2014年1月19日 新年山行(一月度定例山行)
新雪踏んでブナ清水へ
<朝明の林道で>
<ブナ清水にて>
洞 井 孝 雄
1月19日、新年山行(定例山行)が実施された。前日は朝明茶屋で新年会が行われたのだけれど、そのメンバーと当日入山するメンバーとが朝明に合流して、ブナ清水から腰越峠、ハライドを回って朝明に下りてくるという計画で、参加者は41人。
18日の夜更けから降り出した雪は22時近くには周囲を銀世界に変えた。夜半から本降りになり、早朝に起き出したときには30センチ近くも積もって、しかもやむ気配なく降り続いていた。
5時半に阿久比に集合した当日合流組からは、順調に湯の山ICを過ぎて朝明に向かったものの、途中でマイクロバスにチェーンを着けているという連絡が入った。ついで、チェーンを着けても滑って登れない、メンバーたちは歩いて合流地点までくる、という連絡で、急きょ、4駆の乗用車三台で折り返し運転をしてメンバーを運ぶこととし、車を出したが、直後に、「除雪車が来て、バスが登れるようになった」という連絡が入って、まもなく仲間たちと合流することができた。雪が降りしきる中、パーティーごとに別れて出発。新雪がすね近くまで積もった朝明から伊勢谷小屋までの道も、40人の長い列が歩けば、またたく間に踏み固められた雪の道ができる(トップは大変だが)。
伊勢谷小屋の前の橋から脇を通って根の平峠に向かう道も新雪に覆われている。先頭を歩くのはきついが、真っ白なキャンバスに自分で線を描いて行く楽しさがある。その楽しみは仲間にまかせて、最後尾で楽をさせてもらう。途中で、列が止まって動かないと、そのたびに何度か仲間たちの脇を通らせてもらって前に出る。写真を撮るときもそういうことをするのだが、けっこう息が切れる。頭上にかかった木の枝に雪が乗っていたりすると、仲間同士でそれをたたいて雪を落とし合い、わーわーきゃーきゃーの連中もいる。こんなに雪が降っていて、空も暗く、ノートレースのルートを一人とか少人数で登って行くのは心細いもののはずだが、仲間たちがいっぱいいて、のんびりと踏み跡をたどっていくと、こんな悪条件も、楽しい雪遊びのフィールドに変わってしまうのだろう。気温はマイナス4℃。合宿と比べれば暖かく感じる温度だ。第一、風がない。
堰堤をいくつか越えて、根の平峠へ登りだす辺りで列が止まった。前に出ると、分岐からすこし下ったところで「道が不明瞭になった」と先頭。リーダーが、ルートを見に行ったという。下ったところから上に行けば、あとちょっとでブナ清水への分岐があるはずなのに……。戻って、分岐まで行き、休憩。
アプローチでこんなふうだと、無雪期とは違って、雪におおわれたこの付近のルートファインディングを先頭に任せておくのはちょっと心配である。ひとりで少し先行して道をつける。ところによっては腿くらいまでの雪面を歩いて行くのは、楽しいが息が切れる。沢筋に下りる手前までトレールを作って、後続を待つ。時刻は10時過ぎ。計画はブナ清水まで11時、稜線まで12時半に着けなければ引き返すことになっている。この時間では全員がブナ清水にリミットまでに着くのは難しいかもしれない。合わせて、雪は一向に止む気配がなく、朝から降り続いて、ますます積雪は深くなる一方である。
尾根筋からいったん沢筋に下りて、沢沿いの左岸を進んでいくと、終点のブナ清水に到着である。
