北アルプス 燕岳 (2763m)
<燕山荘前からの燕岳>
<春を待つライチョウ>
<登山者を迎えるイルカ岩>
<合戦ノ頭からの槍ヶ岳>
日程:2014年5月16日(金)~17日(土)
目的:残雪期の山に登る
ルート:中房温泉〜合戦小屋〜燕山荘〜燕岳〜合戦小屋〜中房温泉
メンバー L:佐枝M・一I・きよI
<記録>
5月16日(金)
04:30 自宅発
08:30 中房温泉着 ・・・・・:50分発、穏やかな晴天 でもヤマテン情報によると上は風雪とのこと
09:25 第一ベンチ 、晴れ,雪降るのかな
10:10 第二ベンチ、雲立ち込め,雪がちらつく。 ヤマテン大当たりかな
10:45 富士見台、アイゼン装着、雪本降り、出発前の晴天がうその様
11:40 一本、風雪ますます強くなる
12:15 合戦小屋、被服調整、稜線に出るや風雪強く、しばし立ち往生。視界50m程
13:45 燕山荘、やっとの想いで到着
5月17日(土)
07:00 燕山荘、前日の風雪がうその様
08:00 燕岳、雲立ち込め、景色は見えず
08:40 燕山荘・・・・・・・:55分発、雲が切れ穂高連峰が見え隠れ
10:40 合戦小屋、晴天、皆ベンチでのんびり休憩、昨日がうその様
11:50 アイゼン脱着
12:35 第二ベンチ
13:45 中房温泉着、温泉につかる いいお湯でした 幸せ 幸せ
絶景の雪山 一美
昨年 燕山荘に宿泊した時、雪の燕岳等の資料を目にし、もう一度雪の時に行きたいとの思いがかなった
中房温泉登山口、穏やかな晴天、でも燕山荘からのヤマテン情報によると山頂は風雪、装備をしっかりして、気を付けて登って来てくださいとのこと。本当に風雪なのと疑いながら登り始める。
第二ベンチ辺りから雪、合戦小屋に着く頃には猛吹雪、気温もみるみる間に下がり、体温も低下、ありったけの服を着込んで、再出発。低体温症は、こういった状況で起きるのかと体験、恐ろしさを実感し、改めて、こまめに被服調整の必要性をかんじました。
それと同時に、頂上と下界ではこんなに天気に差が有る事を体験し、高層天気図の重要性を、思い知りました。
山はまだまだ学ぶ事が、いっぱい有ります。 頑張ります。
冬も春も 佐枝M
今年は冬山に行けなかったせいか、雪が恋しくて仕方ない。あちこちの山から雪が消えて行く頃になって、雪の山、ゆきの山と気持ちが追いかけている。冬にはとても行けないが、北アルプスでも合戦の頭まで樹林帯の燕なら私でも行ける。あの雄大な雪のアルプスを眺めたい!そして何度も横を通っているのに泊まったことのない、燕山荘に泊まってみたい!この頃はうわさの山小屋に泊まることに嬉しさを感じるお年頃になってきているんです。
あとは天気だけと思っていると、小屋より“ヤマテン”のサイトが送られて来た。こちらは快晴だが、山は晴れのち風雪の予報だ。風雪?日本海側に低気圧はあるがそれほど?との思いが霞めたが防寒対策をしっかりとして出かけた。中房温泉は天気も良く春爛漫という感じだ。急登をゆっくりゆっくり登って行く。雪が現れる頃には天気が怪しくなり、合戦の小屋あたりからはぴゅーぴゅーと風が吹き出し、冬のような天気に変わった。一歩一歩強風に注意し、雪を踏みしめながら進んでいく。霧も出ているので、もう小屋に近いはずと思っているのにまだ見えない・・・と思ったら小屋の下だった。以前は小屋の下をトラバースしたが、小屋を回りこむようにルートがつけられていて登りやすくなっていた。
稜線は吹雪いて顔に当たる雪が痛い!寒い!小屋に入れば大荒れの天気の中ゆっくりと時間が流れる。こんな日にテントじゃなくてほんと良かった。翌日は風も霧も晴れ壮大な北アルプスのパノラマが広がっていく。槍がびっくりするほど大きく見えた。冬も春も一度に味わえ、大満足の山行に感謝、感謝です!
素晴らしい燕岳 きよI
ある年の夏に登った燕岳。暫くしてテレビで残雪期の燕岳の映像が流れていた。全く姿を変え、とっても魅力的な山に変貌している。
いつの日にか、あの景色を見たい。思ってみるもんだ。以外にも早い時期にチャンスがやってきた。雪のある山には、あまり入らない私だが、今回は躊躇することなく即決。山天?(ヤマテン)から発信された(風雪予報)情報を頂き、半信半疑で荷物を入れ替え気持ちは、いざ燕岳。
ヤマテン情報はさすが。合戦小屋からの登りあたりから雪、登りが進むにつれ、風と雪が情け容赦ない。とにかく、顔が痛い。
冬山は行ったことが無い私は、贅沢なことに冬山体験。吹雪にさらされるのはスキーの時と思っていたのに山で出会うなんて、なんとラッキーの事と〈不謹慎だが〉楽しみながら急登を進んで行った。だが小屋が見えてからが大変。強風で足が止まってしまう。あ〜、もうひと頑張り、もう一歩。
翌日の燕岳山頂は冬。小屋を離れるころから周りの山々にかかった雲が空き大パノラマが見え始めた時は、本当に感動だった。これがあるから、しんどく、心の中でもう二度と山なんか来ない、と思ってしまうのに、里に帰ると又山を思ってしまう。
山の魅力は計り知れない。
リーダーさんがしっかりアドバイスして下さったので無事に登ることが出来、大満足な、楽しい楽しい山でした。私も感謝、感謝です。