2013.7.27〜28 HFMC第33期夏山合宿

餓鬼岳の向こうは……雨のち晴れのち雨…

                             洞井 孝雄

はじめに

半田ファミリー山の会の第33期夏山合宿を実施した。

 日程は7月27日から29日、山域は北アルプス。第一日目は白沢三股から餓鬼岳小屋、二日目は餓鬼岳から燕岳、さらに大天井岳、三日目に大天井岳から常念岳を経由して下山、という縦走計画で、参加メンバーは一泊二日の4名、二泊三日の15名、合わせて19名。乗用車一台とマイクロバスに分乗して、27日早朝出発、餓鬼岳の白沢三股登山口に向かった。

結果的に、初日は予定通り、二日目以降は、一泊二日のパーティーは唐沢岳へ向かう途中で引き返し、往路を下山、二泊三日のパーティーは、天候をにらんで餓鬼岳から燕岳、燕山荘まで縦走し、そこから大天井岳へ向かう部分をカットして中房温泉に下るというエスケープルートをとることになった。燕岳まではなんとか持ったが、山頂で本降りの雨にあった。合戦尾根を下る途中で雨はあがったが、中房温泉でテントを張って迎えた最終日は、またしても早朝から雨にあった。二泊三日のパーティーが、稜線に留まらず、二日目に下まで下りてしまおうという判断は結果的にそれほど悪いものではなかったように思われる。

 


餓鬼岳山頂で>

 


<餓鬼岳から燕岳への縦走>

 


お花畑の中で

 

合宿概括

今回の夏山合宿は、当初、エントリーが30人を越えた。それが、日程の問題、家庭の事情、職場の事情、ケガによる離脱…さまざまな理由で、最終的には一泊二日の参加メンバー4名、二泊三日の参加メンバー15名の計19名になった。

 参加メンバーを便宜的に分類すると、一握りの古い会員、登山学校のスタッフたち、今年の登山学校の受講生、それ以外の新しい会員、という形になり、多くが登山学校のスタッフと受講生で占められた。そのため、合宿の打合せで、トレーニング山行の日程を決める際には、多くの週末が登山学校の実技にあたっており、ごそっとメンバーが抜け、残ったメンバーでトレーニング山行を組まなければならない、という状況が出てきた。さらに、登山学校にかかわっていないメンバーでトレーニング山行を計画し、実施しようとすると、リーダーを務める(ことのできる!)メンバーが少ない、という現実にも直面したのが今年の合宿だったと思う。今回の合宿は、合宿一年目、二年目、あるいは新しい仲間には、一泊二日、二泊三日の幕営、縦走、パーティーとしての生活・行動技術を経験・習得してもらい、古い仲間たちにはそれらを再確認・習熟してもらう、ということが大きな目的だったと思っている。しかし、失礼な言い方だが、そのパーティーを背負って合宿を引っ張っていくメンバーが不足していた、というのが実態だと思っている。

山域の設定

日程によってパーティーが別れることになると、一層、その実態は厳しい課題となって跳ね返ってくる。分母が大きいだけに、その大所帯のパーティーが課題を片付けながら、合宿をやりきっていくことができる山域はどこか、と考えると、メジャーではないが、ひとつひとつの課題はけっこうシビアだともいえる餓鬼岳、燕岳周辺が思い浮かんだ。

餓鬼岳だけなら@往復、Aまたは唐沢岳まで足を伸ばして往路下山、縦走を考えるなら、B東沢乗越から中房温泉、Cその先に足を伸ばして燕山荘まで、が一泊二日のエリアになるだろう。

二泊三日となれば、D燕山荘を越えて大天荘まで、が二日目。E最終日は常念岳まで縦走して一の沢、須佐渡あたりに下る、という設定になる、そう考えて計画を立てた。

 まず、登山口から餓鬼岳小屋までの6時間半ないし7時間の長丁場の急登が第一の課題となる。ザックを背に、暑い中の登り、あるいは天候が変わっても、どう頑張って登り切るか、である(実際の登りは、全員が餓鬼岳小屋に着くまでに8時間かかった)。

ついで、餓鬼岳の幕営であった。狭いテント場にスペースが確保できるか、水の確保や食事作りなどがスムーズにできるか、天候の変化に対処できるか、などなどの課題である。

現実には、小屋に着いてすぐに幕営手続きをしつつ、4張りのテントの設営を打診し、スペースがなくて張れない場合の対応についても確認し、幕営ポイントを見つけることができた。

