確保技術・レスキュー技術交流会
2013.12.7(土)〜8(日) 齊藤 伸一
12月7日(土)
講演1 労山東京都連盟救助隊の現状をもとに課題を探る
集団レスキューからセルフレスキュー重点への動きの中、行方不明者の捜索のさいには200人体制の捜索になりました。これらの課題をとおして今後の課題を探りました。
講演2 確保技術全体の概観
目まぐるしく変わる新たな確保器とロープ、室内壁、ゲレンデ、フリークライミング、アルパインクライミング、雪山、高所登山における確保、新しい確保器具や細いロープへの対応など確保技術における全般や、器具やロープの使い方の誤りで起こる事故への対応について。
講演3 流動分散の誤りを正す
方法として、個別シュリンゲ、流動分散、固定分散、短い流動分散それぞれの調芯性、均等加重性、片側破損時の残りの支点最大加重についてどうすればいいか。
講演4 伸びすぎるロープの罪
ロープがますます細く伸びやすくなり、ルートを登りはじめた後続者が出だしで落ちた場合どうすればいいか。
12月8日(日)
デモ1 伸びすぎるロープの罪
百丈やぐらで滑車を使い30メートル伸ばしたロープに80キロの重りをつるし、伸び率を測定する。新品のロープと古いロールの違いも測定してみる。
デモ2 墜落率2のサイトのお披露目
墜落率2の確保が実行できずに大事故にいたった事例が多く知られています。百丈やぐらにこの訓練が実施できる訓練サイトを設置し、このデモを行いました。
デモ3 大阪労山救助隊によるデモンストレーション宙吊り遭難者の介助懸垂 宙吊りになった仲間を自分の体と結び、仲間のロープを切断した後自分のロープに2人でぶら下がって介助しながら懸垂下降をする技術をみせてもらいました。
デモ4 衝撃波形データお持ち帰り体験
実際の墜落や確保停止の衝撃波形を測定して、プリントアウトして貰いました。700kgfで支点破壊可能性が大きく310kgfが一番いい数値です。わたしは2回とも500kgfでした。