京都・芦生の森 三国峠・杉尾峠・シンコポ

 

         

日  程 2013.11.9(土)〜10(日)

山行目的 芦生の森で自然の恵みと自然界を学ぶ

ルート 9日 鍋窪P〜三国峠〜枕谷〜生杉

    10日 地蔵峠〜杉尾峠〜シンコポ〜生杉

<メンバー> L:みきH 他 13名 

 

自然の宝庫               和田 達也

 この時期に、今年もまた来ました。芦生の森へ・・・何処に魅力があるのだろう?

初日は思う存分燃えるような紅葉の芦生の森を散策して、自然の恵みでもゲットできれば、何時ものように針畑休憩所での夜の酒肴になり、一杯複一杯と盛り上がるのが常でありました。今年は初めて参加した方も数人おられ、森の恵みも少しくゲットできたので大いに親睦を深めたのはいうまでもありません。ただ、鹿の鳴声もない夜の強風と明日の雨のことが心配でした。

明ければ案の定雨になりました。登山口の東屋には一夜を過ごしたパーティーしかいませんでした。しょぼしょぼ降る雨と風の中を地蔵峠に向かいました。芦生の森に入山するには幾つかのルートがありますが

私たちが向かう地蔵峠にはゲートがあります。地蔵峠からは京大の演習林である芦生の森には勝手に入って踏み荒らしてはいけないのです。入山するには許可が入ります(詳しいことは知りませんが現在は芦生の森の環境保全に協力できれば入山も可能?)

以前は沢山のハイカーが訪れ、貴重な植生を踏みにじり、オーバーユースと深い谷に迷い込み遭難が相次ぎ、入山禁止になったと聞いております。特に由良川の源頭部の上谷はブナ、ミズナラ、トチなどの植物の宝庫でツキノワクマや他に小動物も出没します。今回の雨に打たれた谷の紅葉は見事でした。みんな自然界の植物とキノコの食物で腹は満腹みたいだ。まさにネイチャー

ワイルドだ。1日や2日では勿体ない。

杉尾峠からシンコボの尾根歩きは、道なき道でした。夜来の風と雨で踏み跡は落葉で埋もれ、雨に打たれた急坂は滑り台だ。

登山者にとっては、シンコボから野田畑峠への針路が分かればホッとします。

 

自然豊かな森               洋S

京都・芦生の森に行って来ました。

初日は鍋窪峠・三国峠・枕谷、翌日は杉尾峠・シンポコ・野田畑湿原のルートでした。芦生の森はブナの原生林の生い茂る美しい森でした。整備された登山道はなく、自然の中を楽しみ歩くという感じでした。その反面ルートファイでリングは難しく、赤リボンも所々にあるのみで経験者と同行でないと道迷いをしそうな山でした。また、湿地帯での泥濘、沢渡り、ズルズルな斜面のアップダウンと整備されていないゆえに自然そのものの山歩きを味わえました。パーティの皆様楽しい2日間ありがとうございました。

 

長靴での初めての山行        清W

毎年のようにこの時期、「芦生の森」で自然の恵みに触れる企画をしているとの話だが、私は今回初めて参加させてもらった。最初は芦生(あしゅう)さえまともに読めなかった。打合せ時、湿地を歩くので長靴を持って行った方が良いと言われ、日頃畑仕事で使っている長靴を持って行くつもりだったが、破れがあったので底にゴムの突起が付いたスパイク状の長靴を新調した。結局最初から最後までこの長靴で歩いたが、これが大正解だった。

初日は三国峠登山口から鍋窪峠を経由して三国峠へ。ここで古樹に群生したなめ茸、ムキ茸等を初めて目にして感動。三国峠から枕谷を下って野田畑湿原を通り、野田畑峠手前まで行き、引き返して地蔵峠を経由し、30分林道を歩いて東屋のある駐車場まで。この間、枕谷の下りから地蔵峠までは道がはっきりしない泥濘んだ所も多く、また沢を何度も何度も渡らなければならなかったが、長靴を履いている私には全く苦にならなかった。

夜は大勢でキノコの入った豪華なすき焼き。その他食担さん達が準備してくれたおかず等が山のようにあり、食べ切れないほど豪華な宴となった。

2日目は雨模様の悪天候の中、前日下りてきた東屋近くの駐車場から地蔵峠経由で、野田畑湿原から杉尾峠へ。ここからは尾根道を多少のアップダウンを繰り返し野田畑峠へと出た。この後は前日の戻りコースとほぼ同じだったが、雨降りのため前日より更に泥濘んでいた。長靴を履いていることがほんとに有難かった。

2日間気持の良い自然溢れた森林を歩き、紅葉も十分楽しむことが出来、同行の皆さんには心から感謝申し上げます。

 

真っ盛りに                良O

 今年も期待通りの紅葉でした。広い芦生の森はほとんど人に会う事もなくのんびりと歩いて秋の恵みを頂きました。森の中の何度も渡る川は透きとおり魚が泳いでいるのが見え、この自然をいつまでも残してもらいたいと思います。

 