集まって写真を撮ったあと、下山に移る。気温は朝方の登りの時より低くなっているような気がする。手袋のアウターには氷がついて、バリバリになっている。鉛色の空からは霏々として雪は降り続いている。下りは速い。雪と遊びながら下って、朝明の駐車場に着いたのは14時過ぎ。前日まで、まったく期待していなかった雪、しかも、想像以上に多く、タイムリミットで途中までで帰ってきたわけだが、雪が降ってラッキー、である。アプローチでの判断、ルートファインディング、ラッセル、パーティー行動、タイムリミット、その他もろもろを体験する雪山としてはいいフィールドになった。
駐車場で、全員が顔を合わせ、それぞれ車上のひととなったが、朝明への林道の途中で雪はやみ、路面の雪も消え、菰野町に出たときには道路脇に雪が残る程度になり、湯の山IC付近からは、あの雪が嘘のように跡形もなくなった。車のルーフに積もった雪を吹き飛ばしながら、東名阪を走りだすと、青空が広がり、陽が差し始めた。でも、外は、寒い。
メンバーの感想
新年にふさわしい 志貴I
新年山行の前日に藤原岳に登ったら雪が少なかったので心配したが夜にたっぷりと降り新雪を踏みながらの山行となりました。
駐車場も20〜30cm積もり、自動車の移動も大変な程で。新しい会員にとっては真っ白な雪を踏みながらの山行で楽しかったと思われます。私のような軟弱ものは足を上げ、雪をけりで余分な力を費やすのでいかにして労力を使わずに歩こう
かと考えてしまうが・・
雪が有ったが良いかない方が良いかと言われればやはり雪がたっぷりあった方が良いよね・・もっとあれば雪と戯れ、泳げたのにね。そんな山行を皆さんやりたいんじゃないかな?いつかは汗を流したいよね・・・
雪があるということ 厚N
いきなり登山道に思った以上に積雪があり、どうなることやら・・と思いながら歩いた。
それほどの急登もなかったけど、前に着いて行くのに息切れをした。
いつもと違った雪のある道。凍ってる箇所はほとんどなく 前の方の足跡を追いながら歩こうとするが 思うように着いていけないときもあり、バランスを崩したり、いつもと違った神経を使った。天気が悪くどこをみても同じような景色でしたが 風がないだけよかったかな。自分なりの防寒対策は良かったと思うが、それほどのマイナス気温ではなかったのかもしれない。ピッケルをただ持っているだけのようで、どのようにして使ったら?・・と思ったけど、岩に対して直角に刺してバランスをとり歩くことを教わった。
雪があるゆえの登山道、いつもと違った筋力を使い家に着いて座り、立ち上がろうとしたときに足腰が痛く、危なっかしい歩きかたに体力の無さを感じた。
新年会。新年山行 梅N
18日午後2:00分阿久比役場発。朝明茶屋3時過ぎ着、雪は少しあった。楽しい新年会でしたが、初めての雪山登山に行くのに大丈夫かなと、とても不安でした。
19日朝、雪が積もっていた8時頃雪の中を出発。ふわふわの雪の中を歩くのも初めてでした。先輩の踏みあとを見逃さないように歩く。靴底に雪が着いて歩けない。雪の落とし方を教わった。ブナ清水でも、膝ほどの雪の中の歩き方・雪崩れの起き方・休憩の時に風を遮るためには、皆で輪になって寒さを凌ぐ事等々教えて頂きました。
下山中、何度も滑って転びました。諸先輩の皆様のお力で楽しい新年山行でした。有難うございました。
初めての新年山行 由K
今回、初めて新年会と新年山行に参加させていただいた。山行前日は皆さんと一緒に鍋の準備をしたり、語りあったり楽しい時間を過ごさせていただいた。夜もグッスリと眠ることができ、体調良し!!
