南ア深南部  熊伏山(1653m

           

 
<真っ暗なトンネル、入口は水溜り>


<紅葉の急登を登る>


<紅葉の急登を下る、この笑顔・・>

 

2013年11月6日(水)曇

南アルプスの深南部で、あまり人が入ってないところへ行こうと熊伏山の平岡ルートを選び、晩秋の平日、静かな秋山をたのしんだ。

【ルート】平岡登山口〜明治の平〜熊伏山(往復)

【メンバー(6名)】 L・車:哲S 他 5名

【記録:一則O】
04:00 阿久比役場発。中央高速飯田山本IC降車、JR平岡駅を東へ狭い道を登る。4WD車がベスト。獣よけのゲート(開閉自由)を通過し、そこから500mほど走行。素掘りのトンネルの前に駐車。それ以上車で入るのは無理。

06:35 着。身支度。
06:55 発。トンネルをくぐることになるが、10cm程水が溜まっている。普通の登山靴なら注意して通れば問題ない。トンネル内は暗くてラテ(ヘッドランプ)が必要。

07:00 トンネル通過。

07:10 登山口通過。地元の観光協会?が発行しているガイドマップにある@の看板有。
07:26 看板A、鉄橋通過。あまり人が入ってないためか、沢沿いから尾根に取り付くまでの登山道が不明瞭で、正規ルートと違うところにテープがついていたりして、しばしルートを探索。

08:07〜15 看板D、沢沿い休憩。渡渉して看板Eへ。
08:51〜56 看板H、明治(みょうじ)の平休憩。山頂まで2kmの表示。ここから尾根歩き、登り一辺倒の急登が続く。
10:07〜12 看板N休憩。時おり視界が開けてみえる紅葉の美しさが、登りの苦しさを忘れさせてくれる。 
10:54〜11:15 熊伏山(1,653m)山頂到着。休憩。南アルプス南部の山がうっすらとみえる。天気がよければ好展望だろうが、少し雲がかかっていて残念。
11:45〜12:00 山葡萄をSLがみつけ、Lが摘み、みんなが食べる。何ともいえない野生の味。ちょっとだけ童心にかえる。

12:49〜13:04 看板H、明治の平休憩。

13:45 看板A、鉄橋通過。

14:10 登山口通過。

14:25 トンネルくぐり駐車地点着。

14:40 発。

17:50 阿久比着。

 

久々の水曜山行         良I

ヘッドランプが必要な暗くて水が溜まったトンネルを恐る恐る歩くところが始まった。上からポタポタ水が落ちてくるし、一番後ろを歩くのは絶対にイヤ〜!抜ければ明るい林道に出た。もう脅かすぜぇ。山は紅葉真っ盛り。急登のツラさも、美しい紅葉がやわらげてくれる。誰にも出会わず、聞こえるのは沢音のみ。山頂からは深南部の山々が見える。登っていない山ばかりだ。来年はこれらの山を登ろうか。

下りでは、目のいい先輩が、山ブドウを見つけてくれて、腕のいい先輩がたっくさん採ってくれました。クマさんの分が無くなっちゃったのでは?ちゃんとブドウ型をした、プリプリの山ブドウを食べたのは初めてで、とっても美味しくってビックリでした。法Sちゃんワールドも健在で、嬉しさ100倍の山行でした。

 

山は冬仕度           清S

 歩行時間が長いということで、ちょっと気合いを入れて歩こうと思った。国体が以前行われたという事で、パンフがあって、ルートにナンバーがあったものの、極めて紛らわしいリボンがぶら下がっていて、一度沢を渡り登りかけたりもした。

あとは順調に。沢からはずれると、もう急登ばかりで明治の平でホッとするくらい。ただ紅葉がすばらしく、手前のブナカエデの紅葉と谷を挟んだ向こうの山の紅葉、もう黄色くなって落ちるばかりのまっすぐ伸びた落葉松と間から見える黄葉した木々、もう冬が近いと思われる山の紅葉を堪能した。

この頃の山にしては珍しく、一人も会わなかったし、獣の匂いがするものの熊にも会わず、小動物も見かけず、ただ6人のガヤガヤが山の中をお騒がせしちゃいました。結構、登りの頑張りと下りの緊張感でおもしろい山でした。アプローチは休憩込で3Hくらいで、日が短くなったこともあって、日帰りとしては長いかも。

 

