北ア 西穂高岳(2909m)

 

 

 

目的:積雪期の北アルプス経験

日程:2014年3月29日

メンバー 

L  新海 時生

SL 聖 S

会計 三 O

記録 裕 T

 

天候:晴れ

04:00 半田発

07:15 新穂高着 ロープウェイ始発まで待ち
08:50 新穂高温泉駅発

09:25 西穂高口駅発

09:50 アイゼン装着

10:15 西穂山荘

10:35 丸山

11:10 独標(ハーネス装着)

11:45 ピラミッドピーク

12:30 西穂高岳山頂

西尾根から女性二人が登ってくる(下から登って日帰りとのこと、凄いです)。

好天に恵まれ、山頂でゆっくり休憩。

12:50 山頂発

13:30 ピラミッドピーク

13:50 独標(一本)

14:20 西穂山荘

明日は悪天候が予想されるため、宿泊はキャンセルしラーメンを食べて、下山する。

14:50 山荘発

15:20 西穂高口着

16:15 駐車場着

20:30 半田着

 

 

 相性 悪いんです   

         新海時生 

 山にはどうも相性があるようで、何回計画してもダメな山があります。石尊稜は登れたのがたしか6〜7回目でした。雪の西穂も5年前から毎年出していますが、1月に独標から撤退(北アの冬の厳しさを知りました)、3月は2度中止。5月に1度登頂はしていますが、ひどい荒天の中、無理やりやってきています。今年はメンバーをガラリと総入れ替えで、誘われるままに参加という形になりました。メンツが替わり、これまでのジンクスも変わるかもという期待はありました。

 西穂はそう簡単な山ではないので、新しいメンバーを連れていくのは別の不安があります。トレーニングなど準備はそれなりにしてもらい、イザ天気は・・・?土曜は良さそうですが日曜はアウト!朝イチで出て、1日でやってしまわなければチャンスはありません。冬はロープウェーの営業時間が短いので結構に厳しい行動になります。山頂駅を出たのは9時半頃だったと思います。天気は快晴ですが、午後は下り坂予報ですからゆっくりはしていられません。早めのペース(僕にとっては)でとばしていきました。結構苦しく、大変なのですが他の3人は皆涼しい顔でついてきます。独標から先は1つ間違えれば大変なことになる雪稜、岩稜が続きますが、これまでと違い積雪が多く(岩が少ない)雪質も安定しており、ロープを結局1度も結ばずに登頂することが出来ました。天気も良く、風も少なく、頂上で展望を楽しみながらゆっくり出来ました。独標までは慎重に戻りましたが、もう先は好きに行ってもいいと言うと、まるで走るように飛んで行ってしまいました。後を付いていくのも大変です。途中の小屋では「時間が余った」とラーメンなど食べたりしながらもロープウェー駅には3時半前に着いてしまいました。こんな元気なメンバーに付き合ったおかげで膝の調子が悪くなってしまい、後大変な目にあっています。やっぱり西穂とは相性が悪いようです。

でもやっと快晴の西穂に気持ちよく行って来られて大満足です。とても楽しかったです。ありがとう。

 

満喫

             聖 S

 昨年、雪山を始めてから、どうしても行きたかった念願の西穂に行ってきました。当初、1泊2日の小屋泊まりの予定でしたが、前日の天気図を確認すると、日曜日の9時の予想天気図は二つ玉低気圧。日帰りで行けるところまでで帰るのかな・・・泊りで、ロープウェイが止まったらどうしよう。と考えていましたが・・・・

 1日目、ロープウェイ付近の無料駐車場に車を停める頃には、快晴で、とても暖かく山日和というよりは、少し暑いぐらい。ロープウェイ降り場から、まずは西穂山荘を目指しますが、上着を着ていると暑く、また、雪質も少し凍っているので、アイゼンがないと滑って怖い為、山荘まで半分少し手間の地点で、被服調整をかねて、アイゼンを装着。ここからサクサク進めるかと思ったら、急騰続き、遅れないように、必死に歩きました。小屋に到着し、一息入れたら、まずは、丸山を目指します。夏道の陰は全く無く、目の前の雪の山を登っていきます。トレースもしっかりあり、雪の状態も抜群。360度の展望を楽しみながら、ルンルン気分で登っていきます。丸山過ぎから少し風が出てきますが、想像していた風と違い、少し拍子抜けな感じでした。