山行当日、昨日の夕方から降りだした雪が、いまだに止まず、かなりの雪が積もった。昨日は、山荘の駐車場に、ほとんど雪は無かったから嬉しくなった。雪の降る中、出発。新雪なのでアイゼン無し。橋を渡り登山道へ入っていく。先頭にラッセルしてもらった出来たての山道を踏みしめて歩く。まだ、フワフワの道だ。時折、踏ん張って登ろうとすると足場が崩れズルリ。足をとられヨロヨロ。
堰提で休憩・・・と言ってもザックを下ろすととても寒い。まだ雪は止みそうになく、あたり一面が真っ白な雪の世界。美しい山々の姿。本当に冬の山に登山していると実感できるシチュエイション!!テンションも上がる。
ブナ清水に到着。風もあり寒い。雪が多くハライドへは行かず引き返す事になった。残念だけど、新雪の中を登山できたことだけでも満足、満足。下山も雪を楽しむぞ!!
会長から顔面に雪をくらい、リーダーとサブリーダーからは、木々の葉に積もる雪を何度も落とされ、どれだけ雪をかぶりまくったことか・・・。初めての雪山で凄い洗礼を受けた。でも、そんな雰囲気も心地良かった。新雪をラッセルしてみたり、雪の上に倒れてみたり、メチャ楽しい。野生の血が騒いで少しやりすぎてしまった。皆さん、ごめんなさい。反省・・・。
願いすぎた! 由H
前日、藤原岳に登って、雪が途中までなかったので新年山行に向けて夜のうちに少しは雪が積もるといいなと願いを込めて前日は就寝。起きたら願いが叶いすぎて積りに積もり雪まで降っている・・・。結局雪は最後まで降り続きましたが、フカフカの雪を楽しめました。今年もみなさまよろしくお願いします。
えがおの“輪” マリE
実行委員の配慮ある緻密な計画が凄いと思いました。前日、個人山行して新年会に合流して翌朝帰る者、引き続き新年山行に参加する者。新年会のみ参加する者、新年山行のみ参加する者。42名もの会員が雪の朝明に集ったのです。その配車と運転手の手配・マイクロバスの手配など本当に大変だったと思います。併せて食担への依頼などなど・・。
そのような大役を、新年会も山行も初めてという尾崎さんと杉江さん本当にお疲れさまでした。新雪に格闘しながらも、ずーっと笑顔で繋がっていました。
呑み過ぎ注意! 三O
前日からの雪で、予想以上の積雪になって驚きました。
実は今回の新年山行に合わせて冬靴を買ったりアイゼンを揃えたりと初めての雪山を期待している方も数名いらしたので、少しは無いと淋しいとは思っていました・・・が降り過ぎかな?!
とは言え、みなさん雪山を満喫できたのでは無いかと思えば良かったです。今回は私と杉江さんで担当をやりましたが二人とも新年山行初参加にして大役を任されたので右も左も分らずに大変でした。色々な方に助けて頂きながら、なんとか無事に終え、ホッとしているのが実際の処です。
幹事だし最後まで起きていよう!と、ついつい呑み過ぎてしまいました。それだけ楽しいお酒だったと言う事ですね
まさかの雪 清S
前日の藤原岳が8合目からの雪で、充分ラッセルを楽しんだのだけれど、朝明には雪は無いということで、すっかり雪には会わないと勝手に思い込んでいた。それが一晩で、あんなにも積もるとは思いもよらなかった。先頭のラッセル隊は大変だったろうけれど、40人からの参加者だから、すっかりラクさせてもらった。今年初めての山は真っ白な雪で、今年もいっぱい山に行きたいなーと思わせてくれた。ちなみに、先日買ったオーバー手袋は優れもので、あったかかった。早く買えばよかったなあ。
フカフカの雪を 東洋K
初めての新年山行は新年会から参加しました。前夜からの雪は起きてみると20cm以上積もっていて山は踏み跡のないフカフカの新雪・深雪!
