北アルプス 北鎌尾根 撤退

      

日程:2013年7月14-15日

目的:バリエーションルートを楽しむ

メンバー:L   新海時生 他 3名

進退                   新海 時生

 去年と一転、今年は天気運に恵まれ、中止も撤退もほとんど無かったのですが、とうとう来ちゃいました。何もここで 来なくてもなぁ・・という感じです。

 北鎌尾根は2度目ですが、簡単なルートではありません。その上稜線へ上がってしまえば進退共に容易ではありません。

天気予報が中途半端に悪い中、行くか戻るか、ずっと迷い続けた山行でした。

 半田は雨でした。津島も途中の高速もひどい雨でしたが、高山に入る手前から止み、平湯で一泊。朝も曇りで上高地へ入りました。予報は曇り(時々雨)。たまに陽も差しますがテンションは上がらず、槍沢まで早すぎるほどのペースで歩いていきます。ずっと迷いながらも撤退のタイミングは無く、雨を覚悟で突っ込んだ後のいろんな場所、場面を想像しながら歩いていました。慣れないメンバーもいますから岩が濡れるだけでも心配は増します。一番怖いのは雷で、逃げるどころか隠れる所も有りません。Go/Backの最終分岐点はどこになるだろう、などなど。槍沢を過ぎると雨がポツポツしだし、程なく大粒となりカッパを着ての歩きになりましたが、大曲の分岐までは行く事にしました。雨は降り続き小一時間で分岐です。ここから先を登り、稜線越えたら今日は帰れません。一応皆の意見を確認した上でやっと『撤退』の決断をしました。遅きに失した感はあります。まるで雨が降るのを待っていたかのような決断です。予報から見たら津島で中止を出しても良かった。あそこまで行ったのならコルまで行って、翌日判断もあったかもしれません。正解は今もわかりません。

人が下す判断に不満を持つ事は正直ありますが、自分がするのは大変です。今回単独だったら間違いなく半田で止めています。しかしパーティの場合は考慮に入れるファクターが多くなり、違う物差しで判断しています。それがそもそも間違いなのかもしれません。何が正解かは分かりませんが、リーダーをする以上、この決断をこれからもしていかなければなりません。ちょっとつらい役目です。

 

ナント4連敗!        良I

行く前にこのルートを経験済みの板津さんから「雨だったらやめておきなさい」と言われていた山行でした。不安定な天候の下、歩き出しましたが、大曲まで行って、撤退となりました。とっても残念ですが、仕方ありません。上高地から大曲まで、かなりのハイスピードで歩きました。(帰りは、横尾まで私が先頭で歩いたのですが、それも私なりに頑張ったのに、行きよりも遅いタイム・・・。)このメンバーで行くと、私は常に必死で歩かないとついていけません。リベンジの時は、「体力」が絶対的な条件になりそうです。頑張らないと。

それにしても新海さんとIと私が一緒に行くと、ナント4連敗!!どなたか、この負の連鎖を断ち切ってくれませんか?

 

初めての撤退も良い経験!    裕T

 折角の北鎌も悪天候ではまったくテンション上がらず、撤退の判断の時は正直『ホッ』とした。雨が降ったり止んだりの中、どこで何の根拠をもって進退を決めるのか、今回はメンバー全員一致での撤退であったが、決断は難しいと感じた。次回再挑戦の時までに、このメンバーの高いレベル近づけるよう、体力・技術ともにもっとレベルアップに努めたい。

 

【記録】

7月13日(土)

19:00  半田発(津島経由)途中どしゃぶりの雨

23:10  平湯着 仮眠、平湯はくもり

7月14日(日)

04:20  起床
04:45  タクシー乗車

05:05  上高地着         05:18 発

05:22  河童橋  通過、前日の雨のせいか、川の水位がいつもより高い。

05:57  明神   通過

06:35  徳沢園着 休憩      06:43発

07:28  横尾着  休憩      07:40発

08:16  一ノ俣  通過

08:22  ニノ俣  通過

08:44  槍沢ロッジ着 休憩   08:54発

09:10  雨のため合羽着用

09:25  ババ平  通過
09:44  大曲着、撤退を決定   10:05発

10:25  ババ平  通過

10:47  槍沢ロッジ着 休憩   10:59発

11:21  ニノ俣  通過

11:27  一ノ俣  通過

12:08  横尾着  休憩       12:25発

13:07  徳沢園着 休憩       13:25発

13:58  明神   通過

14:35  上高地着       <裕T記>