富士山(3776m)
<山行期間> 2014年5月9日
<山行目的> 日本一の高さの山に登る
<ルート> 富士宮ルート
<メンバー> L: 新海時生 他 4名
<記録>
5月9日(晴れ)
3:00 阿久比出発
6:30 5合目駐車場着
7:00 登頂開始
8:05 7合目 休憩
9:20 8合目 休憩
10:10 9合目 休憩
10:40 9合5酌休憩
11:30 山頂
12:00 下山開始
12:30 9合目小屋
13:45 5合目P 下山完了
アドレナリンが・・ 三郎O
今年、3000m超えは西穂・前穂に続いての3つ目どれも晴天!5合目駐車場に着くとほぼ満車状態にびっくり!早速、登頂開始6合目付近では雪が解けてかなりの広さで岩の出ている処もあったが、その後はサクサクとアイゼンの効きもいい感じ周りの沢山の登山者を見ると・・・なんと90%がスキーヤーしかも殆どの方がソロスキー 一人で良く来るなぁ?
8合目を過ぎると、氷も硬くなり始め慎重にアイゼンを効かし一歩一歩進む、少し体も疲れて来た時の事、20m前方で「あっっ!」と声がした 次の瞬間スキーヤーが滑り落ちて行くのを目の前で見てしまった たぶん6合目付近でお話した人、彼のアイゼンは軽アイゼンだったのを思い出す。200mほど滑りはしたが岩に当たらなかったのが幸いだったようで、大怪我はしなかったみたいで良かったです。これを見たとたんに、体にピーンと緊張感が走って、さっきまでの疲れが何処へやら?・・・そのまま一気に山頂まで行った感じです。
あれもアドレナリンの効果なのかな?
日本一の山 聖S
今シーズン最後の雪山は、日本一の山“富士山”へ。メンバーをみて、体力的に、大丈夫かなと心配しましたが・・・。朝3時に阿久比を出発し、富士宮の登山口へ。当初、ゲートが7時30分まで開かないという事でしたが、このゲートが木の持ち運べるタイプのゲートで、既に、開いており、7時30分を待たずに通過出来、予定より早く登りだすことが出来ました。5合目の駐車場には既に車が沢山あります。空いてるスペースに車を停めて準備をし、登山口からアイゼンを履いて、山頂を目指します。風も少なく、快天。でも、景色の変わらない中、最初は直登しますが、疲れます。後ろの新海さんが、ジグザグに登っているのを見て、真似をしてみると、断然楽。そして、直登しているのと最終的に変わらない。皆、思い思いに歩を進めました。8合目を過ぎた辺りから、段々空気が薄くなるのを感じ、9合目を過ぎると、風が強くなり、更に、体が重たくなります。新海さんと尾崎さんが変わらないペースで歩く中、遅れながらも、歩を進めます。9.5合目からは更に1歩1歩が遅くなり、山頂直下までくると、雪質が一気に変わり、アイスバーン状態。そこを行こうとした時に、アイゼンが効かなかったのでしょうか?200Mくらい滑落していく男性が・・・岩の出ていない、雪の斜面なので、大丈夫そうでしたが・・・疲れが一気に吹き飛びました。油断したら、あの状態になるんだと思うとゾッとしましたが、ピッケルが刺さらないくらい凍っているので、アイゼンの刃をしっかり刺しながら一歩一歩慎重に歩を進めると、目の前に鳥居が・・・これが山頂の鳥居?かと思ったら、違い、上りきって、左側に行くと、今度こそ山頂の鳥居が!!記念撮影を済ませ、予定では剣ヶ峰を目指す所ですが、あまりの強風に断念。ザイルを出し、コンテの状態で、来た道を下ります。まだまだ凍っているので、しっかりアイゼンの刃を刺して一歩一歩登り以上に慎重に下ります。9合目まで下りきったところで、ザイルをしまって、思い思いに下ります。8合目を過ぎて、傾斜がゆるくなり、雪質がよくなった辺りから、メインイベントのシリセードを開始。最初は、何も無い状態で滑り出します。ハーネスがブレーキ代わりになり、心地よいスピードで滑っていきます。次は、この日の為に購入したソリでチャンレンジしますが、想像以上にスピードが出て、いくらピッケルで制動をかけても一向にスピードが緩まない。どんどんスピードが増す中、“ソリを捨てるしかない”と思い始めた頃、やっと傾斜が緩やかになり、ピッケルの制動が効いて止まってくれました。この恐怖体験により、ソリは封印。残りの斜面、行ける所まで、シリセードをして楽しみました。開始時間が早まったのと、シリセードのおかげで、予定より大分早めに下山。陽の高いうちに愛知に戻る事ができました。残雪期の日本一の山に良い条件で登れたのもメンバーのおかげです。誘ってい頂き、有難うございました。
