八ヶ岳 

小同心・横岳(2825m)・硫黄岳(2760m

 

     

 

 

<硫黄岳からの横岳・小同心・大同心>

 

 

<硫黄岳への稜線>

 

<日程> 10月5日(土)前夜発〜6日(日)

<山行目的> クラッシックルートの岩登り

<ルート> 美濃戸〜赤岳鉱泉〜小同心〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜美濃戸

<メンバー> L:板津彰伸 SL:齊藤伸一 他 3名

 

急登の向こうに            由記H

台風の動向が気になりつつの山行でしたが、台風は大陸に向かって行ってくれたので、難なく出発。前夜泊でしたので、8時発。美濃戸口までの林道ではさすが夜なだけあっていろいろな動物が車の前を横断していき目が覚めました!駐車場からの星の眺めに感動しました。さい先のいい感じ?です。そして朝の目覚めも良く、体調もいい感じで小同心に向けて出発!途中紅葉とコケと山々の景色に心奪われながらあっという間に赤岳鉱泉に到着。トイレ休憩を済ませてからいざ急登へ!さすが急登!木々から見える周りの景色がいっきに変わっていくのがすごい。そして小同心に到着!いよいよクライミング開始です。岩はデコボコでかけるところはいっぱいですが気を付けないとボロッと取れてしまうのがたまにあるので冷や冷やしました。横岳山頂からは富士山がニョキッと顔を出していました。硫黄岳山頂まではケルンがありいくつあるかを数えながら登りました。山頂ではちょうどガスがかかってしまい景色は見えませんでしたが、硫黄からの下り始めて少ししたあたりからはガスもなくなりとてもいい景色になり感動しながらの下山になりました。なぜか赤岳鉱泉から駐車場までは思いのほか長く感じられました。

もともと私は研修山行に参加が出来なかったので、残念に思っていたところに悪天候で中止になり、今回の山行を計画していただいたおかげで、小同心に行くことが出来たのでよかったです!ほんとに楽しかったです。ありがとうございました。

 

小同心                            聖S 

 登山学校の最終の研修山行が中止になった所、見かねた板津さんにお声かけを頂き、今回の山行となりました。

 前夜発で美濃戸口まで行き、そこでテント泊をして、朝4時起床で出発。ヘッテンを着けながらの歩き出しとなりました。美濃戸から赤岳鉱泉までは、沢を渡渉しながら、沢づたいに登っていきます。太陽も出て、紅葉を楽しみながら登れました。赤岳鉱泉からは、バリエーションルートの大同心稜を登っていきます。よく踏まれて、足のはっきり着いた尾根をジグザグに登っていきます。そして、段々急騰に・・・御在所の国見尾根を彷彿させる登りでした。大同心手前で、休憩がてら、登攀具をつけて、ヘルメットをかぶり、大同心ルンゼをトラバースして小同心の取り付きへ。今回の山行で、このトラバースが一番大変でした。取り付きには他パーティはいませんでしたが、後ろから2パーティほど小同心に向けて、歩いてきます。いそいで準備をして、いざ登攀開始。ピッチ数も少なく、初心者向けのルートだと聞いていた通り、登ることに関しては、問題なく登れましたが、崩れやすい岩だという事で、手がかり、足がかりを確認しながら、岩を落とさないように、慎重な登りとなりました。終始天気が良く、周りの八ヶ岳の山々と紅葉、更に雲海を眺めながら、とても気持ちが良かったです。小同心の頭まで行くと、後は、横岳直下まで歩き、最後のピッチ。横岳山頂へ。山頂にはギャラリーもいて、その中を登っていくのは、とても恥ずかしかったですが、これも醍醐味の一つかな・・・と思えました。

 下山は横岳から硫黄岳に向かい、そこから赤岳鉱泉へ。

 今回のクライミングは、板津さんと、Oさんと私の3人パーティ。基本、一人が、2本分のザイルをビレイする形で行ないましたが、前尾根と違って、最初の取り付き以外は、場所も狭く、また、後ろからのパーティもいる為、いつも以上に素早い判断と行動が必要でした。少しでもスムーズの登攀が出来るように、お互いの立ち位置により、ビレイする役と、ザイルをさばく役を考えて、事前準備をしました。今、自分が出来る範囲で、何が出来るかを考える。そして、色々なシステムを見て、勉強する。まだまだ初心者マークは外せませんが、“ザイルパートナーを組んでもいい”と思ってもらえるように、頑張りますので、また、ご指導下さい。よろしくお願いします。

 

快晴のクライミング         板津 彰伸

10月5日の夜発で6日の朝から八ヶ岳の小同心クラック(クライミング)に登る計画にしました。メンバーは斉藤、O、S、H、板津の5名。

この日の朝に海外出張から帰ってきてすぐに支度をして出発となった。美濃戸口の駐車場でテントを張る。満天の星空で明日の天候の心配は無く出張疲れもあり熟睡することが出来た。

6日の朝は岩場での待ち時間が長くなることを考えて4時起床で朝5時前から出発することにした。ヘッドランプを点けての歩行は久しぶりだがルートを間違える心配も無いので安心して赤岳鉱泉に向かう。歩き始めて30分程度で夜が明ける。八ヶ岳の全景は紅葉真っさかり。

