内に山頂直下。ここでアイゼンを付け歩きかけるが、リズムが合わない。後ろでロープが引っ張られるので、ガイドに知らせるが、逆にロープを引っ張られる。綱引きの真ん中にいる様で非常に歩きつらい。足並みの揃わない人とのアンザイレンは難しい、自分に技量が無いのか?雪面はアイスバーンでもなく、ずぼっと埋まることなく非常に良い状態で足元が安定してた。

何とか全員山頂に立ち、360度の大パノラマ スイスアルプスの絶景に感動。

長年の夢でしたブライトホルン山頂、時を忘れ絶景に酔いしれる。

 

憧れのスイス                  和T

 スイスへの憧れがもう一つ、ブライトホルン登頂を目指す目標が加わる。

スイス旅行の話から、標高差300m、誰でも登頂できるよ!そんな話を聞くとやっぱり登りたくなる。

2か月間の猛特訓?が始まり、ご無沙汰のアイゼン、ピッケル使用の雪山歩き、アンザイレンの訓練を2回ほど和田さんに指導して頂く。最後の高所順応の富士登山は、6回目にして初めて山頂を踏めず高所順応失敗。ブライトホルン登頂に不安が強くなるが、高山病の症状がでたら諦めて、ハイキングを楽しもうと日本を後にする。

ブライトホルン登頂の日は無風快晴の登山日和となる。ロープウエイ乗り場で現地ガイドと合流する。ヨーロッパアルプスのガイドは厳しいと聞いていたが、最初から見下したような態度に不安になる。ロープウエイを降りるとガイドは速足で進んで行く。今までの海外登山では、高所ではゆっくり、ゆっくり行動して身体を慣らすように何度も言われたのだが・・・。ガイドを先頭にアンザイレンして歩き始める。技術的には特に難しい所はないが、背の高いガイドは大股でザイルを引っ張るように進んで行く。とにかくペースが速い。周りの景色など見る余裕などない。高山病の症状もでなくて登頂はでき、雄大な景観の圧倒的な迫力は体感できたが、思い描いていた登山とは少し違っていた。

でも、他の場所でのハイキングは景色の素晴らしさ、広大な花畑、湖、氷河、そしてスイスの美しい街並み、また機会があったら訪れたい国です。

 

涙の登頂                     伸Y

 アルプスで比較的登り易い4000m峰ブライトホルン(4164m)に、無事登頂することができました。

 雪山のためいろいろトレーニングを重ねてきた結果、目標が達成でき感無量でした。山頂から見渡す光景は、夢の中にいるようで神々しいほどでした。天候に恵まれたことも、気持ちを楽にしてくれラッキーでした。

 しかし私は、ゴールまであと少しの所で高度障害が出てきて苦しかったです。登頂を終えロープーウエイを降りるゴンドラの中で、安堵の為か自然に涙が溢れてきました。今までいろいろな山に登りましたが、こんなことは初めてでした。

 ここまで一緒に頑張ってきた、メンバーと、WさんYさん他諸先輩に感謝でいっぱいです。お世話になりました。

また、展望台で見守ってくださった、Nさん、Yさん有難うございました。