比良 武奈ケ岳(1214.4m)
「目的」雪の比良の山に登る。
「コース」葛川⇒御殿山⇒ワサビ峠⇒武奈ケ岳ピストン
「山行日」2,014年1月28日(火) 晴れのち曇り
「メンバー」 L:一O 他 3名
耐えた足を誉めてやりたい! 信B
比良山域は初めてでした。武奈ケ岳に関してヤマレコ等のデータを見たところ比良山域では一番高い山で登山口から標高差900mというかなりの急登の山ということがわかりました。最近急登と聞くと少々尻込みがちです。昨年末の毛無山の急登の時に8合目あたりでおそらく冬靴+アイゼンの重みに悲鳴を上げたと思いますが特に左足が重くなりかなりのスローダウンとなりました。その後三ツ峠、定例のブナ清水は何とか乗り切ったものの、爆弾を抱えたままの武奈ケ岳への挑戦でした。
登山口の明王院駐車場から出発。雪の状況でいきなりアイゼン装着。登り開始から急登の九十九折。急登に次ぐ急登の連続。予想はしたもののすごい。630m辺りで一本。それからも多少勾配は緩くなったものの登り、登りの連続。1,000mを過ぎた辺りで左手前方にピークが見えあれが頂上か?もう少しだと気合を入れ登って行った。しかし、それは1100mでその先かなり遠くに武奈ケ岳のピークが。足の疲労もピーク。ペースがあがらない。しかし、以前よりは足が出ていく。行けそうだ・・・・自問自答しながら進む。
尾根に入ったら強烈な風。再三体が振られた。そして耐えに耐え、ようやく頂上に到着。SLのSさんと固い握手。風が強く頬が痛い。
休憩もなく下山を開始。下りには使う筋肉が違うためか快調、快調。結局計画書通りのコースタイムで登山口に到着しました。途中よれよれの山行でしたが、その中でも耐えれたことに少し自信を持ちました。スクワット等トレーニングの成果か?今後の山行が楽しみになりました。
冬の武奈・足がつった! 哲S
明王院境内の登山道入口、皆が出発準備中に状況をチェックしたリーダーの指示で最初からアイゼンをつけての出発となった。直近降雪はなく昨夜来の冷え込みで雪は重いが半ばガチガチの状態、踏み跡は確認できる、私達のパーティが一番のようだ。
急登を登り846mピークの登り前で1本、846mを目標に歩いたがOさんから”適当な所で1本”の声、平な部分で小休止となったが、丁度1時間位になっていた。急登はわかっていたが1時間も続くとは、ゆっくり歩いたがこんなに長い登りは予想できなかった、雪は重い、直登したくても直登できず踏み跡に沿って歩く。
846mピークを通過した、標識は小さく雪の上に頭を出していた、トレースは確りしているので御殿山の方向のみ確認して更に進む、御殿山頂上からは前方に武奈ケ岳に連なる稜線が見える、雪庇の尾根の向こうに頂上が連なっている、いかにも寒そうな冬の山、あそこまでいくのかと思うほど遠く見える。
ここからワサビ峠に下り、重い腐れ雪の急坂を登り稜線に向かう、トレースがなければとても登りきれないと思うほどの踏み抜いた穴ぼこ跡が点在している短い最後の急坂を登りきって頂上に向かう稜線に出る。稜線前より、時々体が持って行かれそうな西側からの強風が吹き、雲行きが怪しくなってきた、広い頂上に着いた、御殿山では“あんなに遠いところにいくのか”と思ったが案外簡単にたどり着いた、黒い雲が強風に乗って走っていくのが遠く見える、午後から天候が悪化の天気予報が頭をよぎる、ゆっくりする間も無く“風邪のない所”に移動する事になった。写真を撮ろうとしたがカメラも言うことをきかない。
復路の稜線、強風で登りの踏み跡は既に消えている。ワサビ峠、ここまで来ると稜線の強風は想像できないくらい穏やかで少しホットする。
