南アルプス
北岳(3192m)バットレス クライミング
<山行期間>2013年9月21日(土)〜23(月)
<天 候> 晴れ 時々 曇り
<ルート> 広河原〜白根御池小屋(泊)〜北岳第四尾根登攀〜北岳
〜広河原御在所 前尾根
<参加者> L:森和之(東三河山ぽ会) SL:志貴I・孝K
初登頂 孝K
8月に撤退した北岳バットレス第4尾根に再挑戦した。北岳バットレスは北岳の東面にある大岩壁をいう。山頂からの標高差は約600メートルで、南アルプスを代表する岩場である。先回は1泊2日の日程だったため取付き点までに道に迷って時間切れ撤退。今回は先回の反省を生かして2泊3日の日程とした。これで多少のアクシデントが合っても余裕で戻ってこられる。また天候も味方してくれ晴れ予想。計画が万全で天候も恵まれたため予定通り日程を消化して登頂できました。
3000mでのクライミングはクライミング技術だけでなく、ルートファインティング、天候の判断、他パーティーとの関係など気にする事項が多くここでリーダーができるように頑張って行きたいと思った。
初日は芦安から広河原から入り、白根御池小屋まで。芦安では入山者が多いらしくかなり下の小学校付近に駐車。タクシーを予約していたのでスムーズに広河原まで入れた。シーズン中は混むのでタクシーの予約は必須だと感じた。広河原から白根御池小屋までも周りの登山者はヘルメット持参。明日のバットレスはとても混みそうだ。早朝出発の指示がでたので早めに晩御飯を作り就寝。
2日目は2時起床、3時出発。真っ暗の登山道をBガリーの目印のバットレス岩を目指していったが見落として、Dガリーへ。8月の時に大岩は確認したので今回はまさか見落とすことがあるとは。暗闇であるということで全く気付かず。バリエーションは取付点までが核心という意味がよくわかった。気を取り直してDガリーから横断バンドを通過して第4尾根の取付き点に向かう。
北岳は前尾根より簡単と聞いていたが、下を見ると大樺沢が見える。圧倒的な高度感と初見ルートということで前尾根より難しく感じる。といってもセカンドなので思い切って登る。3ピッチ目で横断バンドに到着。浮石が多く不用意に足を置くと落石が起きそうなので慎重に。すぐ下にはピラミッドピークを登るクライマーがいるとのこと。ひやひやで通過しさらに1ピッチ登ると第4尾根の取付き点に到着。その後はマッチ箱手前のリッジ、マッチ箱からの懸垂など、教えてもらったことを忠実に実施。終了点の手前のトラバースは本当に恐ろしく足がすくみましたが、フリクションがしっかり効くので一安心。最後は這松帯を通って終了。
北岳初登頂がバットレスからという記念すべき山行になりました。ありがとうございました。
充実の3日間 志貴I
4年ぶりに北岳のバットレスにゆけるチャンスに恵まれました。それも県連のコーチ陣達と一緒に行けることに。
皆さんと東名の赤塚サービスエリアで集合して芦安P、タクシーで広河原まで行き2時間半ほど歩いて白根大池小屋のテント場へ我々が15時近くに着いたときには、テント場は満員で何とか1張り張る場所を見つけた。テント設営して16時近くになってしまったので、夕食の準備に掛かり20時近くに明日の行動を考えて就寝。
2日目は2時起床3時出発大樺沢を経て,沢沿いの大岩の所を右に曲がり取り付けに行くのだが少し行き過ぎたので山の中の道を歩きDガリの所へ、森、春日、石黒の順序でDガリを3P登り第4尾根の方へトラバースする。8時頃に第4の取り付けへ。もはや3組ほどいて我々が登る頃には5組ほどが待つ状態に。
1P目のクラックに足を突っ込みすぎた為抜くのに難儀する。2P,3Pとスムースに進む,マッチ箱への懸垂も気持ちが良くその後はリッチをホールドはしっかりしているので快適。最後の崩落後のトラバースがいやだと思ったがフリクションが良く効くので何の問題もないが、トラバ-ス後に登山道に出るのに這松の林を乗り越えるのに難儀して体力消耗。登山道にでたところでクライミングの装備を外し北岳山頂へ。超満員の肩の小屋を経て白根大池小屋のテント場へ帰りました。夕食を済まし朝が早かったので就寝。
3日目はゆっくりと起床して朝食を済まし、広河原まで下山し温泉で3日間の汗を流し帰路につきました。3日間本当に充実した日々を送りました。お疲れ様でした。
<記 録>
9月21日
5:00 半田市、志貴I宅発
11:00 芦安駐車場
12:15 広河原
14:45 白根御池小屋 テント泊
9月22日
2:50 白根御池小屋発
3:07 二俣
7:45 第4尾根取付き点
13:15 第4尾根終了点
14:35 北岳山頂
16:00 白根御池小屋 テント泊
9月23日
6:00 白根御池小屋発
7:43 広河原着、帰宅<記録:孝K>