南ア 甲斐駒ケ岳(2677m)〜仙丈ヶ岳(3032.6m)
<仙丈ヶ岳の登り道、雪渓が間近に見えて夏なのに肌寒いくらいです>
<下山の楽しみの一つは雄大な景色。今日は雲が多くて残念>
<日 程> 2013年7月6日(土)〜7日(日)
<ルート> 北沢峠〜仙水峠〜駒津峰〜駒ヶ岳〜双児山〜北沢峠
北沢峠〜大滝の頭〜小仙丈ヶ岳〜仙丈ヶ岳 ピストン
<天気> 7/6 晴れのち雨 7/7曇り時々雨
<メンバー> L:清S 他 7名
夏合宿トレーニング山行(南アルプス甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳)
征W
夏合宿トレーニング山行に参加しました。高所順応とテント泊での生活技術習得が目的です。高所順応に関しては3,000mに近づくにつれ、身体が少し重くなったような気がします。でもゆっくりと登って頂いたこともありスムーズに順応できたと思います。テント泊に関しては、春合宿で初めてのテント泊を経験して今回が二度目のテント泊なので、少しは余裕ができたと思います。その中でも学ぶことがたくさんありました。夏合宿では今回のトレーニングの経験を生かしてより一層良い物にしたいと思います。
自然は気まぐれということを身体で実感しました。行く前日(金曜日)の夏山の天気予報と麓の天気予報を気象庁で確認した時には土曜日は曇後晴。日曜日は晴という予想に喜んでいたら、土曜日は曇と雨と強風。日曜日は曇と霧。麓に降りたら、夏らしい晴。山の天気が非常に変化しやすいということを身体で実感できました。二日間、女性陣に交じり楽しく過ごすことができました。これに懲りずに、女性陣に囲まれて山行したいと思います。
多分登った… 景M
甲斐駒ケ岳はこれで2回目の山行です。前回は途中雨に振られながらも山頂ではなんとか晴れて、満足して帰った記憶があります。今回も朝から晴れていて、バスでも「これから天気は回復します」と案内してるし、今回は天気の良い中登れるかな〜でも暑いだろうな〜なんて思っていました。しかし、山の天気は気まぐれで、そんな天気予報は大外れ。北沢峠から出発して1時間もたたないうちに、雨が降り出してきました。雨に打たれながら岩場を歩いていると、なんか前回も同じようなことがあったような…デジャヴ…。しかもだんだん風が強くなってきました。下山する人々も、強風のため引き返してくる方ばかり。駒津峰手前、急登と寝不足で息が荒くなっているのに加えてさらにものすごい強風で、本当に飛ばされるんじゃないかと思いました。これまで山に登ってきた中で、1〜2を争う風の強さでした。結局私達も、駒津峰から下山。下りた方向が風向きと反対だったのか、風が弱まり、幾分か歩きやすくなりました。雨はあいかわらずでしたが…。風の恐ろしさを改めて感じた山行となりました。
久々のテント泊。やっぱり寝れない…。今回は4〜5人用テントに4人で、いつもより余裕があって寝やすかったはずなのに、大雨の音も気になったりして、結局最初の1時間以外はずっと寝がえりを打っていました。みなさんよく寝ていらっしゃって、気付かなかったみたいですが、ごそごそしてしまってごめんなさい。
翌日、山小屋では明日は晴れると聞いたので安心していたのですが、やはり気まぐれな山は晴れてはくれませんでした。遠くに雲海やテント場などを望み、これからの天気にきたいしていたのですが、期待は外れてどんどん視界が真っ白に。周りの景色の代わりに、高山植物を愛でながら歩きました。歩く先に薄ぼんやりと目標の仙丈が見えるような気がしても、実はまだまだだったりと、視界がないと、先の見通しがつかず、いつになったら着くんだろうとやきもきしてしまします。山頂も、ものすごい感動もなく、いつのまにか到着していました。しかも真っ白。仙丈ヶ岳に来たという証は、山頂に立つ看板だけ。う〜ん、私、本当に登ったんだよね!?やっぱり私は山頂で周りの景色を見ないと、「登った!」という気分が薄れちゃうみたいです。風が強いので、すぐに下山。帰りはほとんど雨に降られることはなかったですが、山の景色をほとんど堪能できず、消化不良の山行となりました。…まぁ、雨の日しか見られない山の景色を楽しめばいいという意見もあるでしょうが…。やっぱり晴れて、山頂から景色を楽しんで、「登った!」という充実感を味わいたいなぁ!!
南アの女王様 孝T
甲斐駒ケ岳は南アルプス天然水のCMで見て、なんてかっこいい山の形!と思ってました。そして仙丈ヶ岳は南アルプスの女王と讃えられるのですから、どんなお姿なのか、甲斐駒からまじまじと眺めたいと思っておりました。
残念ながら当日の山域は梅雨時の雲に覆われてました。下山してくる人との会話は「あまりにも強風で引き返した」とのこと。駒津峰から先は確か木も無くなってくるので、登頂は無理そうだと感じました。
リーダーの判断で駒津峰から双児山への分岐で下山するルートになりました。 睡眠不足と鍛錬不足でフナフナな私は頂いたトマト飴で元気を頂き、ひたすら下山。
やっと着いた北沢峠小屋で美味しい炭酸飲料を味わい、ほっとしたのもつかの間、テント場までの僅かな距離での急な雨。あれよあれよという間にずぶ濡れになってしまい、傘の便利さを痛感しました。
しかしながら、今までのテント泊で雨を経験しておりませんでしたのでとても良い機会になりました。テントを張って、雨をしのげる空間ができたことに安心を感じました。幸い、靴は中まで浸みることは無く、雨具やザックも拭いて、そして衣服を着替えるだけでこんなに体感温度が変わるなんて。体と道具を雨から守ることの大事さを身にしみて感じました。
2日目はやはり雲が多く、夢の北岳を眺めることも叶いませんでしたが、仙丈ヶ岳に登頂出来た事と、強風の中に咲く美しい高山植物に力を貰えました。
<記録>
7/6(土)
4:00 阿久比町役場出発
7:10 バス乗り場駐車場着
8:05 北沢峠行きバス発に乗車
9:00 北沢峠着 バス下車
9:10 テント場にてテントの設営等
10:00 甲斐駒ケ岳登山口
10:20 仙水荘通過
10:50 仙水峠 休憩10分
12:00 登山道脇 休憩 10分
12:10 駒津峰 強風のため甲斐駒ケ岳は断念し、分岐を下山ルートへ
12:50 双児山山頂通過
13:00 休憩10分
14:20 北沢峠着
14:40頃 テント場
7/7(日)3:30 起床
4:40 テント場発
5:15 2合目 休憩10分
6:05 4合目 休憩10分
6:24 大滝の頭 通過
7:00 6合目 休憩10分
7:43 小仙丈ヶ岳山頂 休憩10分
9:00 仙丈ヶ岳山頂
9:15 仙条小屋にて休憩後下山
10:22 小仙丈ヶ岳通過
10:35 6合目 休憩10分
11:00 大滝の頭 通過、2合目 休憩10分、北沢峠着 テント撤収
13:05 バス乗車
14:00 駐車場着 岐路 <記録:孝T>