雨にも負けず         みきY

 何度来てもここの地形がわかりません。テープも踏み跡も曖昧で、一つ谷や尾根を間違えればどこか違ってきてしまい、また、どこでも歩けそうで一人では不安です。皆といるから安心して後からきのこを探しながら、とぼとぼと歩きましたが、なかなか前回のような「きのこの木」は見つかりません。それでもあちらこちら袋を下げた人を見かけました。「むき茸」を教えてもらいました。薄皮が気持ちよく剥がれるキノコです。なんだかんだと言いながら食材は豊富になり、にぎやかな夕べでした。二日目はあいにくの天気でしたが、雨にも負けずよく歩きました。紅葉のおかげかなと思います。

 

枯れ木にきのこの花が咲いて  さつI

 きのこ山行に行きませんか。何か何だかきのこ取りなど思ってもいなかった。3年くらい前に伊那ICから茅野高原に行ったら、山荘の主人が連れって行ってくれた。長野に7人いるきのこ鑑定師の1人だと言われた。今度は枯れ木になめこがついている。取りたい病がムクムク。取った、取った。心が若返るものである。そんな自分がおもしろかった。山の恵みを頂いて食する。こんな山行もあるものである。次の日は雨が、これもあるけます。同じ景色を所々、研究所ありデーターを取っている様。いつまでもこのままこの景色、続く様に、振り返り「有難う一パイ遊ばせてくれて」心でつぶやいてゴール。よく遊ばせてもらいました。

 

晩秋の芦生へ         伸Y

 今年の芦生の森は、晩秋を迎え落ち葉が絨毯のようになって足元を覆い尽くしていた。低い山に囲まれた森は、京都大の研究林のため入山制限があり、ほぼ自然な状態で保たれている。ここは、谷がいくつもあり朽ちた木が多く、道が解りにくく地図が欠かせない。毎年、必ずベテランの和田達さんが同行されます。

 いつも違うコースを歩くのだが、私は今回3度目だったため地蔵峠や枕谷等は、記憶にあり懐かしかった。ここで一番のお気に入りは、やはり谷歩き、自然のままに残る朽ちた木やブナとミズナラの森の風景は、まるで絵画の中にいるようで何度来ても見飽きない。

 また、夜の宿で仲間と楽しく囲む鍋は、格別美味しい。2日目は、生憎雨でしたが、新しいコースを歩き通せて充実感がありました。メンバーの皆さんありがとうございました。

 

芦生の自然美              和T

 いつ歩いても芦生の森は優しく癒してくれる。深い森はトチやミズナラ、ブナなどの原生林でその中に楓の紅葉、コシアブラの色づいたクリーム色が眼を引く。近年ミズナラの立ち枯れが多くなっていると聞く。

私達には恵みを与えてくれるが、いつまでも美しい自然を残してほしい。

 

<記録>

9日(土)曇り

05:00 阿久比役場発

07:54 針畑診療所着、管理人の男性が出迎えてくださる。宿泊の手続きをする。

08:23 針畑診療所発08:35 ナベクボ(クチクボ)登山口駐車場着。2台の車を生杉休憩所に移動。和田さん天野さんは生杉登山口から登り三国峠で合流となる。

08:50 ナベクボ登山口発、残12人は、ワカソジ谷を登りナベクボ峠そして三国峠を目指す。

09:37 ナベクボ峠

09:40 休憩 黄葉がきれい。

09:47 三国峠に向かい出発 枯れ木をさがしながら歩く。

10:12 三国峠着合流休憩 和田さん、Aさんは先に到着している。(生杉登山口から50分)、9人、三国峠頂上を往復する。

10:27 出発、枕谷を下る。随所に沢の横断箇所がある。

10:55〜11:17 休憩、ナメコ採りをする人、散策する人、思い思いに自然を楽しむ。12:07 地蔵峠を左に見て野田畑湿原に向かう。

13:30をタイムリミットで引き返すことにして途中まで散策する。

12:17 中山神社

12:22〜32 木橋を渡った所で休憩

13:24〜30 休憩 10人ぐらいのグループが茸鍋を囲んでいる。地蔵峠に引き返す。14:16 中山神社

14:33 休憩 地蔵峠のゲート

14:41 林道を生杉に向かう。途中、左の路肩が大きく崩壊している。

15:20 生杉休憩所駐車場着15:35 針畑診療所着 夜は茸たっぷりのすき焼きで盛り上がる。

10(日)雨

05:00 起床 朝食後、AさんRさんは帰宅する。

06:15 雨具を着て生杉休憩所駐車場に向かう。

06:32 駐車場着

06:40 地蔵峠に向かう。

07:10 地蔵峠通過

07:30 中山神社を過ぎ木橋を渡る。

07:38〜45休憩 杉尾峠まで50分の案内板がある。

08:02 木橋を渡り、野田畑峠へのルートを右に見て杉尾峠に向かう。

08:07 アン谷を右に見て通過。途中茸採りをしながらが休憩になる。

08:12 キエ谷、枡上谷、モンドリ谷を左に見て通過。

09:16〜26 杉尾峠休憩 シンコポに向かう。急な登り下りが続く。

10:34 野田畑峠への分岐で休憩 6人がシンコポまで行く。往復10分。

10:50 野田畑峠へ向かう。

11:39 三国峠への分岐で休憩

11:53 野田畑湿原に下る。

12:22 ここからは昨日、引き返したルートを歩く。

12:43 中山神社13:00 地蔵峠を通過して生杉駐車場に向かう。

13:27 生杉駐車場着 帰路の途中で温泉に入り阿久比に向かう。<記録:和T>