県連登山学校実技C 藤内壁(前尾根)

   

<日程> 8月18日(日)晴れ時々曇

<山行目的> 研修山行を前に、長時間行動を通して自分で自分の体力把握と登攀技術を確認し、本番へ繋げる。
<ルート> 御在所山の家〜本谷〜朝陽台〜藤内出合〜前尾根〜藤内小屋〜裏道

<メンバー> 

AC:板津彰伸、斉藤伸一,ST:杉浦茂治、研修生:矢倉圭子、

半田ファミリー山の会受講生:5名

 

登山学校 最後の前尾根     板津 彰伸

登山学校実技としては、最後の前尾根になりました。机上を含めて約半年間受講生にとっては大変な苦労があったと思います。本当にお疲れ様です。

今回は本谷を登り藤内沢に戻って前尾根を登るロングランの実技になりました。各チームが一斉にスタートして早い順番から前尾根に取りつくことになっていました。ゆっくりと歩き休憩無で進むことにしましたが蒸し暑さもあり結構大変な山行になった。それでも各チームとも脱落者も無く岩登りができました。

今回の担当した受講生は、まだまだ自分が登る事だけで精いっぱいの様でザイルパートナーとしての課題は残ったが一生懸命に対応していることも感じました。それなりに経験を積んで成長して欲しいものです。

登山学校はこれでひとまず終了になります。これからが個々の山行に対して色々考えながら進んで行って欲しいものです。自会の受講生が非常に多かった登山学校でした。スタッフ、研修生を含めて成長を身近に感じた今期の登山学校でみなさんお疲れさま。

見極め??                 聖 S

 見極めに備え、歩荷のトレーニング山行を組むなどして迎えた本番ですが、本谷の時点で、スローペース。後ろの方の集団にいた為、前尾根に行っても、P7で待つだろうという事で、祖父江Pと共に、裏道の途中からP1を通って、P2からスタート。P2、P7、P6と行く予定でしたが、P2を登った時点で、岩田Pと出合い、合流して、再度P2を登り、時間の関係上、3P合同でP3のフェイスを登る事に。P2では、チョックストーンの所を、直接掴む登り方と、右側から攻める登り方を2つ試すことが出来ました。また、P3のフェースでは、フリクションを効かせながら。とわかってはいるものの、姿勢が悪かったり、一歩が大きすぎて中々うまく登れず、岩登りの基本を思い出させてもらうことが出来ました。

 今回の見極めを終えて、残すは研修山行のみ。どうなるかはわかりませんが、当日までに自分が出来る事をして、臨みたいと思います。

 

汗だくだく           由記H

本谷から登って裏道からの前尾根というルートで、本谷を登り切ったころにはパンツの色が変わってしまうほど汗をかいていました。そして裏道の下りでもまたまた汗が・・・。前尾根を登り始めるまでは、前が少々渋滞していたこともあり、けっこうな休憩タイムが頂けてよかったです。でもかいた汗でぬれた服は一向に乾く気配はなく少々肌寒く感じました。クライミングを始めてからは再び汗かきタイムに。私の汗はどれだけ出ればいいのだろう?と思うくらい今回は汗をたっぷりかいてしまいました。一緒に組んだ受講生の方も同じくらい汗だくだくでした。やっぱりハイドレーションは飲みすぎてしまう傾向にあるような気がします。

そして私は毎回、焦りすぎてバタバタしながらクライミングをしてしまっていましたが、なぜか今回は落ち着いて出来て、周りの岩の状態も見れたような気がしました。何度かコーチがお助け紐を準備してありましたが、私は今回が登山学校実技最後なので、なんとかお助けを借りずに登るぞと頑張りました。ただ、最後のやぐら手前でお助けに甘えてしまったのが残念です。今さらですが、クライミングの楽しさが少し分かった気がしました。

 

研修山行を射程にいれての実技   洋介S

今回の実技は研修山行を前に自分の体力と登攀技術の確認が目的です。本番の状況に近くするためザックにはマット・シュラフ・シュラフカバーを入れ、アプローチは本谷を登り裏道を下ってP7に取り付くという条件となりました。長いアプローチの後に登攀する体力は残っているのか、暑さにバテテいないか、など心配はありました。

本谷は暑く湿気が多く、風のない中での登りとなり、帽子や上着から搾れるほどの汗をかきました。苦手な下りでは前尾根に取り付く頃には膝に力は入らなくなっていました。P7からの登攀では、1ヶ月ぶりで足・手の位置、順序やバランスの取り方など忘れているところもあり、強引に登ることが多々ありました。アプローチで体力を使った上、さらに力任せで登っていったためP2ではヘトヘトになっていました。

体力としては、途中ギブアップすることなくギリギリなんとかなったかと思いました。登攀時に焦ることがあり落着いて考えて取組むことが反省点と感じました。コーチ、Aコーチ、スタッフの皆様ありがとうございました。

 

くもり空                 齊藤  伸一

 登山学校クライミングコースの研修山行前、最後の実技に行きました。御在所の本谷をパーティごとにまず登りました。二人の受講生と一緒にルートを確認しながら朝陽台まで登り裏道を下りました。受講生は二人とも問題なく前尾根の取り付きに到着し、P7からP2まで登り、もう一度裏道を下りました。二回目の下りは受講生のひとりが少し辛そうでしたが、藤内小屋まで無事到着しました。

 あとは二週間後の研修山行を残すだけとなりました。半年間一緒に学んだ仲間と行く研修山行は最高にすばらしいものです。体調管理をしっかりして思い出に残る山行にしてもらいたいです。

 

緊張しっ放し         真S

 7月の初旬に登山学校で岩登りして以来、久しぶりのクライミングで、最終研修参加の見極めと言う事もあって、ちゃんと確保出来るのか、ロープワークが出来るのか心配で仕方ありませんでした。合わせて、体力的にキツいルートだぞ!とずっと脅かされていましたし、何よりも前回の実技での事故の事もあったので、集合した時から緊張しっ放しでした。更にパーティが発表されると、初めてコーチと二人だけのパーティ。確保や、その他全ての行動においての、パートナーとしての責任の重さがどっしりと肩に乗っかって来ました。訓練を終えて集合した時はホントにホッとしました。良い勉強をさせてもらいました。

 

見極め                   三郎O

登山学校もいよいよ終盤

研修山行を前に体力・技術が身についているかを見極める目的の山行 本番を前提にしているので、なかなかハードな計画でした。

前日から途中でバテ無い様にと体調に気を使って(お酒を控えめにしただけ)臨みました

ところが、本谷→朝陽台の後、前尾根の混雑を予想してコーチの判断にて裏道からP1には入りP2を手始めにやる事になりました。ヤグラからの懸垂下降の時にいつものロープダウンでは無く、こういった木にロープが絡み易い場所には良い方法だと肩に巻いて降りていくやり方を教えて頂きました

 ヤグラの後はP3北面フェースに挑み靴のフリクションのみが頼りの岩登りについつい普段は出ない変な声が出る始末。

今回の見極め山行 少し目的から外れましたが大変、勉強になりました。

 

<記録>

5:00 阿久比町役場発

6:10 御在所山の家P着

7:00 御在所山の家発

7:28〜38 休憩

8:24〜30 休憩

9:08 アゼリア着

9:13〜30 裏道登山口周辺で休憩

各P毎に登攀

16:00 国見尾根登山口前のPに集合

17:00 裏道登山口着