2013.8.25 マウンテニアリング・コース研修山行

/北ア・蝶ヶ岳往復   雨ニモメゲズ

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<山頂で>

 

 

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<登山を終えて(登山口で)>

 

 

                              洞 井 孝 雄

 

 8月25日(日)、県連の登山学校マウンテニアリング・コースの研修山行が実施された。

 当日は受講生二名、コーチ、研修生各一名(担当コーチが私、研修生が矢倉圭子になっており、直近の実技もそうだったが半田ファミリーの会員が受講生に同行することになった)の4名での実施となった。山域は北アルプスの蝶ヶ岳。当初、5名のパーティー編成で、三股を起点に、常念岳から蝶ヶ岳を縦走して再度三股に下る一泊二日の計画だったが、メンバーが減ったことで、三股〜蝶ヶ岳往復の前夜発日帰りの計画に縮小された。

 

 8月24日(土)、曇り。14時30分、金山に集合。車で中央道を走り、長野道安曇野ICで降りて三股に向かう。1996年のチョモラリ遠征の体力トレーニングとして、夜中に松本駅で拾ってもらい、朝のうちに三股から蝶ヶ岳を往復して、その足で昼から信州大学でおこなわれた低圧実験室でのトレーニングに駆け込んだ覚えがある。その時以来だから、このコースは20年ぶりくらいになろうか。あの頃は、誰も入っていない、細い林道の終点の路肩に車をとめて、あまり明瞭ではない踏み跡をたどって蝶ヶ岳ヒュッテを目指したような記憶があるが、今ではあずみの公園の脇から三股の登山口まで立派な道路が整備され、終点は、トイレとともにかなりの台数が停められる駐車場となっている。その一角でテントを張った。天候が心配だったが、この日はこの付近、青空が広がっていて降ってはいなかったらしい。夕食を準備し、就寝。夜半は風もなく、雨も降らなかった。

 

25日。4時起床。朝食を終えたとたん、雨が降り始めた。撤収を始める頃には一旦、止んだ。5時出発。登山口まではこの駐車場からさらに800mほど林道を歩いて、補導所のポストに計画書を入れて登り始める。三股にかかる吊り橋を渡り、水が流れるじめじめした登りからやがて樹林の中の急登になる。途中で雨がぱらつき始め、雨脚が強くなり始めた。立ち止まって、雨具をつけながら、このまま雨が降り続くようなら撤退した方がよさそうだな、と考える。少し上部の「まめうち平」まではあがって、そこで判断しよう、ということにした。まめうち平の標識には「三股←2.5km 3.9km→蝶ヶ岳」とある。時間はまだ7時。このまま引き返せば楽だが、回復基調の天気予報だ。雨もほとんど止んでいる。下る判断をして、下で晴れたら、おそらく悔しい思いをするだろう。研修山行の位置づけから言っても、雨も経験・体験のひとつである。登り続けることを決めた。

まめうち平を過ぎると、道は山腹を巻くように付けられ、岩が転がった歩きにくい急な登りが続く。「悪路」の標識がある。さらに山腹につけられた道をたどると、ガスが晴れて、樹林の間から正面に常念岳、その向こうに前常念岳が間近に見えた。地図を出して整置、山座同定をしながら、しばらく休憩。雨は止んだが、まだ、雨具を脱ぐには不安定な空である。だんだんと樹木の背丈が低くなって、足下に色とりどりの花が目につくようになる。下ってくる登山者の姿が増え、すれ違いも多くなってきた。最終ベンチを過ぎて、稜線が近くなってきたはずだが、一向にその気配がない。それでも、小屋を出て来たのだろう、多くの登山者が立ち止まって道を空けてくれている脇を登っていくと、「もう、間もなく…」と声がかかる。やっと稜線に出たが、周囲はガスで見通しがきかない。それでも一歩一歩足を運ぶと、ガスの中に蝶ヶ岳ヒュッテの屋根が見えて来た。一瞬ガスが切れる。

「このまま、頂上まで行っちゃいましょうか?」

声をかけて、小屋の脇からなだらかな斜面を1、2分。最高地点に立った。丁度10時。時おり、風がガスを吹き払って、周囲の見通しがよくなる。常念岳方向にずっと緩やかな広い尾根が続き、向かいにははるか足下に上高地、梓川を見下ろし、その上に目をやれば穂高、明神、槍の連なりが…のはずだったが、山腹から上の部分は、雲に覆われて、全く見えない。ま、今日は、山頂に立っただけでよしとしよう。

短い休憩をとって、再び、往路を下山する。駐車場に着いたのは13時半近くであった。

 

研修山行・蝶ヶ岳へ          矢倉圭子

 今回は、受講生が1人参加できなくなり、常念〜蝶への縦走を断念。前夜発で蝶ヶ岳の往復となった。クネクネと林道を走り、広い三股駐車場に着き、駐車場端にテントを設営。

 翌朝、出発直前に雨がぱらついたが、出発時には止んだ。15分ほど砂利の林道を歩くと登山口に着く。その先は、橋を渡り沢沿いに進む。しっとりとした空気が気持ちいい。水場の力水から、高度を上げ尾根に取り付いていく。ゴジラみたいな木のある休憩地点では、枯れ株にボールの目と石の歯が付けられて、ゴジラの頭部のオブジェになっていた。

次第に雨が降り出し合羽を着る。シトシトと降る雨で苔の観賞には最高だった。わりとなだらかな樹林の道をゆっくりと歩き、地図や地形・草花をゆっくりと見ることができた。大滝山分岐から森林限界となり、斜面がお花畑で紫・橙・黄・白・・ ときれいだった。

途中、雨で進退を迷ったが、無事に登頂。あいにくの天気だったが、一瞬だけ上高地や穂高がチラリと見えた。雨に降られながらも、頑張って良かった。下山は苦手と、慎重に受講生が先頭の後をついていっていた。途中、木に足をとられ転倒していたが、ケガ無く無事に4名下山。

今回、登山学校Mコースの研修山行。最後だからと、計画書の記入や任務分担をし、受講生と一緒に進めていき、一緒に登ることができた。その中で、いろいろと見直すことができ、自分自身にもよい機会となりました。

 

【記録】

8月24日(土)

14:30 金山駅 出発

18:15 三股駐車場 着  幕営

 

8月25日(日)

04:00 起床

04:58 出発

05:12 三股登山口

05:18 常念 分岐

05:34 力水

05:42 ゴジラみたいな木休憩 05:49出発

06:39 休憩 カッパ着    05:47出発

06:59 まめうち平 

07:47 休憩         07:52出発

08:32 休憩         08:37出発

09:22 最終ベンチ 休憩   09:27出発

09:45 大滝山 分岐     

09:58 蝶ヶ岳ヒュッテ

10:00 蝶ヶ岳山頂 着    10:07出発

10:09 蝶ヶ岳ヒュッテ休憩  10:21出発

10:40 最終ベンチ 休憩   10:45休憩

11:18 カッパを脱ぐ   

12:05 まめうち平 休憩   12:10出発

13:09 三股登山口 

13:20 三股駐車場 着