汗で内側が濡れた手袋交換して出発、順調に歩いたが、846mのピークをすぎた所で突然左太腿の内側が痙って歩けなくなった、考えてみれば空模様が気になって時計も見ずに一目散に下ってきた、1時間20分位休憩なしだった、そのつけだろうか、暫しの小休止で恢復、歩き出してしばらくすると今度は右足の同じところが痙って歩くのが辛くなった、メンバーに再度停滞をお願いして恢復を待つ、これが強風の稜線だったらと思うとゾットする。
明王院駐車場、半袖のアンダーと長袖シャツにヤッケ、いつも通りの服装で歩いたが全身汗でビッショリ、すべて着替えなければならない状態だった。
メンバーに、いらぬ心配と迷惑を掛けたが無事何とか武奈ケ岳に登れ、雪の山をじっくりと歩くことが出来た心から感謝したい。
閑話休題
下山中、4組の登山者と出合った、男女の二人組、高齢の5〜6人パーティ、スノウシューの単独青年、若い男女3人組、後者のふた組は“御殿山まで”“御殿山で戻った”と話してくれた、いずれも“装備が十分でないから”というのがその理由だった。
侮るなかれ厳冬期の山 一O
琵琶湖の北側に位置する武奈ヶ岳。日本海側に近いこともあってか、道路の脇にも雪が結構、残っている。
朝早ということもあって、雪が凍っているので、登山口からアイゼンを付けて出発。御殿山までは、杉林の急登が続く。気温は低いが登りの連続で汗が落ちる。
天気予報では、午後遅くから崩れるとのことで、早い行動を心がけるに越したことはない。ワサビ峠あたりから雲が出て、風も強くなってきた。山頂に着くころには、強風で、視界はほとんど無く、寒さで凍えてしまいそうになる。登頂の記念撮影をしようとSさんが試みるが、寒さのためか、カメラの不具合でシャッターが切れない。撮影を断念して、早々に下山する。風の当たらないところまで下りてちょっと一息つく。
1200mそこそこの山だが、条件が悪くなれば相当厳しい山に早変わりは必至だ。
「侮るなかれ厳冬期の山」を感じた山行でした。
参ったー 清S
坊村からの武奈ケ岳は登ったことが無かったし、雪の季節はもちろん無かったし、ちょっと楽しみにしていた。ところが、急な事情でメンバーの一人が参加出来なくなって、女子一人という状況に。エー、男性陣に迷惑かけずについて行けるのかナーとちょっと不安。
まあ、とにかく出かけて、ところがなんと想像以上の急こう配、半端じゃない。登っても登っても見上げる登山道。あのあたりがピークではと望みながら裏切られの繰り返し。あれが武奈ケ岳かと思えば、もう一つ向こう。マア山は大抵こんなもの、天気が頂上であわやと思ったけれど、崩れなくて良かったー。
平日なのによく登って来る人がいるものだ。それが私たちより年長かなと思える人たちも。中々良かったなーと思いつつ下山すれば、靴を履きかえるときになって、いつもはアー足が軽くなって疲れもとんでという具合なのに、何というか靴を脱ぐのもおっくうというか、すごい疲労感が襲ってきた。今までに体験したことがないくらい。そこを何でもないふうに装っていた積もりなのだけれど、ばれていたかも。
すごい急登だったんだー。でも、私たちのコースタイムって極めて普通に良かったと思う。
「記録」
5:00 阿久比町役場発
7:40 明王院着(葛川)着
7:55 結構、凍っている様子で登山口からアイゼンを付け、出発。
8:50-55 登っても登っても急登が続く。もういいと思えるところまで頑張って休憩をと
る。こんなに呆れるほど登る山だったんだー。
9:20 846mP通過
9:49-50 御殿山休憩 一面の雪、気持ちいい。
10:55 比良山頂、急に空が暗くなってきて、稜線に出れば風も強く寒い。そのまま下
る。
11:27-35 わさび峠まで下って、休憩。思ったほど天気は崩れず、持ち直してきた。
11:43 御殿山通過。雪の山、きれいで楽しい。いくつかのグループが登ってきている。
あの急登だったから、頂上までは行かないと言っているグループもいた。
12:15-25 ちょっと休憩。みんな結構足が疲れている。
14:00 登山口着。足疲れたー。(清S記)