南アルプス 光岳(2591m) 聖岳(3013m)
<聖岳頂上で>
<未明の富士山、光岳頂上の夜明け>
日時 7月13日(土)〜15日(月)
目的 南アの高嶺を満喫、親睦を深める
メンバー L:和田 達也 他 8名(テント泊:4名、小屋泊:5名)
“やっと” 和田 達也
南アルプスの山域では、深南部の一部を除いてまだ未踏峰だった茶臼岳、上河内岳にようやく踏み跡を残すことができた。
今年もまた、天候不順、道路事情、登山道の崩壊などで、易老渡からは入山できないのではないかと危惧したが、登山者の為に、道路の監視、登山道の整備、橋掛けを地元の山岳会や行政等が動いたと聞いております。お陰様で天候は不順だったけれども若くて強力なメンバーたちと共に“やっとこさー”歩き通せることができた。
易老渡方面から入山を計画される方に、南アルプスは、山容が大きいので、目の前に見える山体でも結構な体力と時間がかかる。次のネグラまで8時間から10時間は見なければならない。道路事情においても今年からマイカー規制が行われております。
スタート時間が遅れれば、途中ビバークを余儀なくするでしょう。3年前の大型台風で登山道の崩壊も至るところにあります。地元へ問い合わせることをお勧めします。
遂に登れた、願えば叶う。 清S
何年越しで叶ったのだろう。光岳に行きたいとずっと願っていたのに、豪雨で道路が閉鎖とか、何だとかで計画はあったものの、中々行けなかった。(ジャンボタクシーで入った易老渡までの、あの落石だらけ、崩壊寸前、亀裂の入った土止めの様子を見れば、よーく分かった。)曇天、時には降ってくるような天候ではあったけれど、易老岳、光岳、仁田岳、茶臼岳、上河内岳、聖岳とピークをきちんと踏めて良かった。光岳小屋からは富士山も眺めることが出来たのは幸運だった。上河内岳、聖岳あたりのお花畑も丁度これから本番という初々しい花々でいっぱいだった。若い人たちとこういう長い個人山行をするのも、余り無いことだし、その点でちょっと緊張もしたけれど、上手に合わせてくれて、本当にたくさん歩けて、とても楽しい山行となった。感謝―です。
南アルプス入門 由美H
昨年の9月に、私が滑落事故を起こし、
同行していた皆さんに迷惑を掛けてしまいました。(ケガは軽症で後頭部2針縫う程度で済みました。)そのリベンジで今回は、易老渡〜光岳〜茶臼岳〜聖岳〜聖光小屋のコースを計画して頂きました。
山開きの日と重なったこともあり、早朝から車は混雑していましたが、私たちは、リーダーの和田さんがタクシーを予約していて下さったので、スムーズに登山口に行くことができました。おかげで、雨にもあわずに済みました。
私は3日間歩き通すことが不安で不安で、2日目の仁田岳と上河内岳はカットさせていただき、休憩していました。先頭を歩くS子さんがゆっくりと歩いてくれたので、皆さんの足を引っ張らず、何とか歩くことができました。2日目の朝、光岳小屋と光岳手前からの富士山は素晴らしく、思わず手を合わせていました。
お花畑も静高平付近や数箇所にあり、K子さんに聞きながら歩きました。先週歩いた仙丈ヶ岳でも沢山有ったウメバチソウと他ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、シオガマ、キヌガサソウ、フウロなど花に癒され、深い山を歩き、薊畑からのハラハラドキドキの急登の下り、苔むした岩や木の根、ガレ場など緊張した長い下りでした。
リーダーの周到な準備と危険箇所の気配りの大切さを改めて学びました。
フルコース 聖S
去年のリベンジ山行と、合宿のトレーニングを兼ねて、光岳・聖岳の2泊3日の縦走に参加しました。去年と違ったのは、テント泊にした事と、担当がSLだった事です。Sさんと2人でのSLですが、諸先輩のいる仲、私が・・・と思いながら、何事も勉強だな。と思い臨みました。
易老渡から、易老岳までは、急登続き、これでもかと続く登りをただひたすら登りました。ここから光岳小屋までも、最後は、足場の悪い、急登続き。1日目は、急登との戦いとなりました。テン場について、テント設営が終わると、雨が・・・・1日目は、小屋でのご飯となりました。2日目は、朝早くに起きて、まずは光岳に。小雨の降る中、途中で雨は止み、光岳からは、富士山をバックにしての御来光を見ることが出来ました。
2日目の光小屋から聖平小屋までのルートも、難所続き。アップダウンもありましたが、何よりも強風が体力を奪います。でも、進まないとたどり着けない。ゆっくりなペースながらも、何とか予定通り、仁田岳、茶臼岳、上河内岳を踏んで、聖平小屋へ。この日は、残念ながら、山頂で撮った写真すべてが、景色なしの状態でした。