夏道と違い雪山ではトレースがないと登山道が分からないのを頭では分かっていたのですが実際に歩いてみるとかなり緊張します。特にブナ清水への分岐以降は一面が樹林と雪だけの世界。リーダーから「あっちの尾根の方に向かう」と声がありましたが私にはその判断が全然できていませんでした。やはり雪山では事前準備や地図読みの能力差が大きくでてしまいます。SLなのだからもう少し判断できないかと反省です。
雪はこの分岐から一段と深くラッセルで進むこととなり、ブナ清水に到達した時点でタイムオーバー。撤退の道は登ってきたときのトレースが一部埋まり始めるくらいで、雪の多いときはあっという間に道を消してしまうのだなと思い知りました。
雪中山行 清W
新年会、新年山行に参加させてもらった。朝明茶屋到着時は小屋の前に雪がなかったにもかかわらず、朝起きると20cmほど積もり、雪が降り続く中での山行はどんな感じになるか心配だった。
新年会は鍋を皆でつつき、酒を酌み交わし多いに盛り上がったが、「今年の山行への抱負」等を一言ずつ述べる場があった方が良かったか。個人的には薪ストーブを囲んで、洞井会長から自然保護活動や、アイゼンの話等を訊けたのは収穫だったが。
降り続く雪の中での山行は、ピッケルを持つ手がオーバー手袋をしていても冷たく、休憩でもザックを下ろして食べたり、テルモスの暖かい湯を飲む気にもならなかった。40名近くの山行であることに甘え地図とコンパスによる位置確認をやらずじまい仕舞いだったが、これが2,3人の個人山行で同じことをやっていたら、間違いなく道迷いになるだろうなと思いながら歩いていた。冬合宿等に参加している会員の方達には「何をこの程度の山、この程度の環境で」と言われるとは思うのだが。
下山後、駐車場から菰野の街へと下ってくるに従い、辺りの風景も雪が少なくなり、街中では雪はなく、標高が低いとはいえ山の天気と地上の天気の差にあらためて感心する思いだった。
今回の幹事さん、食担さん、雪降る中しっかりリードしてくださった洞井会長、板津さん、ラッセルをされた皆さんに感謝、感謝です。
新雪山行 博T
今年初めての新年山行に参加でき、幸先がよいスタートとなった。前日の新年会会場である朝明茶屋付近は、ほとんど雪の無い状態であったが、夕方から雪がちらほらと降り始めてきた。
当日の朝、雪が降り積もっていたので、雪山に来た実感を味わうことができた。我々より先に登った登山者はいなく、トレースの無い新雪を踏みしめながら登って行く。予想以上に時間がかかり、ブナ清水に到着したのはタイムリミットである11時となってしまったので、来た道を戻ることになった。
しかし、新雪の中での登山ができ満足のいく山行であった。
今年の抱負 みきY
18日の夜から雪が降り出して、翌朝起きてみればびっくりです。車が埋まっています。まだまだ降り続いているし、今日は一日中雪降りのようなので、私の車は大丈夫かしらと心配になりました。やはり最後は皆さんに押してもらいました。新雪はきれいだが、トレースが無いのでどこまで行けるやら。40名近い行列は圧巻です。足跡の無い所を探して楽しそうに歩いてみたり、木に積もった雪を掛け合ったり、歓声の絶えない一時でした。
しかし、考えてみれば新年会なのに楽しい場面は無く、食べて、食べて、飲んで、しゃべって終わっていました。皆さんの抱負を聞いても良かったのでは。私の今年は去年よりも積極的に行こう、もう一度合宿に参加してみようと思っています。よろしくお願いします。
ラッキーな雪山 一O
