越美山地 荒島岳(1524m)
<テントの中から覗いた、シャクナゲ平の景色>
<スキー場頂上からの勝山の盆地と経ケ岳>
<日程> 1月11日(土)〜12日(日)
<天候> 11日 雪 12日 曇りのち晴
<山行目的> 雪山の経験を積む
<ルート> 勝原スキー場〜シャクナゲ平〜荒島岳 ピストン
<メンバー> L:齊藤伸一 他 3名
目指すはシャクナゲ平 和田達也
3連休だというのにトレースが全然ない勝原スキー場から入山する。水分を含んだ小雪はヤッケを濡らす。5分で先頭を交代してもダラダラ汗が出るほどに暖かい。樹林の中からは雪質も変わって、フワフワ雪。ワカンを履いた若い衆が順繰りに雪量80cmのブナ林に1本のトレースを付ける。平な所があると、私はここをシャクナゲ平としてテントを張ろうと心で叫ぶ。まだまだシャクナゲ平手前には急登があるよと誰かが答える。雪の急坂をラッセルして進む。フクラハギが悲鳴を上げる。いよいよシャクナゲ平への最後の超急坂。ここを登らねばテントが張れない。ヤレヤレ、老体にはこたえる。
思い出の荒島 裕S
荒島といえば、初めて冬のテント泊をした場所。今回もあの楽しい体験をしたくてあの場所を選びました。
駐車場に着いてみると、車は私たち1台のみ。歩き始めたら、トレースはゼロ。うっすらと踏み跡がある程度。先行きが不安になりながら、スキー場からラッセルです。いつもよりもかなり重い荷物に押しつぶされそうになりながら黙々と歩きます。リフト周辺でもうすでに汗でびっしょり。服を脱ぎ、今回も涼しい姿です。デジャブ???ここで、食料を持ってもらい、今回も仲間の助けを借りる始末です。
リフト周辺からも全くトレースはありません。雪の深さは膝下辺りでなかなかの歩きごたえです。歩いても歩いても進まない感じだったので、わかんを着けることに。地図を見て現在地を予想し、落胆・・・。シャクナゲ平に着けるのか・・・。途中にある広い場所に出ると「シャクナゲ平だね。」と言ってみる。それくらいくじけそうになりました。しかし、見覚えのある看板に助けられ、最後の100mの急登を登り切り、無事到着しました。夜の梅酒がおいしかったこと!2リットルも担いでくれたSさんありがとう!
2日目は、午後から悪天候の予報。雷予報も出ていたので、もちが壁を見に行き、早めに降りることに。重い荷物をまた担ぎ、走るようにして降りてきました。登ってくる人が多く、泊まりの人もいるようでした。やっぱり人気の山ですね。そんな山を独り占めできたのが今回の山行の最大の収穫でした。
それにしてもラッセルは楽しく辛い・・・。
雪を満喫したくて 齊藤 伸一
ラッセルが出来る山に行きたくて、荒島岳に行きました。3連休の初日で何人かは山に入っている人がいるかなと思いながら駐車場に着くと、車が無い・・・これは人が入っていないな〜と期待しながらスキー場を上がりました。トレースの無い真っ白な雪を自分たちの足跡だけを付けて、真っ直ぐ歩く、これが雪山の醍醐味かなと、ひとりで思いながらラッセルをする。苦しいながらも仲間と交代しながら一歩一歩前に進む、最高な瞬間です。トレースの付いた道を歩くのは楽だけど、面白くない、やっぱり真っ白な雪の上を歩きたいです。このまま3日間縦走したい思いを残して翌日下山しました。
初ワカン 聖S
勝原スキー場のPに到着したところ、1台の車がない事に嫌な予感を覚えながら登っていくと、案の定、全くトレースなし。今回の山行は、最初から自分たちで足跡をつけて行く形でスタートしました。リフトの降り場でコンパスをシャクナゲ平に合わせて、ひたすら登りますが・・・完全なラッセル状態。途中でワカンを装着し、初ワカンに苦戦しながらも、先頭を順番に代わりながら登ります。といっても、一番頑張ってくれたのは、伸一さんですが・・・シャクナゲ平手前で、最後だから。と先頭を譲ってもらいましたが、ヘトヘトで足が前に進みません。体力不足を痛感しました。テン場はもちろん貸切状態。下りも、あえてトレースの無い所を選んで歩き、2日間、雪とめいっぱい戯れた山行となりました。
<記録>
1/11(土)
5:30 杉江家発
8:50 勝原スキー場P着、駐車場には車が1車も無し。
9:30 山行スタート、トレースが全くない。
10:05〜10 被服調整
11:00 リフト頂上降り場通過
11:35〜45 わかん装着
12:15〜20 休憩
13:40〜45 シャクナゲ平手前の下りの前の所で休憩 ここから下ってからの登りが急登。
15:00 シャクナゲ平着
15:30 テント設営完了
20:00 就寝
1/12(日)
6:00 起床、天気図を見てどこまで行くか検討
8:15 テントを撤収して出発
8:35〜40 もちが壁手前で休憩、荒島岳までは行かず、ここで引き返す。
8:53 シャクナゲ平
9:10〜15 行の最後の急登を下った所で被服調整。
10:20〜35 スキー場のリフト頂上降り場で休憩。
11:00 勝原スキー場P着