二日目の餓鬼岳から燕への縦走は3000mの稜線歩きの体験としてはいいフィールドのはずであった。実際、餓鬼岳往復、中沢岳、東沢岳から東沢乗越までの縦走では、ハシゴ場、鎖場の通過や、段差の大きな岩場の登り降りなどが岩稜歩きのトレーニングとなっただろうし、東沢乗越に一旦下って、再び高度差500m近くを登り返す道のりや、さらに雪渓の脇から稜線へ突き上げるザレの登り、お花畑、その先に広がる砂れきの稜線、コマクサ畑、ガス、山頂での本降りの雨、視界の利かなくなった山頂部から燕山荘への道もまた、天候の目まぐるしい変化や、パーティー行動の意味、必要性などは言葉でなく理解できただろうと思う。

三日目以降の行動については、ある意味で前述の一泊二日にどう一日分の行程をプラスするか、ということが計画を作成するうえでの課題であった。かつての合宿で、一泊二日のコースがメインに据えられ、それにおざなりに一日余分の行程を付け加えただけの計画が立てられたことがあった。そんな風にはしたくなかった。したがって、燕山荘からさらに大天荘までの行動を二日目の行程とし、三日目には常念岳までたどって下山すれば、行動時間としても、縦走の山域としても、かなり充実した計画と言えたはずだったのだが、半面、この合宿期間中の大きな懸念は、この行程をメンバー全員がこなすことができるかどうか、ということと、気象状況がどうか、ということであった。

前者の懸念は、トレーニングと体調管理の問題であったが、これは参加メンバー各自の自覚と体調把握にゆだねるしかなかった。

後者は人為的にどうこうできる問題ではないが、的確に状況を把握して、如何にパーティーのダメージを最小限に抑え、無事に下山させるかということであった。実際には、合宿期間前後の気象配置は、日本列島の真ん中あたりを梅雨前線が居座って、それが上下に上ったり下がったりするだけで、不安定なまま、好転の兆しが見られないこと、三日後(最終日)には大きく崩れることが予測できる中で考えられるのは、二日目は予定通り燕岳に向けて出発し、状況如何で、エスケープルートとして設定した東沢乗越で下山するか、燕山荘まで進むかどうかを判断する、さらに、今日中に連絡がついて、帰路のマイクロバスが確保できれば、中房温泉まで迎えに来てもらって、明日の内に帰半することも考える、たとえ、バスが間に合わなくとも、二日目は東沢乗越もしくは燕山荘から中房温泉まで下りてしまおう、という判断をした。

二日目。餓鬼岳の稜線を撤収する時には雨だったが、餓鬼岳山頂を往復し、東沢乗越を越えて燕岳北峰までは雨にも降られることなく順調に縦走を続けることができた。が、燕岳山頂で本降りの雨に遭い、燕山荘からそのまま中房温泉まで下降した。途中、雨はやんだが、三日目は早朝から雨となり、中房温泉を出るときから知多半島へ戻ってくるまで、雨は降り続いた。あのまま稜線にとどまっていれば、最終日は、かなり負担を強いられることになったのではないかと思われる。

参加者の思いや課題は、これから個々に語られるであろうし、今回の合宿の経験での反省や獲得したものはこれ以降の会の活動の中で生かされるだろう(と、思いたい)。

目的に照らしてどうであったか、という点でいえば、一日目の長い急登のあとでの幕営、二日目の雨の中の撤収、長時間の縦走と岩稜帯の通過、行動の技術、天候や進退の判断、その他もろもろの状況に対応しながら、全員が一緒に計画をこなし、経験してきたという点では、合宿の目的として意図したものに、少しは近付けたのではないか、と考えている。

合宿本番

7月27日。登山道に入ってすぐ雷鳴、ついでパラパラと雨。雨具をつけて歩き出すと、雨はまもなくやみ、曇り空と、ほんの時々日が差す天候になった。最初から急登が続く。樹林の中の道は明瞭だが、風もなく暑い。紅葉の滝、魚止めの滝と、右岸につけられた木道をたどりながら超え、やがて大凪山のピークに着く。さらにきつい登りが続く。三つのパーティーがひとつになって休める場所がほとんどない。やがて、百曲りと呼ばれるジグザグの急登に出る。まだ、これからこんな登りが続くのか、とうんざりするが、仲間たちには、ゆっくりとでも、一歩一歩足を運べば、やがてこの登りも終わる、あとこれだけで今日の登りは終わりだ、と却って励みになったようである。。16時30分、餓鬼岳小屋に着いた。稜線の上を、早い速度でガスが流れて行く。燕岳方面の尾根筋を遠望すると、中沢岳だろうか、岩の特徴的なピークと手前の尾根筋、周囲の緑の山腹があいまって、まるでマチュピチュのような雰囲気である。なかなかいい景色だ。山頂は明日の朝に回して、幕営。テントを張り終えた頃から降り始めた細かな雨は、一晩中、断続的に降り続いた。

