山形蔵王  熊野岳(1841m) 

      


<地蔵岳中腹>

 


<巨大モンスターの中>

 


<樹氷の中を下り熊野岳をバックにポーズ>

 

<日程> 2014年2月14日(金) 曇り

<目的> 樹氷原を歩く

<ルート>地蔵山頂駅〜地蔵山〜熊野岳〜お釜〜熊野岳〜地蔵山〜樹氷高原駅

<メンバー> L:みきY  他 8名

 

モンスターに会いに               志貴I

20年前を思い出しながら蔵王温泉へ、ロープーウェイに乗り山頂駅へ行き、ガイドと共に地蔵山、熊野岳、お釜を2時間程歩き、熊野岳の山頂にある祠も避難小屋も雪の中で、何も見えず。祠も大きなモンスターになっていたし、ここが避難小屋という程で、雪がこんもりと盛り上がっているだけでした。また、お釜は雪が風に飛ばされ、茶色の地肌を見せていました。山頂の雪は、3m程あったと思われます。また、久しぶりのカンジキで少し緊張したが、すぐに慣れ、下りは軽快にモンスターの中を駆け巡りながら中間駅まで2時間で下りました。山頂では、360度の展望に恵まれ、素晴らしい目の保養ができました。

 

顔がほころぶ                   貴美H

ロープーウェイ下りで、パーティ2名でガイド1名、ぜいたくな山登り。ワカン付けて歩き出す。丁寧な指導、急登はトラバース気味にと登ってくれ、息がはずむころには休みになる。

山頂より樹林の中を下山する。樹氷の付き具合、樹木の説明、動物の足跡 餌と、休憩をはさみながらゆっくりと下る。雪は程よくしまっていて歩き易く、飯豊、朝日、月山の白い山を眺めて、寒くもなく気持ちよい1日でした。

 

モンスターの中を歩く            和T

ロープーウエイの眼下に広がる霧氷の木々の美しさに感激する。山頂駅でワカンを着けて歩き始める。近くの地蔵尊の石像は首だけが出ている。(掘り出すとの事だった)ここから地蔵山を目指す。

樹氷のモンスター(アオモリトドマツ)の間を緩やかな登りが続く。ワカンの爪が程よく効いて滑ることはない。目出帽で鼻を覆っているのでサングラスが曇るのだけは困る。

樹氷を触るとトドマツの葉脈の形がポロリと取れる。全体の塊ではなく葉脈が積み重なって、色々な形の樹氷のモンスターを作り上げている。見事な芸術作品だ。

地蔵山から熊野岳まで直登する。結構な登りで疲れる。山頂は360度の眺望が広がっている。ガイドさんが山々を説明してくれる。避難小屋も熊野神社も雪の下。建物なのか岩なのか区別がつかない。御釜の湖面も真っ白だ。地蔵山まで下りここからは樹氷の林を樹氷高原駅まで歩く。樹氷のモンスターがくっ付いて一体化した物などいろんな形があり見ているだけで楽しい。雪の上にはうさぎの足跡が続いている。長時間ワカンを着けての山行は素晴らしい経験でした。

 

素晴らしい蔵王                 きよI

風もなく暖かい。ガイドの方から(汗をかかないように)の言葉があった。確かに汗がにじんでくる。この季節にしては本当に恵まれた陽気だ。ゴンドラを下りてワカンを履き登り始める。景色は360度のみはらし。

地蔵山からはモンスターの森の中、新雪をかき分けての下山。サラサラのパウダースノー、不思議に暖かさえ感じる。間近で見るモンスターはとっても美しい、そして固い。その間をすり抜けて歩く感動は私の宝物になりそうだ。

 

雪山山行                      美代N

蔵王の2つの顔を体験しました。

ひとつは前日のロープーウェイ山頂駅付近での猛吹雪、ガスで数メートル先も見えず怖かったです。駅舎に逃げ込みました。もう1つは、次の日山行の日です。

なんと穏やかな日和、展望は素晴らしく、遠く朝日連峰の全容も白く、くっきりと輝いてその北側にそびえる月山も印象的でした。

360°パノラマの地蔵山から、大きなモンスターの中をゆっくりとふわふわの雪に足跡をつけながら歩きました。頂上から下に行くほどに樹氷の形、雪の色、木の種類、動物など変化していくのが感じられ、真白な世界を満喫いたしました。途中見上げる雪山の景色は素晴らしく、目に焼き付いて忘れられません。

 