朝明まで行く道路でマイクロバスがチェーンを巻かないと動けなくなった。夜半から降っている雪のためだ。乗っていた人の重みでチェーンを巻くことが難しく、降りて歩くことに。そうこうしてるうちに、除雪車が来て除雪をしてくれ、マクロバスもチェーンを巻くことができて、駐車場まで再びマイクバスで移動。
雪は降り続き、そんな中でアイゼンはつけずに出発。明け方に降った雪のため、アイゼンをつけなくても歩きやすい。根の平峠手前のブナ清水への分岐からは、踏み跡もなく、軽いラッセルが必要。テープや地形をたよりに、ブナ清水に到着。タイムリミット11時を少し過ぎていたため、そのまま折り返すことに。無雪期なら1時間半くらいのところを、3時間以上もかかった。これが雪山だ。
ただ、夜半からの新雪と凍結したところもなかったことで、アイゼンを一度もつけずに下山できたのは、めずらしいこと。こんな好条件の雪山はめったにないラッキー。アイゼンをつけるのをたのしみにしていた人にはちょっと残念だったかな。
雪の道 和田 達也
八甲田山雪中行軍という映画を何度か観たことがある。今年の新年定例山行は前日の好天とうって変わって明け方から大雪になり深雪となって朝明渓谷から根の平峠への旧千草街道、伊勢谷からブナ清水は雪の道となりました。
雪をラッセルし、目指すブナ清水へのルートを開拓して進む先行者の白い息が見え、吐息が後ろまで聞こえるようでした。先行者の皆さんありがとう。
新年山行楽しみました 智H
7時に朝明茶屋着の予定が夜間に降った雪の為マイクロバスが進めずチェーンをつけて20分遅れで到着する。昨日は雪はなかったという。さらさらの新雪が積もっていた。
新雪の中の新年山行。誰の足跡もない雪面を歩くのが、こんなにも気持ちよく楽しい。しかし、先頭のラッセル部隊は大変な思いで道を探し進んでいる。40〜50cmの雪でも無雪期とは全く違った風景となり、赤の目印がとてもありがたく懸命に探す。熟練したリーダーのお陰でブナ清水まで行くことができた。
ブナ清水で11時過ぎており、タイムリミット。ここからは来た道を下山した。下山中は銀世界で遊び、今年初の雪山は気持ちよく、楽しく無事終了した。皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。
雪乞い 聖S
前日入りした時には、全く雪がなかったのに、夜から降り始めた雪が積もって、朝、起きたら新雪が。
小屋を出てから登山口までの道路も雪でびっしり。下見の時とは打って変わって、最初から雪道を進む山行となりました。パーティとしては、全体の真ん中で歩いていたので、踏み後がはっきり出来た中を雪景色を楽しみながら、登っていけましたが、2度目の休憩のときに、板津さんから、“SL集まれ”と言われ、ラッセル要員に。いっそう雪深くなる中、ブナ清水を目指して進みます。下見では、テープを目印に進みましたが、雪が深くなると、テープを見つけるのも一苦労。こういう時に、地図とコンパスを使った読図力が必要なんだと、改めて思いました。ブナ清水に到着すると、11時過ぎ。Lが集められ、タイムリミットの為、来た道を下山する事に。
下山時は、あえて、新雪の上を歩き道なき道を行ったり、木の枝や葉に付いている雪を落としあったり、シリセードをしたり。これぞ、雪山!!という遊びをしながら、めいっぱい雪と戯れました。“これで、また雪山にはまる人が増えるね・・・”というYさんの言葉そのまま楽しい山行となりました。さて、それもこれも、由Kさんの雪乞いのおかげですね(笑)また、雪山の時は、由Kさんにお願いしなくては!!
足元快適・快調! 雅T
スカルパくん、ようこそ私の足元へ!