 28日。明け方、雨はやんだ。撤収して、全員で餓鬼岳の山頂を往復する。山頂で、一泊二日組と分かれ(彼らは、唐沢岳方面に向かい、往路を下山するのだ)、私たちは燕岳への縦走路に戻った。幸いなことに、雲が切れ、眺望がよくなってきた。なんとか午前中だけは、と思いながら歩く。餓鬼岳からしばらくは、平たんな岩稜歩きが続く。岩のピークの右側を巻いてつけられた道をたどる。中沢岳、東沢岳までは、ところどころ樹林の中のアップダウンと岩にかけられた梯子や木道を上り下りする、ときには苦しく、なかなかスリリングで眺望の開けた面白い道のりである。東沢岳からは樹林の中の下りが続く。こんなに下るのか、と思うほどの急下降である。東沢乗越までくると、それまでほとんど出会わなかった登山者の姿を見るようになる。悪天の場合のエスケープルートのひとつとして、ここから中房温泉へ下るコースを掲げたが、時間はまだ9時半、天候もまだ持ちそうだ、ということになれば、先に進むしかあるまい。ここからまた、稜線まで500m近い標高を稼がなければならない。乗越からすぐに赤土の急登が始まる。ゆっくりゆっくりと大きな段差の木の根の露出した道をだどっていく。森林限界に出ると目の前が広がる。残った雪渓が急な傾斜で稜線までせり上がっている。その脇のザレの踏み跡を一歩一歩拾って高度を上げる。周囲はチングルマ、イワカガミ、アオノツガザクラ、コメツツジ、バイケイソウ、シナノキンバイ、イワギキョウ……白、黄、紫、そして緑、今が盛りのお花畑である。雪渓の脇を登りきると、ようやく燕岳に向かう稜線らしく、風化した花崗岩の白い砂礫が広がる。「おおーっ!」と仲間から歓声が上がる。特徴的な岩のオブジェが、燕岳山頂方向に並んで見えている。いったん、岩の稜線からお花畑の中のトラバースルートに下り、登り返すと、北燕岳の基部である。前方に見える燕岳の山頂にはいっぱい人影がみえるのに、こちらには誰もいない。山頂を独り占めにして、再び燕岳本峰を目指す。ここから燕岳までの尾根筋一帯はコマクサのお花畑である。両脇の斜面いっぱいにコマクサが並び、おそらく今が最盛期だろう、濃いピンクと、淡いグリーンのコントラストが美しい。そのうちにガスが巻き、先ほどまで見えていた燕岳の山頂が見えなくなった。山頂直下までくると、雨粒が落ち始め、山頂に立った時には本降りになった。山頂で雨具をつけ、すぐに下山開始。先ほどまでガスを通して足下に見えていた燕山荘も全く見えなくなった。雨にたたかれながら、燕山荘を目指す。「今日は燕山荘はパスでいいでしょ?」燕山荘手前のテント場の脇から中房温泉へ向けて下降を開始した。合戦小屋まで下る途中でほとんど雨は上がった。富士見ベンチ、第三、第二ベンチとどんどん高度を下げ、中房温泉に降り立ったのは15時30分。迎えのバスは明日早朝だとのことで、テントを張って温泉に入り、のんびりとした夜を過ごした。雨もなんとかなるかな、と思ったのだが、明け方からテントをたたく雨音で目が覚めた。それでも早朝からひっきりなしにバスが入ってきて、団体の登山者を吐き出していく。雨具を来た登山者の中には、夏休みらしく子供たちの姿も多く混じっている。彼らの安全を祈りながら、雨の中でテントを畳み、マイクロバスに乗り込んだ。 

 

初めての合宿             由K

 初めて合宿に参加させていただきました。自分で行くと決めたのに、かなりのプレッシャーに押しつぶされそうでした。重い荷物は持てるだろうか?餓鬼岳に登るのにトレーニングをどれだけやればいいのかな?トイレは?素早く荷物の出し入れができるのか?皆さんに迷惑を掛けないで登れるかな?不安な事ばかり・・・、心配な事ばかり・・・、日が経つにつれ益々気が重くなりました。でも当日、山へ入った瞬間にその気持ちは消えていました。やるしかない!!