モンスター白い              一I

ゴンドラ山頂駅でワカンを付けてスタート、まずは地蔵尊をお参り、地蔵山へ直登、頂上から360度の展望を満喫し熊野岳へ、雪面はしまってて歩きやすく、木柱のエビの尻尾を見ながら釜の見える馬の背へ、五色岳・苅田岳を見下ろし地蔵山へ引き返す。

ここから白いモンスターの樹氷の中へ、深雪に腰まで埋まり、パウダーを浴びながら樹氷駅へ、最高の樹氷トレッキングでした。

 

樹氷トレッキング               伸Y

冬の東北と言えば、昔から蔵王が有名だ。前日の吹雪のホワイトアウトとは打って変わり、当日は、穏やかな天候に恵まれ、白銀の樹氷をたっぷり堪能することができました。

冬の蔵王は、晴れることは稀だとの事、吹雪いていることの方が普通だと、ガイドが教えてくれた。また、そんな厳しい気候だから樹氷ができるのだと気づかされる。

地蔵山直下の樹氷原では、童心に帰って楽しいトレッキングとなりました。ワカンの良さも知り、ますます雪山歩きにはまりそうです。

大変な時期に計画を立てて頂いたYさん、有難うございました。

 

樹氷は良かったけれど           みきY

一日目の−10.5度+風速(5m位)の世界を体験してからの二日目は−6.5度無風で暖かく雪も良く締まり歩きやすい稜線歩きを楽しみました。東北の山々を見まわしながらお釜まで難なくクリア出来ました。ワカンの威力のおかげです。目標の樹氷トレッキングは想像以上に大きく、神秘的で最高にきれいで素晴らしい世界でした。しかし、美しい世界、おいしいごちそう、楽しいおしゃべりはここまででした。

「鳥海山や月山が見える次の日は荒れる」とガイドに言われましたが、全くその通りで三日目は猛吹雪で観光どころではありません。仙台迄行けばなんとか帰れそうなので一目散に車を走らせたのですが、宿を出たとたんに坂を上がらない車が道を塞いでいて立ち往生です。やっと走り出したのですが動けなくなった車に何度も行く手を阻まれ、引き返しては進むを何度も繰り返して、仙台駅に着いたのは16時頃でした。飛行機は欠航なので、新幹線を乗り継いで長い長い帰路の一日でした。その後、ニュースを見ればまだ帰れただけでも良しとしなくてはと思いました。雪は一歩狂えば恐い世界になることを、身を以て体験してきました。

 

<記録>
08:20 蔵王山麓駅(853,01m) 現地ガイド3名と合流打ち合わせの後、ロープーウェイ発

08:35 樹氷高原駅(1,331m)着 気温−9.5°、団体ツアー客優先の為、待たされる

08:50 樹氷高原駅 発

09:00 地蔵山頂駅(1,660m)着 気温−13°、ワカンを装着しお地蔵さんに無事を祈る
09:30 地蔵山頂駅発、視界は良好地蔵山目指し大小の樹氷を眺めながら尾根を登って行く

10:00 地蔵山山頂(1,736m)着発、360°の眺望月山・朝日・飯豊が熊野岳を前方に、風よけの為トラバース
10:30 熊野岳取り付き 急斜面を登る

10:40 熊野岳山頂(1,841m)着 休憩、神社の祠と小屋は、雪に埋もれている今年の雪は多いとの事、眼下にはお釜が、月山と鳥海山がくっきりと、栗駒山も望む
10:55 熊野岳山頂 発
11:05 お釜 着発 
11:12 熊野岳通過 地蔵山迄トラバース
11:45 地蔵山山頂 着 穏やかな天候に誘われ山頂はたくさんの人が訪れていた

11:50 地蔵山山頂 発、地蔵山直下の急斜面を下って行く一面に樹氷原が広がり、様々なモンスターが目を楽しませてくれる 雪は深いが、ワカンのお蔭で軽快に歩くことができる

12:30 広くて暖かい場所にて、昼食タイム、野兎の足跡があちこちにあるガイドから、青森トドマツの葉先が虫害にあって心配との事、地球温暖化の影響か
13:00 スキー場のゲレンデに出る、しばらくゲレンデの左端を下って行く
13:20 休憩 後ろを振り返ると、さっき登った地蔵山と熊野岳を遠くに望む
13:30 樹氷高原駅 着、ワカンを外した後、ロープーウェイ乗車
14:00 蔵王山麓駅 着  <記録:伸Y>