独標手前から、西穂高岳までは危険箇所が所々出てきますが、新海さんが都度、注意喚起をしてくれる為、落ち着いて、やり過ごす事ができました。独標から山頂までも、トレースがついており、ほとんど夏道の○を辿りながら行きました。山頂直下は、右側と左側両方にトレースがありましたが、右側を選択し登りました。暖かさのせいで、雪がくさり始めていましたが、山頂から下ってくる方から、“しっかり蹴りこめば大丈夫”とアドバイスをもらい、“あと少し”と思いながら急騰を登ります。山頂に着くと、視界が開け360度のパノラマ。風も無く、山頂で景色を楽しみながらの大休憩となりました。そして、時間を確認すると、13時前。ノーザイルで行けた事と、条件が本当に良かったんでしょう。“この時間なら、泊まらずに、今日中に帰れるな”という事で、下山する事に。登り以上に下りは雪のくさり具合が進み、更に足元が慎重になりました。独標を過ぎて危険箇所が終わると、所々シリセードの後が。チャレンジしてみますが・・雪の状態がゆるく、中々止まらない・・・一度のチャレンジで断念しました。先頭2人のスピードに必死について行ったら、あっという間に山荘へ。ロープウェイの時間をみても、時間が余っている為、山荘でラーメンを食べて、お腹を満たしてからロープウェイまで一気に下りました。

 メンバー皆の日ごろの行いが良かったのでしょう。とても好天で雪の状態も良い仲、1日で西穂を思う存分満喫する事ができました。トレーニングを含め、一緒に行ってくれたメンバーに感謝です。有難うございました。

 

  日焼けしました。

         三 O

9時始発ロープウェイで山頂駅へ出発。山頂駅からの樹林帯は凍っている所もあり歩き難いが、これも練習とアイゼンを装着せずに頑張る。しかし、西穂山荘迄の中間辺りで挫折アイゼンを装着した。脚は重たくはなるものの、ザックは軽くなるので楽かな。山荘についても、衣類調整とお酒をデポしただけで、即スタート。

見渡す限り青空らが広がる最高の天気!だが天候は下り坂。何時まで持つやら心配。独標を過ぎ、いよいよ岩場に入る。夏とは違いアイゼンを付けての岩場は緊張する。余計な脚の力は抜き、一歩一歩進む感じだ。何度もリーダーからピッケルをしっかり使って慎重に!と声が掛る。もし転倒したら、直ぐにピッケルを刺せる体勢と意識を持って歩く。この日は稜線でも意外と風が無く飛ばされそうな強風や突風に会わなかったのは幸いでした。西穂山頂でもゆっくり休憩を取り下山。降りる方が登りよりも危険なので慎重に慎重に降りる。

西穂山荘まで戻って来て初の西穂ラーメンを頂きました。噂では「凄く美味しい!」と聞いていましたが・・ホントに普通の味でした(笑)。でも山で食べられただけ贅沢ですよね。明日の悪天候の事を考え、宿泊はキャンセルしてそのまま下山する事に。

 積雪期の西穂高岳 大きな失敗も無く無事に完了出来て良かったです。又一つ良い経験が出来ました 有難うございました。

 

春の西穂を満喫!

裕 T

 途中のSAでは予想外に寒く、天気は下り坂の予報の中、どこまで登れるか少し心配して新穂高に向かったが、予想外の好天が迎えてくれた。但し、天候は確実に崩れることが分かっていたためか、リーダーのペースは速い。冬道の直登は堪えます(西穂山頂まで3時間で到着)。山頂は嘘のように風もなく、手袋を外しても冷たくない。360度のパノラマを見ながら、ゆっくり過ごす。至福の時です。独標までは慎重に下りる。雪は連日の好天で腐り始めているものの、歩行に支障はない。リーダー指示のもと危険箇所では慎重に歩を進めた。ロープウェイの時間まで余裕があったので、西穂山荘で名物西穂ラーメンを堪能(登った後のラーメンは格別でした)。西穂山頂から乗り場まで(ラーメンタイムを除いて)2時間で下山。天気が崩れる前に下りてこられました。天気とメンバーに恵まれ、西穂を満喫した1日でした。ありがとうございました。