鈴鹿 御在所(1210m)鎌ケ岳(1161m)

     

 

 

<前尾根にて>

 

山行日程 2013年11月17日(日帰り)

山行目的 合宿トレーニング・長距離歩行

ルート 中道登山口〜前尾根〜御在所岳〜鎌ヶ岳〜長石尾根

メンバー L洞井孝雄 SL板津彰伸 他 4名

 

攣った足をだましだまし…         洞井 孝雄

11月17日(日)、冬合宿のトレーニングの一環として御在所岳、鎌ヶ岳に登った。メンバーは、板津彰伸、志貴I、杉浦茂治、矢倉圭子、孝K、それに私の6人。計画は、御在所岳の前尾根を登り、武平峠から鎌ヶ岳に登り返して長石尾根を下る、という岩登りとロングウォークの組み合わせである。コースを決めるときに、板津から「合宿のトレーニングに岩登りをするようなところへ行くのか?」という疑問が出たが、別に合宿の山域をにらんで案を出したわけではない。メンバーの顔ぶれをみると、岩登りもできそうだし、そのあとに組み合わせるルート如何で、ちょっと長めの行動を課した歩行トレーニング・コースになると考えただけのことだ。

さて、当日。天候は晴れ。6時前に出発、7時近くにスカイラインに着いたが、駐車スペースは満車状態。やっとのことで路肩のスペースに車を入れ、中道を登り始めた。裏道への分岐で、まっすぐ進もうとすると、「ここから…」と後ろから声がかかった。計画書には「中道〜裏道→前尾根」という記述があって、私は「裏道」を見落として、なおかつ「トレーニング」という意識が頭の中にあって「中道を登り、山頂から藤内の出合に下って前尾根を…」と思いこんでいたのだ。計画書を見直し、「ごめん」と一言謝って、裏道へのトラバース道に入る。やや下り気味のルートをたどって裏道に合流し、藤内小屋でひと息。登山道も、小屋の周辺も登山者の姿が多い。藤内沢出合手前では50名くらいの子どもたちの集団に追いついた。聞けば、自然教室の公募登山だという。彼らと別れて藤内沢に入り、テスト岩まで登ると、テスト岩の前も、前尾根の取り付きもこれから登ろうとするパーティーでいっぱい。アイゼン・トレーニングらしい。とりあえず、登攀準備をする。

順番を待っていても時間を食うばかりだ。今日は前尾根を登攀するというより、前尾根を「通って」山頂にあがり、武平峠に下って、鎌ヶ岳からさらに長石尾根を下るコースの一部に過ぎない。「巻くぞ」、板津と確認しあって、込み合うP7の脇の巻き道を登ってP6へ。ここからそれぞれのパーティー毎にピッチを刻むことになる。今日のパーティー分けは板津→矢倉→孝K、洞井→志貴I→杉浦。9月以来、岩に触っていない。今日は確実に基本を押さえながら登っていくことにしよう。

P6のリッジ、垂壁を過ぎて、P5、P4、P3と登っていく。P6の登りだしでも確保するロープに何回か小さくテンションがかかったが、垂壁では足下でズリッ、おいおい…P5、P4では、ロープの処理が悪い、確保の手順がぎこちない、遅い。「おい、早くしろよ」、「それで、ちゃんとロープ出るか?」、「自分の確保だけやればいい、というわけじゃなくて、二人の確保とロープの位置関係をちゃんと見てやらないとだめだぞ」、「返事が小さい」、「こちらの返事を聞く前に登っちゃだめだよ。コールが確認されないうちに登ってきて、さっきみたいにズリッとやったら、こちらが確保してなかったらそれで終わりだよ」やっぱり、黙っているわけにはいかなかった。

途中から、雲が広がりだし、青空が消えた。今にも泣きそうな薄暗さになったが、風もなく、気温もそれほど低くないのがありがたい。時刻は11時近い。P2は割愛することにして、ヤグラのコルでロープを巻き、板津Pの登ってくるのを待ち、合流したところで御在所岳山頂に向かう。登攀具をザックにしまうと、一気に肩に重さがかかってくる。遊歩道に出たところで、そのまま武平峠への登山道に向かう。観光客も、登山者も、今日はかなり多い。天気はいまいち、メディアで報道された紅葉も、6合目付近から下はまあまあだが、上部は枯れてあまり美しくはない。山頂部のひとゴミを抜け、武平峠への道を駆け下る。武平峠からは鎌ヶ岳の山頂を目指す。下りと違って、やはり登りになると辛い。ゆっくりゆっくりと足を運んだ。三ッ口谷の分岐を越え、ザレの登り。崩壊の進んだ旧道の分岐には真新しいペンキで「左ケワシイ」と書かれている。山腹を巻いて、樹下の尾根から山頂に出た。ここも人でいっぱいである。

