北アルプス 蝶ケ岳 2,634m
<長塀山山頂からの雲海>
<遠く穂高を望む>
<上高地・河童橋から>
<日程> 2014年2月9日〜11日
<目的> 雪山の経験を積む
<ルート> 上高地〜徳沢〜長塀尾根〜蝶ヶ岳ピストン
<メンバー> L:良I、孝K、裕S、東洋K
<記録>
2/9(日) 天候:晴れ
4:00 阿久比 発
7:30 平湯P 着、装備着用しタクシー乗車
8:00 釜トンネル入口 着
8:10 出発
8:38 釜トンネル出口 衣服調整、雪崩に注意しながら進む
9:30 大正池
9:42 ワカン装着、休憩(10分)
11:15 河童橋 休憩(15分)
12:17 休憩(10分)
13:05 徳本峠分岐すぎ 休憩(10分)
13:57 休憩(10分)
14:57 徳澤園 着 幕営
2/10(月) 天候:晴れ
5:00 起床 朝食後、テント撤収
6:40 出発 長塀尾根の急登を進む
7:00 アイゼン着用
8:20 休憩(10分)
9:27 平坦地で休憩(10分)
10:40 長いトラバース手前で休憩
11:15 ワカン装着、下山者とすれ違い、長塀山山頂以降はトレースないとのこと
13:05 休憩(10分)
14:05 長塀山山頂 着、 やはりトレースはなくこれ以上進むことは不可能と判断風を避けられる場所で幕営
2/11(火) 天候:晴れ
4:45 起床 朝食後、テント撤収、天候にも恵まれ山頂に幕営したことで絶景の眺望を楽しむ
6:30 出発 ワカン装着し下山
8:05 急斜面手前で休憩、 ワカンからアイゼンに変更 新雪をショートカットしながら下山
9:02 徳澤着 休憩(10分)、アイゼン外して進むも雪が締め固まっておらずすぐにワカン装着して進む
10:40 明神 休憩(10分)
11:44 河童橋 休憩(20分)、絶景を楽しみ写真撮影
12:58 休憩(10分)
13:30 大正池 タクシーへ連絡
14:18 釜トンネル出口 着、タクシーで平湯へ移動 温泉へ立ち寄り帰路へ
19:40 阿久比着 解散 【記録:東洋K】
遠い蝶ヶ岳 良I
2泊3日でも届かなかった蝶ヶ岳。私たちより1日早く入ってくれた単独の男性がいなければ、長塀山までも行けなかっただろうし、出発前日の大雪を考えたら長塀山まで行けただけでも「よく行けたなあ。」という所なのだろうけど。
まず初日。徳沢があんなに遠いとは。永遠に辿り着かないかと思った。何度、歩きながら寝たことか。ワカンを装着して、平坦な道を歩く辛さを初めて思い知らされた。そして翌日。急登から始まったが、最初は「結構、行けるかも。蝶ヶ岳まで行けちゃうな。」と思えたのだ。しかし、気付かないほどジワジワと歩き辛くなってきて、いつまで経っても長塀山に辿り着かないのだ。こんな感覚は初めてだった。「行ける!」と思っていた所まで「行けない・・・」と悟った時は、そりゃあ悲しいものです。でも上天気の冬の上高地を歩くことができ、長塀山から穂高の山々を見ることができ、昨年の鳳凰三山に続いて、頼もしいメンバー達とよい経験を積むことができ、「できた」ことがたくさんあって、嬉しく思います!
遠い山頂 孝K
今年も北アルプスに入れた。しかも上高地から蝶ヶ岳。蝶ヶ岳といえば、穂高、槍ヶ岳の展望台として有名。また上高地は夏季はバスが中まで入れるため、登山客のみならず観光客で溢れかえる一大登山基地である。ただ冬季は釜トンネルが通行止めのため容易には進入できない。今回は釜トンネルから3時間掛かった。しかしトレースはばっちりなので迷うことは無い。初日は徳沢までの行程。夏場なら余裕だが冬場はたっぷり釜トンネルから6時間。到着してトイレの前にテントを張り就寝。
二日目は蝶ヶ岳ヒュッテを狙う。蝶ヶ岳は徳沢の横の長堀山を繋いで登る。先行者が1人いるということで、トレースはある。しかしこのトレースはスノーシューで付けた後なので、つぼ足のわれわれには具合が悪い。しばらくつぼ足で頑張ったがギブアップしてわかんに変更。なんとか長堀山の山頂まで到着したが、すでに14時。ここからはノートレースで日没も近く断念し、テント設営。
最終日は下山。あれだけ苦労した長堀山の登りも下りはあっという間。上高地に着いたら雲ひとつ無い快晴で西穂高、明神などの山々が一望。今回は山頂には到達できなかったが再度チャレンジして冬季の穂高の山々を間近で見たい。ただこれだけの天気には恵まれないだろうが。
天気に恵まれて 東洋K
ちょっと前までは冬の北アルプスに行けることなんて考えてもいませんでした。そもそも北アルプスは夏でも1度しか行ったことがなく上高地へ来たことも初めてでした。今回は蝶ヶ岳、初日の徳沢までの平坦な行程も釜トンネルからの歩きがキツかった!前日までの大雪がフカフカでワカンを付けることで沈みは最小限に押さえられているのに一歩一歩が足にきます。
2日目蝶ヶ岳を目指しては一転して急登からのスタート。途中まではつぼ足で、途中からはワカンに切り替えたがここでトラブル。ワカンの紐が外れておりしばらくはつぼ足で我慢してしまった。これが失敗で沈む雪道を登るのに慣れないつぼ足で体力を使いすぎてしまいました。途中からLのアドバイスでシュリンゲで固定してワカンを使いましたが既にかなり消耗しており長塀山山頂に着いた頃にはバテバテ...。トレースがついていたのはここまでで以降は踏み跡なしのため蝶ヶ岳へは断念。しかしそもそも先行者がトレースをつけてくれていたからここまで来れたのだと思います。
3日目にはこの疲れも癒えて元気に下山でき、晴天の北アルプスの絶景を楽しむことが出来ました!今回の山行の反省点は忘れ物が多かったこと。集合場所で登山靴を忘れて取りに帰ったりとメンバーの皆様にはご迷惑をお掛けしました。反省を次につなげてまた天気に恵まれた北アルプスに行ってみたい。
北アルプス 裕S
あこがれの冬の上高地を歩きたいと思っていたら、そこを通過して蝶ヶ岳に行くプラン!釜トンネルを抜けると真っ白な世界。降雪直後だったので、わかんを着けて歩きました。早速股関節痛が出て6時間。平地を歩くのは辛い・・・。徳沢が遠かった・・・。
2日目は長塀尾根に取り付きました。昨日を思えば、急な斜面も気持ちよく歩けます。しっかりしたトレースもあり、あまりの快調さに山頂まで行けるかも!と思ったのですが、傾斜が緩むとよく沈む・・・。わかんの登場で沈まなくなったものの、やっぱりなかなか到着しません。先行者に出会ったのですが、1人で長塀山の1km手前でテン泊し、長塀山まで行って下山してきたとのこと。出会ったのが11:30。いろいろ逆算すると蝶ヶ岳なんてかなり難しいかもと思いました。そして、1人でトレースのない中をひたすら歩き続ける体力と精神力恐るべしと先行者に尊敬の念。結局長塀山でテントを張りました。早朝の景色を堪能し急いで下山。上高地は日曜以上に大盛況!本当に冬なのかと思うほど人がいました。
来年はスノーシューハイク小梨平でテント泊したいです。