3日目は、朝から雨の中、食事を済ませて、まずは、聖岳のピストン。タイムリミットを決めて、足を運びました。出合で、荷物をデポする選択肢もありましたが、合宿のトレーニングという事で、ザックを持って、聖岳を目指します。が、今日も、風強し!!途中で、何度も風に体を煽られながら、耐風姿勢をとりつつ、時間内に、前聖岳へ。ここでも、全く景色は無し。そして、時間の都合上、奥聖岳は、次回に残して下山。下山をし始めると、風が弱まり、雲が少しずつひらけて、青空や、山肌が見えるようになりました。この状態で、登りたかったな・・・と思いながら、出合まで。雨もすっかり止んだので、ここで被服調整をして、ゴールの聖光小屋を目指します。ここからは、ひたすらの下り。高度計を何度も確認しながら、まだかな・・・・と思いながら、でも、危険箇所も多く、気が抜けない。今回の2泊3日の山行は、天気もですが、”これぞ山”という体験が出来ました。
SLとしては、まだまだ判断に迷うことが多くSさんには、とても勉強させてもらいました。天気が悪い中、何とか予定の工程をすべてこなせたのも、一緒に登ったメンバーのお陰です。皆さん、本当にありがとうございました。
初めての南ア 光K
今回初めて南アルプスに挑戦した。ルートは易老渡〜光岳〜聖岳〜聖光小屋を2泊3日でまわる標高差がかなりある長い工程です。宿泊は“テントで!”と意気込んだものの、最近、ほとんど山に行っていない上に運動不足でかなり不安でした。なので、荷物は絞り込んでかなりコンパクトにまとめストックを使って臨みました。一番きつかったのは薊畑〜西沢渡の急な下りで1300mを一気に下るため足がヘロヘロになって何度も転びそうになりました・・・というか何度か転びました;;
天気は曇りまたは雨で水を大量に持って歩く必要もなく、行動中はそれほど雨に降られることもなく移動できました。結果的に恵まれた天気だったと思います。ただ、山頂からの眺望はゼロなのと、樹林帯を出ると10m以上の強風が待っていて大変でした;;特に、聖岳に登る際は風に振られないように注意してなんとか登頂することができました。
道中は南アらしくいたるところで花が咲き、また雲が切れると富士が雄大に見え辛さを忘れさせてくれました。光岳からは雄大な富士が朝焼けで赤く染まるのが見え幻想的でした。ただ惜しまれるのは、草花の名前を全く知らないので、それをどれだけ楽しめたのかは???それと聖の頂上からの眺望が全く見られなかったのは残念でした。次はもっと体力つけて奥聖を登りにまた来ようと思う!
最後に今回登れたのはパーティーのおかげだなぁとつくづく感じました!
最高の経験になりました 真S
夏合宿には都合が合わず行けませんでしたが、光・聖縦走は僕にとっての夏合宿でした。登山学校で岩場歩きばかりしてナマっていたのか、あ〜〜登山ってこんなに大変なものだったっけ??終始こころの中で「何故山に登るのか?」を自問自答。自分以外の仲間の何と健脚な事か。ほとほと感服いたしました。
蒸し暑かったり、強風に吹き飛ばされそうになったり、雨に降られたり、南アルプスの雄大な山の中に溶け込んで、自然の力の一端を感じる事ができました。たまにガスの切れ間からご褒美の様に富士山がその姿を現し、またガスの中に消えて行く。最終日朝、ついに聖岳山頂へ。皆と登頂を祝福し握手を交わす。今までにこれほど登頂に感動した事はありませんでした。本当に良い山行でした。仲間に感謝。
スケジュール
2013年7月12日
阿久比町役場を22時に出発し飯田市「梨元ていしゃば」1時着仮眠する。
2013年7月13日 曇り一時雨
05:00 梨元ていしゃば発
05:40 ゲート通過
06:15 易老渡P
06:20 登山開始
06:57 休憩 07:06発
07:50 休憩 08:06発
09:00 休憩 09:16発
09:56 休憩 10:08発
10:56 休憩 11:03発
11:27 易老岳分岐通過
11:58 休憩 雨、合羽を着る。12:09発
12:50 休憩 衣服調整、12:56発
13:40 休憩 水場にて水汲み、13:54発
14:15 光小屋着
2013年7月14日 曇り
04:06 光小屋発 光岳に向かう
04:22 光岳着 04:29発
04:42 光小屋着、朝食を取る。
05:32 光小屋発
06:15 休憩 衣服調整、06:27発
07:30 易老岳分岐 休憩、07:39発
08:37 休憩 08:45発
09:20 希望峰 休憩
09:30 二田岳に向かう
09:43 二田岳ピーク
09:55 希望峰 09:58発
10:37 茶臼岳通過
10:55 茶臼小屋分岐にて休憩、11:03発
12:12 上河内分岐 休憩
12:31 上河内岳に向かう
12:38 上河内岳ピーク
12:46 上河内分岐、12:50発
13:20 南岳通過
13:45 休憩、3:51発
14:40 聖平小屋着
2013年7月15日 曇りのち晴れ
04:18 聖平小屋発
04:48 分岐にザックを残置、04:53発
05:35 休憩 05:40発
06:48 聖岳登頂06:53発
07:41 小休止 07:46発
08:18 分岐休憩 ザックを回収、08:30発
09:28 苔平休憩09:36発
10:35 休憩 10:41発
11:28 西沢渡休憩11:48発
12:35 聖光小屋P着、タクシーにて梨元ていしゃばに向かう。
<記録:洋S>