沢の岩場は鎖、ハシゴが多く危ない所がいっぱいありましたが沢や滝、木々などの自然に癒されパワーをもらいながら登ることが出来ました。

 休憩の時には皆さんが手を振って下さって、どれだけ励まされた事か・・・。ありがとうございました。感謝!!

苦手な荷物の出し入れはやっぱり思うようには出来ず遅くなってしまいました。練習したのになぁ・・・

 2日目の朝、餓鬼岳の山頂に立ち北アルプスの美しい山々の姿に感動し、ここに来られた事に感謝しました。2泊組と別れコマクサの群生地へ・・・薄ピンクの可愛いコマクサが沢山咲いていてステキでした。この場所から富士山を望むこともできて私にとって最高のご褒美です。

 餓鬼岳を無事下山し登山口に着いた時にはホッとして思わず涙がでました。

 この合宿に参加したことで少し皆さんとの距離が近くなった気がしてうれしく思っています。ありがとうございました。

 

夏合宿復帰!           雅T

 

ついに、夏合宿に復帰しました! 参加できたことが、何より大きな達成感です。みなさんのおかげです。本当にありがとうございました。

 参加するって言ったのはいいけど、本当に歩けるのかな? 不安は少しでも軽くしていくしかありません。日曜日のトレーニング山行に参加できないから、土曜日や祝日に山に行きました。靴も新調しました。重い荷物を担いで歩けるかが一番心配だったので、水をザックに詰め込んで、夜の公園をぐるぐる歩きました。行動食って何持っていけばいいんだっけ?? 忘れちゃったこともたくさん。

久しぶりに山道具屋さんに行くと、すべてが軽量・コンパクト! シュラフがめっちゃ小さい。ラテもちっこい。カモノハシって何? 可愛いウエアもたくさんあるし、素材も進化しているんだね。

もちろん変わらないこともたくさんありました。

登りはキツい。ああ、来ちゃったって後悔しながら登り始める。こんな辛いことが好きなんて、みんなヘンタイだよ…って自分もか。

テント生活はめんどくさいことがたくさん。でも、ぜんぜん大丈夫。体が覚えてたってこういうことなのかな。

高嶺の花たち。変わらず毎年咲いていたんだね。女王コマクサのお花畑も見事だった。北アルプスの稜線の風の清々しさ。ハイマツの香り。小屋が見えた時のほっとした気持ち。リーダーの「いっぽん!」の声が待ち遠しくて。メンバーとの他愛のないおしゃべり。励まし。歩きながらの自問自答。とにかく次の一歩。一人一人の任務と分担、そしてパーティー力。そんな一つ一つがちゃんと合宿にはありました。

任務といえば、これまた無謀にも立候補した記録係、2日間とも何とか全うできて、これもなかなかエッヘンの達成感でした。

 

優柔不断は…     杉浦 茂治

餓鬼岳は今回初めて行く所で、名前からしても神山シリーズを思わせるかと思いましたが、以外とすんなり行けました。今回の問題で餓鬼岳のテント場が狭いのと、週末の天気が微妙で荒れそうな天気と聞いていたので、その変の判断をどうするのか経験をしようと思いました。8時前に登山口に着き、歩き始めて20分で夕立に会いカッパを着て、遠くの方では雷でゴロゴロと雷鳴が響いていました。登山道はしっかりしており、沢伝いに登り梯子や丸太橋などがあり、片側が切れてる所や渡渉する所が多々ありました。餓鬼岳小屋に着いたのが4時を回っていて、やはりすでにいっぱいの状態でした。上に行けば張れるが、風に吹かれるたらとか思うと下かな…下だと平坦では無いし…と判断が定まらないが、リ−ダの『上に張る』の一言で決定し、やはり決断の決まった強い一言はリ−ダの信頼感を強めるのかと思いました。

