湖北  己高山 (922.6m)

 


<うっすらと雪の鶏足寺跡> 



<高尾寺跡はまだ秋真っ盛り>



 

 

<日程> 2013年 12月 2日

<山行目的> 中世の仏教遺跡を訪ねる

<ルート> 己高庵〜六地蔵〜鶏足寺跡〜己高山〜高尾寺跡〜石道寺

<メンバー> L:一O 他 4名 

 

雪と紅葉               哲S

2009年11月、同じルートを歩いた。その時はルートの選択を誤り、山ほどのナメコと出合った、あの自生したナメコの輝きと香りが忘れられない、今回はルートミスのリベンジ、そしてもう一度あの輝きと香りに出合いたいと欲の深い計画だ。

巳高庵の下、駐車スペースには登山届けのポストがつくられている、登山届けを出して出発、しばらく林道を歩くと尾根コース登山口と出合う、ここからは濡れた厚い落ち葉の急登、時々日差しはあるが曇り空の無風、やけに暑い、汗が出てメガネが曇る、三合目、最初の高圧線鉄塔(415m付近)でシャツは早くもビショビショ、ここら辺から登山道脇に雪少しが残っている。6地蔵(540m付近)を過ぎ鶏足寺跡(815m付近)まで急登が続いた、標高差650mを登った事になる、ここまで来ると地表は雪で覆われている、歩くとサクサク気持ち良い、雪はあるが行動は半袖で充分暖かい。

己高山頂上はなんとなくぼんやりした頂上らしさのないピーク、ここから鉄塔下を二度通り尾根を下る、前回のルートミスが考えられない程順調、落ち葉で滑り易い尾根道を“なめこ”を探しながらルンルン気分で歩いた。532m高尾寺跡分岐、案内書に判りにくいと書いてあったがその通り“飯福寺”への道標につられて行き過ぎる所だった、地形図で見るようなはっきりした尾根ではない。踏み跡の薄い急坂を下ると平らな空間が拡がり高尾寺跡に出合う、巨大な逆杉がドンと衝たって居るのに驚く、紅葉が輝いている、南斜面になると雪も姿を消した。林道出合いまでずっと落ち葉の急坂で太ももにきた、まるで大腿二頭筋のトレーニング、丁度ピッタリ目標の三叉路と出会った。

 “飯福寺”方向が示され、テープも多く以前と比べると標識が確りしている、鉄塔の点検路が交錯して迷い易い所はロープで止められていた。「切腹」「アイスマン」「・・・?」など映画のショートコメントの看板が下げられたり、“プリッツ”“前田のクラカー”の菓子袋が道標に使われるなど不思議な山道だったがお天気に恵まれ、雪の感触を楽しみ、紅葉も満喫、少しだが“なめこ”もゲット、楽しくリベンジを果たした一日でした。

 

意味不明な看板は・・         一O

 湖北の初冬の山、己高山へいった。「こだかみやま」と読む。登山道には古いお寺の跡や近江で一番古いといわれる地蔵、樹齢千年以上の大きな杉などがあり、ひと味違った山行がたのしめる。おまけに、少々、時期はずれではあるが、プチきのこ(ナメタケ)狩りまでついていた。

 下山してから駐車地点までは、神社仏閣巡りである。平日というのに、散策の観光客が結構いる。紅葉スポットとして、穴場的なところなのだろう。

 登山道には意味不明な看板や、目印があり、付けた人を想像するのもおもしろい。看板は、江戸時代、井伊家(この辺りは井伊家の領地だったのだろう)屋敷の門前で、竹みつで切腹した武士の話しの解説があったり、洋画「レインマン」や「カッコーの巣の上で」の解説があったり、木の枝や幹に菓子の「ビスコ」や「リッツ」包装紙が巻きつけたり、打ち付けたりしてあったりと、「何これ?」と思わず笑い出してしまいそうな気分になる仕掛け?があった。

 ゆっくり登って4時半ほど。新緑や紅葉真っ盛りの時に散歩がてら登るのにいい山だろう。ところどころわかりにくい分岐や登山道があるので、地図を片手にしっかりとルートを確認しながら。