ふかふかの新雪が待っていてくれましたよ。実は、ズボンもスパッツも新品ピカピカのこの日の私。ずっと雪が舞う中、雪にはまったり、泳いだり、転がったりしながら、同じような景色の中を歩きましたが、心も足も軽やかなこと! 装備って大切ですね。一週間前とは大違い。奮発して買った装備は大切にどんどん使うこととしましょう。
新雪 景M
一晩で一気に積もった雪。さらにまだまだ雪が降る中、出発しました。本当に全然他に足あとがなくて、滑らかな雪景色が広がっていました。降ったばかりの新雪は踏み固めようとしても固まることなくサラサラ。私達のパーティーは最後尾だったので、普段なら皆が踏み固めた後でツルツルになっていて、アイゼンが必要ではないかと思いきや、全く必要ありませんでした。雪山を最後までアイゼンなしで歩いたのは始めてです。アイゼンがないと、軽くていいですね。でも、サラサラの雪は氷とは違った滑りやすさもあり、特に下山時は何度か雪に足を取られて滑ってしまいました。気をつけなければいけませんね。
また、年齢に関係なく、雪は人を童心に帰らせるようで、みんな雪をかけたりかけられたりで大はしゃぎの山行でした。私もいっぱい雪をかけられました…。そしてついついむきになって反撃!と、そこまでは雪山のお楽しみでいいのですが、調子に乗っていてヒヤリハットがいくつか。よそ見をしていて足を取られそうになったり、雪をかけあう時にピッケルが人に当たりそうになったり…。雪遊びも安全に楽しまなければいけませんね。
ふかふかの新雪! 裕T
年々、鈴鹿のふもとに降る雪も少なくなっていて、朝明茶屋にて“今年は雪がないね”と話していたら、夕方から雪が・・・
朝にはすっかり雪国になっていた。降ればたちまち数10cmの積雪。油断出来ませんね。降ったばかり新雪はふかふかで気持ちよく、誰も踏んでいない所を下って行くのは最高です(スキー感覚?)。今回は普段使わないストックを使用してみたところ、なかなかいいです。これからも場所と状況に合わせて有効に使っていきたいと思います。
ヒヤリハット 伸Y
今冬初めての雪山歩行は、トレーニング不足の為バランス感覚が悪く、何回も足を滑らせてしまった。雪質は、サラサラの粉雪で気持ち良いのだが、固まりにくく歩きにくいような気がした。
そんな時、ブナ清水の分岐を過ぎた斜面で足を滑らせ、体ごと滑ってしまった。幸いすぐ止まり、ピッケルを地面に刺して立ち上がることができた。昨年、雪山歩行の訓練や急斜面でのピッケルの使い方等を、実地で教えていただいたことが今回とても役に立った。
雪が降りしきる中、多くの参加者が無事に下山出来良かったです。また、自分に合ったレベルの雪山に挑戦したいです。
嬉しい雪山 晴B
朝から振り出した雪が、しんしんと降ってきました。幸い、風は弱く、さほど寒く感じられませんでした。新しく積もった雪が美しく、前の方のラッセル隊には申し訳ありませんでしたが、後ろは楽しく歩かさせていただきました。きっと、はしゃぎまくってしまいました。楽しい新年山行ありがとうございました。
新雪 圭音H
前日、雪が積もってなかったのに、朝起きたら30cmも雪が積もっていました。この大雪の中を出発するのかなあと思いながら、準備をしました。歩き始め、指先が痛いほど冷たく、凍傷になると心配しましたが、すぐに暖かくなり安心しました。新雪は、アイゼン無しでもすべらず、岩なども雪で無くなり、快適に歩けます。下山の時、新雪の中を膝まで入り歩くと、フワフワで気持ちいい。やっぱり、新雪の雪山登山も楽しい!!