熊の目を盗んで         佐枝M

 前から気になっていた深南部の熊伏山だった。多くは青崩峠から入るみたいだが、せっかく深い山に入るのに短時間で到着ではイマイチ良さが味わえない気がして、あえて平岡ルートを選んだ。何年か前に国体のコースになったようで整備したらしいが、その長さゆえかあまり登られていないようだ。日が短くなっているので日帰りの場合はトンネル手前に駐車できるというのが必須条件だ。現地に問い合わせたら平岡駅に駐車して3・6キロ歩けとの回答だった。タイムリミットを設定してでかける事にした。

 少し前までは、4時発でもすぐ明るくなったのにいつまでたっても朝にならない。休憩に立ち寄った「峰竜太のふるさと下条村」の道の駅は何かと使えそうだ。12畳の畳敷き+タタキ付き(テントも張れそう。)楽しい妄想が膨らんだ。夜がやっと明け平岡駅に着いたが、駅は谷底にありここから一山登るくらいでトンネルだ。これはナイね!柴田さんにスリルのある林道を頑張って頂いた。感謝、感謝です!

トンネルは水が溜まり真っ暗でラテを着けないと歩けず、壁は染み出した水で鍾乳洞のように結晶化していた。本当に国体あったの?道は続き登って行く。整備した道も自然に戻りつつ、静かな深南部の山らしい雰囲気だ。紅葉も今が真っ盛りで歓声が何度もあがる。誰にも会わず、鹿の鳴き声と時折流れる獣の臭いに耳を傍立てながら深い山にどっぷり浸れた。と、あれは?あれって?あの実は?もしや?やっぱりそうだ。たわわに実った山葡萄だ!どうして熊に食べられてないの?の疑問はあっというまに消え、あとは獣のように貪ったのでした。

 

深 山             法S

 深山、山へ行くようになって深部とか深山を聞くいつもよりよけいワクワクしてしまいます。何回か沢を渡り、明治の平から登りがきつくなり不安でしたが深部に入ると色々な紅葉に目をうばわれ励まされやっと熊伏山にたどり着きました。そしてあの山の恵みの光景、には、ビックリしました。少し頂いてみましたがあまりのおいしさに感激しました。やっぱり深山だったから見ることができたと思っています。

 

急登もまたよし         一則O

 登山道は、何年か前の国体の折、整備されたとのことで、木製のガードレールなどその名残がある。しかし、あまり人が入ってないらしく、落石の跡などが目立ち、少々荒れている。大きな危険箇所はないが、登山道でないところにテープがあったり、尾根に取り付くまで、少々迷うところがある。山名のとおり、熊の生息域なのか、時どき、獣の臭いがする。

 明治の平からの登りは、急登できつい。しかし、周りの紅葉の素晴らしさがそれを忘れさせてくれる。登りの辛さに喘いでいるうちに山頂へポンと出る。山頂からの眺めも格別なはずだがこの日はイマイチの眺望。

 急坂の下山は、脚にこたえる。下山後、膝の上がガクガクする。久しぶりの感触だ。

 山へ登ったぞ!という余韻の残る良い山行でした。

 

獣の臭いを感じながら          哲S

鹿・猪よけのゲートをあけてデコボコの林道を走り掘りっぱなしのトンネル前に到着した、ここが出発点。

トンネルは暗く、手前は水溜り、裸足か?と困ったが、一則Oさんが何とか行けそうだと下調べしてくださった。ラテを点けてトンネルを抜け出発体制を整える。掘りっぱなしのトンネルはまるで鍾乳洞のような壁になっていた。

今回歩くルートは1:25000地図には書かれていない、天龍村役場が作った熊伏山登山マップをネットで見つけた。要所に17までの地点が登録され登山道も整理された道だった。

明治沢に沿って歩き別の支流に入る、渡渉するとガラ場の登りが始まりここから長い本格的な登りガ始まった。

標高970m付近、明治の平、空気は冷たいが歩いているとじっとりと汗をかく、陽差しが出てきて紅葉が輝いている、時々獣の匂いが身体を包む、あまり景観の拡がらない樹林帯の歩きが多い登山道だが東に展望が開け下方に平岡ダムが綺麗に見えホッとする地点がある、ここをすぎればもう頂上は近い、頂上では東側に深南部の山並みがひろがる雄大な景観が待っていた。

上りではあまり感じなかったが下ってみると結構な急登を歩いたんだと実感、熊よけの楽しい会話を聞きながらの一日、久しぶりの山歩きを楽しんだ。

楽しみながら今日も色々食べました。東京バナナ、カップウドン、ゆで卵、冷凍みかん、みかん、渋煮(栗)、バナナ、アップルパイ、豆せんべい、竹輪・・・・・

一日有難うございました。