2日目は初日と同じような天気の中で行動をしました。餓鬼岳の山頂を全員で踏み、1泊組と別れ、燕岳へと向かいました。ここから東沢乗越までは岩場の通過の連続で気が緩めない所で今日のメインイベントでありました。みなさんの足取りも良く無事に通過出来ました。天気も曇りで雨も降らず、時折、景観も良く高度感も楽しめました。東沢乗越から燕岳の急坂を上がり、視界が開けた時は綺麗でした。高山植物が広がり心が和む時で良かったです。燕岳山頂付近で雨が本降りに合いカッパを着て即、燕山荘に向いました。雨はやむ事が無くそのまま合戦尾根を下りました。前日にこれからの行動予定で天候がこれ以上良くはならないだろうということで翌日には中房温泉に降りると言われた通り天気は悪くなり、この判断も的確だと思いました。こういった行動を見て経験をより良い方向にもっていく事とその状況で決断の決まった強い一言が言えるようになりたいと思いました。色々と見れたので良い経験に経験になりました。

 

夏合宿                聖S 

 林の中の緩やかな道を歩いていると急に雨が、カッパを装着して、“今日は、1日こんな天気なんだろうな”と覚悟して、登山再開。沢を渡渉して、沢沿いの道へ、桟道や梯子、木の橋が次々と現れ、アップダウンを繰り返していると。滝が。マイナスイオンを浴びながら、片側が崖で足場が悪い箇所は慎重に歩きながら、また水場から先は、急登が続きながら大凪山を目指します。大凪山からは、緩やかな樹林帯の登りを行くと、百曲がりの表示が・・・ここから、クネクネと折り返しをしながらの登り、小屋まであと10分の標識を見て、あとちょっとだと思うし、小屋らしきものが見えるものの、中々小屋にたどり着かない・・・・“小屋は見えてからが遠い”は、山の通説だと改めて思いました。小屋について、テン場に行くと、既に張る場所が・・・・・・・・

翌日は、まずテントを撤収して、餓鬼岳に行って、そこで1泊組と別れて、剣ズリ方面に、花崗岩を縫うように付けられた道を行きます。所々、木で作られた梯子があるのですが、ここを?と思いながら恐る恐る通過。最後に長い鉄の梯子を下って、崩壊地のガレ場を通過し、樹林帯を下り登り返すと岩場歩きが続きます。東沢岳からは、乗越まで、ひたすら下り、そこから、奥北燕の稜線まで、450mを登り返すハードな道が続きます。そこからは、お花畑ということで、花を楽しみながら、北燕岳へ。手前で、雷鳥に遭遇!!嬉けど、確実に天気が悪くなるな・・・と思っていたら、案の定、燕岳に登りだす時に雨が・・・そのまま山頂を目指しますが、さらに雨が強くなり、山頂でカッパを着る事に。ダダぶりの中、コマクサ畑を楽しみながら、燕山荘へ。Lの判断で、ここから中房温泉へ下る事に。ここからの下りが長かった。雨で濡れた木の根っこは滑りやすいので気を付けながら、ただひたすら下る。合戦小屋で、スイカを横目に、下る。高度計とにらめっこをしながら、もうそろそろかな・・・と思っていたら、中房温泉へ。ふ〜。岩場歩きに、急登、雨に降られて、最後は長い下り。盛りだくさんの2日目でした。これで、3日目があったら・・・と考えると、やり切れたか!?と不安が残ります。今回は、定例での歩荷でしかトレーニングが出来ず、トレーニング不足だったため、次回の合宿はトレーニングをしっかり行って臨みたいと思います。

 

初合宿          優S
1、事前の準備が遅かった。(装備、心得)
はじめてのテント泊だったのに、シュラフやテントマットを買ったのが1週間前でした。パッキングの仕方もわかっていないのに、軽く考えていました。しかし幸いなことに出発の2日前にテント泊の練習、荷物チェック、行動する際の注意事項などたくさんのことを先輩に教えていただきました。そのお陰で本番では大きなトラブルをおこすこともなく過ごせたと思っています。本当に有り難く、同じように次へつなげていきたいと思います。
2、装備担当としても力量不足
はじめて担当したとはいえ、勉強不足でした。ガス(EPI)の種類を知らず購入すらできなかった状態で、同じ担当者の方にはご迷惑をおかけしました。どの段階で何ができるのか、など全体像が見えたので、次に生かしたいです。
3、自分のことで精いっぱいで余裕がない
準備も当日も、まわりがあまりみえていませんでした。回数を重ねて会員の方と助け合いともに楽しめるように、日頃から様々なことを意識して山行に生かせるよう行動しようと思います。

以上3点を反省していますが、楽しいことも感動したこともたくさんありました。少しだけステップアップできたので、また新たな夢に向かって進んでいきたいです。