新年山行 心ウキウキ 一S
11月の入道記念登山以来、久々の山行で、1年ぶりの雪山登山。あらかじめアイゼン装着練習も済ませ、少々緊張気味の参加です。
雪山!よかった!朝明あたりも前日には雪なし。この日の明け方に降ったらしい。一面の銀世界にこころウキウキ…。朝明川の堰堤壁面に出来た雪と風、自然が創った山水画に感激!誰も踏み込んでいない雪の上を歩いたり「ダレ!枝を振って積もった雪振り落して…冷たい!」雪の中で童心に帰り遊ぶ。
ブナ清水に到着。途中編成されたラッセル隊のおかげでゆったりと進むことが出来た。
休憩後、下山となるがもう少し頑張りたい気分でしたが皆揃い嬉しい気分となる。前日の新年会、新年山行の準備と大変だったと思います幹事さん有難うございます。
*自分の靴はすぐ雪がついてピッケルで叩き落としながら歩いているのに同行のMさんはつきません。防水ワックスを塗ってきたとの事でゼンゼン違う。目から鱗でした。
道具もしっかり手入れして、次回に備えなければと参考になりました。
ピカピカに磨く 伯S
「スイマセン!スイマセン!ゴメイワクヲオカケシマス!」と県連の氷雪訓練に昨年、参加し御嶽山、田の原赤ハゲで動けなくなりました。2000mが苦しかったのか辛かった雪山訓練を思い出しました。かけられた言葉は両手いっぱい以上、右膝の痛みとともに財産として残っています。
30pにならんとする新雪を登り始める40余人のカラフルな縦隊はまさに粛々と自然の冬の懐に入る。背中にドット汗が出て引いてゆく。2回の休憩が寒さをこらえる限界位で具合よく進行するが、朝明小屋Pまでの途中、バスチェーン装着でロスタイムあり全体にタイトとなった感あり。
ブナ清水までで体力消耗度に差が出てきており昼過ぎの山行に登りを残したルートは厳しいと判断されたのか引き返し下山となる。
自分のパーティーは先行パーティーの赤いザックカバーを追うも次第に離されたが、ほぼノンストップで下山。雪山に臨む真摯な気持ちと、それに見合うへこたれない体力、気力を新雪に輝くようピカピカに磨くことをソット誓う。
残念だが・・ここまでか! 板津 彰伸
今年の新年山行はブナ清水からハライド経由の計画で雪があっても全て計画書通りの山行が出来ると判断していた。
結果はブナ清水で撤退。確かに雪も多くありルートは誰も入っておらず時間を費やすことになった。結局はブナ清水到着時には、すでにタイムアウト。この時点で疲れきったり、ここまで来れて満足している人が非常に多い。意欲を持って次に進もうと考えていた人や次のルートを考える人の少なさには少しがっかりした。私自身も全体でここまで来た事だけで満足していたようだ。山行全体を考えると満足できる結果だが、もっと出来たのではないかとも感じた。
今回の条件の中で個人山行だったら自分の力だけでこのブナ清水までたどり着けた人は何員いた事だろうと考えてしまう。みんなと一緒に行けば安心である。ルートは見つけてくれるし安心でもあるが、決して実力でこの場所まで来れたわけでもなく安全でも無い筈だ。
雪山を楽しむことについては新雪も沢山ありラッセルもあり良かったが、今の我が会の全体レベルとして、これが今の実力であり現状だと感じた。もう一歩先の山はもっと経験、知識、技術、気力が必要なようだ。
<記録>
5:30 阿久比町役場発、朝明手前でチェーンをまくことになり、歩いて向かうことになったが、除雪車が通り,再びマイクロに乗車。
7:45 朝明茶谷出発、雪が積もり真っ白。すでに積雪20〜30センチくらい。新雪なのでアイゼン無し。
8:00 橋の手前で呼吸を整える
8:10 橋通過
9:05 右手に大きな岩のある所を通過。雪で道のデコボコがなくなって歩きやすい。
9:15 堰提にて休憩。積雪40〜50センチ
10:00(〜11:10) 根の平分岐 休憩。木橋を渡ってブナ清水に向います。
11:00(〜11:10) ブナ清水到着 休憩、記念撮影。雪が多く、「タイムリミットの11時を過ぎたため、ハライドには行かず引き返すことに決定
11:30 下山開始。新雪を歩いたり、雪遊びして下山。
12:10 分伎通過
12:25 堰提通過
13:15 朝明駐車場到着 (記録:圭音H・由K・厚N)