赤岳鉱泉で休憩後すぐに小同心に向かった。大同心沢から1時間の急登をすれば大同心、小同心の岩場が目の前に迫ってくる。小同心の岩場をすでに登っている姿を見つけた。幸いにも取付には誰もいない状況でハーネス、ヘルメットを着けてトラバースし少し登ると小同心の取付になる。

パーティー分けをしてすぐに登り始める。傾斜は急だがホールドはいっぱいあり登りやすい。3年前にあった途中のハーケン支点は取り除いているようだが、確保支点は、はっきりとわかるようになっていた。ルート図では3ピッチとなっていたが、声が届かないことや次の確保支点が見えないこともあり短く切って、結局5ピッチのルートとなった。緊張しながらも全員が八ヶ岳の岩場を楽しんだ。さわやかな秋空の中で快晴無風絶好のコンディションでのクライミングを楽しめたことには大満足だった!

何よりもうれしかったことは、メンバーの全員が成長していることを強く感じたことだ。そして仲間意識を強く感じた事だった。セルフビレー、その次の確保なども正しく早く出来るようになっていたことだった。こんなメンバーと一緒に紅葉真っ盛りの大自然の中で信頼出来るメンバーと一緒に緊張感のあるクライミングを楽しめた事。この事が今回の山行で私自身一番うれしかったことでした。また一緒に岩場に向かいましょう。

 

脆いガバ                         三郎O

美濃土駐車場にテントを張ってぐっすり寝られたお陰で、朝は体調抜群 北沢ルートで赤岳鉱泉小屋へ 小屋からはやや急な登りになりましたが樹林の間から時折、姿を出す大同心・小同心は圧巻でした ほぼ垂直に見える岩に早く取り付きたいと言うワクワク感を抑えつつ、ようやく大同心の膝元に到着

装備装着をして小同心にトラバース 1ピッチ目が40mと記されていたのですが途中のテラスで分割して登ることにしました 3分割したにも関わらず、岩の形状か周りの地形もしくは風のせいか声が届き難く何度もコールをする始末 もしも40m1ピッチの時には拡声器か笛合図でないと声は届かないのでは無いかと思います。 岩はゴツゴツとしてホールドし易いのですが、脆く慎重に足を乗せて行かないと崩れ落ちる状態 実際、足を乗せて体重を移そうとした岩が抜けて“落“することがありましたので、登る方は勿論ですが、下で確保している時も”岩が落ちて来るぞ”と意識してないと危険です

最終ピッチを登り終わると、そこは横岳の山頂、一般登山者に拍手で迎えられるはず・・・と思っていましたが、拍手はありませんでした 残念。

横岳から硫黄を廻って降りて来ましたが、その景色はとても美しかったです。

硫黄の山頂より正面から見る小同心にあそこを登って来たのだなと満足しつつ、1年前には想像もして居なかった現在の登山スタイルにちょっと嬉しくなった自分でした。

気持ちいい             齊藤 伸一

八ヶ岳の小同心に行きました。前夜発で夜中に駐車場に着きテントを張って夜空を見上げると星だらけの世界が広がりました。翌日も気持ちいい天候の中出発しました。赤岳鉱泉から大同心を真っ直ぐ見ながら進み小同心の取り付きに着きました。

取り付きには誰もいなく始めに、板津さん尾崎さん杉江さんパーティが登り、次に堀江さんとパーティを組み登りました。初めての小同心で、慎重に一歩一歩登り始めました。ホールドは沢山あり登りやすいですが、時々岩が取れるので、確認しながら進みました。高度感もあり気持ちよく横岳山頂まで登れました。そこから硫黄岳を経由して下山しました。

紅葉も綺麗で景色も良く10月にしては暖かいぐらいの気候の中、同じ会の仲間と行くことが出来てとても良い一日でした。

 

10/5(土)

20:00 半田市仲田町ローソン発

23:00 美濃戸口P着

23:20 テント設営後就寝

10/6(日)

4:00 起床

4:40 美濃戸口P発

4:47 北沢登山口着
5:24〜28 右手に建物があるところで休憩
6:13〜20 赤岳鉱泉手前で休憩
6:27〜38 赤岳鉱泉着 休憩
7:55〜8:10 大同心手前で休憩、ハーネスとギア装着
8:30 小同心とりつき着
8:45 1P目登り開始
9:00 1P目終了
9:15 2P目終了
9:33 3P目終了(ここが本当の1P目終了点)
9:50〜10:10 4P目終了、(2P目終了点) 休憩

10:18 5P目終了(3P目終了点)、ザイルを振り分け、次の取り付きまで歩いて移動

10:32 6P目(4P目)とりつき着

10:42〜11:15 横岳山頂着(終了点)、休憩

11:45 硫黄岳山荘通過

12:07〜12:25 硫黄岳山頂着 休憩

13:35〜53 赤岳鉱泉着 休憩

15:07 北沢登山口着

15:15 美濃戸口P着