 

ナメコとルート           良I

ナメコと正しいルートを求めて、数年ぶりに己高山へ。前回、ナメコだらけで、ウハウハし過ぎていたのか、ルートを間違えて、アララという感じで終わってしまったので、今回は、ナメコと正しいルートの2つを求めて、再チャレンジです。

季節はいつの間にか冬になっており、標高が上がってくると雪の名残が。さらに登ると積雪数センチ。これではナメコも凍えます。ナメコを求めるには遅すぎました。ルートは、行きたいルートを歩けました。ただし、標識が無かったら、歩けたかどうか、怪しいものです。特に高尾寺跡への分岐は、地形図から見たら、そこから下りていくというのは想像できましたが、方向を変えてからのルートが定まらなかったと思うのです。すごい急坂で、広い尾根だったので。とりあえず、宿題は片付いたので良かったです!

 

仏教遺跡の山に登って         さI

 己高山、計画書を頂いたが読めなかった。調べているとだんだん歴史を感じる山と分かり興味が出てきた。跡とつく所があり楽しみがわき、心ウキウキ。

当日いざ出発、なんと思ったより急登。いつまでも続く、頑張って登る。やがて馬止め牛止め。自分も重ね「頑張った姿に顔もほころぶ、なんだか笑えてきた」

やがて雪も積もり、頂上で雪の音がサクサクいい音、落葉と雪となんていい音でしょう。それもそのうち急なすべる下りが続く。これもなんだかおもしろい。時々周りを見るとなんてきれいな樹林帯「きれいダ―」

これも終わって一日過ぎた。心に「きれい」が残った一日でした。ありがとう。こんな山もいいですね。

 

下調べで、当日は「倍楽し!」         優S

下調べを今までで一番念入りして、己高山へ行きました。教育セミナーなどで学んだことを充分に発揮しようと思い、地形図にガイドで得た情報、チェックポイントなどを書き込みました。山行中は常に、地図と現在地の確認に努めました。話に夢中になる余裕はありません。ポイントでみなさんと確認できると、安心して進むことができ、下調べの答あわせをしているようで、たとえ長いルートでも最後まで飽きることなく、楽しく歩くことができると思います。

唯一、己高山から南へ縦走している時だけは、ナメコ探しに夢中になり、生まれて初めてナメコ採りを経験することができ、おいしく(家族はドキドキしながら)頂きました。豊かな森の中で黒茶色に光っているナメコは、丸く美しく、自然だからこその神秘的な輝きを放っていました。

何事にもあてはまりますが、準備がしっかりしていると、楽しさは倍増するのですね。それを実感した山行でした。

 

<記録>
 6:00  阿久比町役場発
 7:55  己高庵発、川沿いに林道を歩く
 8:20 己高庵登山口、林道を直進するルートと、尾根道との分岐で、再確認して
      進む。枯れ葉が滑りやすく、なだらかな登り坂が続く。送電線を通過。

 8:55 六地蔵、近江で一番古いと言われる小さなお地蔵さんが体を寄せ合って並ん
      でいて、気持ちが和らぐ。(10分休憩)、 2本目の送電線を超え、馬・
      牛止め岩を通過

 9:50 鶏足寺跡(10分休憩)、広い敷地に、本堂跡、食堂跡,大きな杉の木など
      がある。5cmほど積もった雪が残っている。

10:15 急坂を登り、己高山山頂着。 なめこを探しながら、樹林の中を南へ進む。
      鉄塔を過ぎ、縦走路分岐を右へ、さらに鉄塔を通過。

11:30 高尾寺跡分岐。
      場所の特定がわかりにくかったが、今回の注意ポイントだったので皆で確
      認しつつ進むことができた。急坂を下る

11:40 高尾寺跡。見事な逆杉(枝が根のように張っている)がある。休憩(10
      分)林道出合いまでの下り坂も、結構きつい。

12:05 林道出合い.
12:25 石道寺
12:55 己高庵着