弾丸登山 新海時生
去年12月に続いての富士山です。板津さんがケガの為、代役が回ってきました。西穂とほぼ同じメンバーですが、また日帰りという事になりました。
天気より雪の状態の方が気がかりでしたが、結局行ってみなければ分からない。4人連れていますから無理は出来ませんし、ダメそうなら引き返そうと腹をくくって出かけました。5合目の駐車場は意外にもスキーヤーらで賑わっています。当日、空は快晴ですが風は強めで、上に行ったらどれだけ吹かれるかと不安半分で登っていきました。雪質は12月の時ほどではないですが、やはり堅く、アイゼンがよく効きます。強い日差しで緩んでくるだろうと予想はされましたが、傾斜が急な斜面はやはり緊張しながらの歩行になります。スキーヤー、ボーダー達は直登していきますが、とても持ちそうにないので終始ジグザグで登りました。ほぼ小屋ごとに休憩をとりながらいいペースで上まで行けたと思います。頂上神社では冷たい強風が四方から吹き付け、どこに隠れても避ける所もありません。剣が峰まで行きたいというメンバーもいましたが、あきらめてもらって早々に下山。9合目の小屋までは慎重を期してコンテで下りました。あの傾斜と雪では1度滑ったら止まりません。皆もよく集中して歩いてくれました(登りの途中でハデな滑落者を見たせいかもしれません)。中盤からは雪もぐずついてきたので各々シリセード気持ちよく滑り、あっという間に下山です。帰りは遅くなることも覚悟して出かけたのですが、2時前に下山は予想もしませんでした。西穂に続き元気なメンバー達です。引っぱられてまた楽しい山行をさせてもらいました。
滑落 孝K
日本一の高さの富士山にいってきました。冬の富士山は、今年も事故があったようにエキスパートしか許されない場所。耐風姿勢をとっても飛ばされそうになる突風とアイゼンも刺さらないような青い氷。そんな富士山もGWごろには若干厳しさも緩むと聞きチャレンジ。登山口は富士宮口。4月末から富士山スカイラインが開通し2400m地点まで車でいける。さあ出発というところでアイゼンの調子が悪い。道具のメンテナンスは重要。スタートからアイゼンを履く。この時期にスタートからアイゼンを履くということはかなり雪が多いとのこと。頂上はアイスバーンとのこと。行ける所まで行こうと思い出発。ルートはあってないようなもの。傾斜に対してひたすら登る。3時間で9合5杓。あと一時間くらいで頂上だーと思いさらに登る。ところどころ氷化している場所があり慎重になるが疲れのせいもありボーっとする。その瞬間頂上直下から人が滑落。あっと言う間にスピードが付き目の前を通り過ぎる。その人は傾斜が緩くなったところで止まり動いているので生きてはいる。一気に緊張感が高まる。頂上直下は氷化しておりアイゼンを確実に効かせて、ピッケルもさしながら登る。頂上は猛烈な風。剣ヶ峰は風が強いため断念。問題は氷化したところの下り。アンザイレンでお互いに確保しながらくだる。なんとか傾斜がゆくるなるところまで下降。一安心。ただし、確保技術ではなくアイゼンの歩行技術をもっと学びたい。ネットで調べると氷上のアイゼン歩行がためになるとのこと。機会を作って訓練をしたいと思った。初めて山の事故現場をみたが、経験と予防のための訓練をもっとしたいと思った。
疲れた時こそ慎重に! 裕T
雪山の今シーズンのシメに富士山へ行ってきた。富士山は見る山であって、一度登れば十分と思っていたが、あの綺麗な雪を抱いた山頂への誘いに心が動いた。さすが日本一の山、9合目からはいっぱいいっぱいでした。そんな時、滑落者が横を・・・幸い無事だった模様。事故は疲労した時に起こりやすい。疲労した時はなんでもないようなことでバランスを崩したり、踏ん張りが効かなくなったりして事故に繋がる。そんな事を改めて教えてくれた山行でした。丁度同じ日に飛行機に乗っていた先輩が上空から富士山の写真を取っていた。その写真を見て、この日この頂上に立ったのかと思うと、富士山がとても身近に感じられました。とても思い出に残る山行になりました。一緒に登ってくれたメンバーに感謝です。