山頂部から長石尾根を下降する。普段なら、この長石尾根を下るひとたちをめったに見ることはないのだが、3、4パーティーは追い越したか。ときおり、ズリッとやったり、攣り始めた足をだましだまし運んで、一の谷まで下って来た。

駐車場に着いたのは14時55分。7時間ほどの行動時間だったが、なまった体には、けっこう厳しい歩行トレーニングになった。

 

冬合宿トレーニング        板津 彰伸

冬合宿のトレーニングが始まりました。御在所の中道〜裏道〜前尾根〜御在所岳〜鎌ヶ岳〜長石尾根前尾根の岩登りもあり長い歩きでもあり心配していましたが、3時までに下山で来てほっとしました。

久しぶりの前尾根であったが景色を楽しむよりはトレーニング感もありザイルを一緒に組んだ矢倉、春日君に指導しながら登りました。少しは勉強になったと感じられればうれしいのですが・・・

それからのロングの歩きは、全員がおしゃべりも少なく下山スピードも速く歩いて想像よりも1時間程度早く下山が出来ました。

私のザックが一番軽かったように感じていますが私より年上の体力には驚きも感じます。今日参加できなかった合宿組は30kmのランニングをしているようだ。私にとっては、冬合宿で迷惑をかけないようにすることが一番の課題のようだ。

 

体力不足                   孝K

いよいよ冬合宿トレーニングスタート。ルートは前尾根〜御在所〜鎌ヶ岳〜長石尾根と行動予定時間8時間のロングルート。結果は1ヶ月ぶりの登山だったせいか両足とも膝周りの筋肉がつるという散々たる結果。つる原因は水分不足、運動不足とある。運動不足と信じたい。

これから怒涛のトレーニングが始まるので冬山二泊を乗り切る体力をつけていこうと思った。岩は行動が遅く、リーダーの言うことが思い込みで指示と違う動きをしてしまった。もっと実戦をこなして信頼されるパートナーになりたい。

 

冬合宿のトレーニング 参加して  志貴I

今年は冬合宿歩く体力もないので、家族サービスに徹しようかなと思って行かないことにしましたのでトレーニングは参加させていただこうかなと思いました。今日は前尾根を登って御在所、鎌ヶ岳への長丁場です。洞井さんとザイルを組むと緊張で体が硬くなり思うように登れないのでいやだなと思ったが案の定なんでもないところで手を滑らしてしまった。後は何となく体がほぐれたが・・御在所、鎌ガ岳の登りはしんどいよ・・・ゆっくり先頭が歩いてくださったのでついて行くことが出来ましたが長石尾根の下りは落ち葉がいっぱいで滑りそうで先頭との間を開けないように下るのが必死で疲れました。 皆さん有り難うございました。

 

重い体              矢倉圭子

久しぶりの前尾根。久しぶりすぎて感がつかめぬままの登攀でした。P6からの登攀でしたが、初っ端から落下…。体が硬いし重すぎる。考えてみると以前より体重が増加しているし、その為かトレーニング不足か分からないが体が思うように曲がらない。岩ってどうやって登るんだっけ…。と初心に帰ってしまった。

確保については、板津さんに教えて頂きとても勉強になりました。いろいろと指示してもらうも、スッと理解できずに考えて動きが止まってしまい、その場その場で何が必要で何を求められているかを即座に理解し行動することができるようにしていきたい。なかなか前尾根には来れないが、振り出しに戻らぬうちにまた来たいと思います。

また、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

 

<記録>

5:30 知多信発

7:05 中道登山口P着・出発

7:26 裏道分岐

7:40 裏道

7:50 藤内小屋 休憩   7:56出発

8:20 前尾根P7取りつき着 装備装着

8:40 P6より登攀開始

11:30 P3終了

11:40 P1

11:48 朝陽台直下

12:02 鎌ケ岳分岐

12:23 武平峠 休憩     12:29出発

13:19 鎌ケ岳山頂 休憩   13:27出発

14:02 休憩         14:10出発

14:48 長石尾根登山口着

14:54 P着