CHAMONIX- MONT-BLANC 4807m
期日:2014・7・31〜8・14
目的:アルプスクライミング
メンバー: 新海時生(山行は現地ガイド同伴)(それ以外は妻同伴)
記録:
7月31日(木)
半田=中部空港(10:30発)〜ヘルシンキ(乗換え)〜ジュネーブ
(25:45現地時間18:45着)=シャモニー(20:30着)
8月1日(金) 晴れ
1日オフ。街中などブラブラ
8月2日(土) 晴れ
ラ・プラ、フレジェールより赤い針峰群へ行きクライミング。
ロビンウッドなど4ピッチずつ2本登って宿へ帰る。体も気持ちも快調!
8月3日(日)
朝から1日雨。クライミングは中止。
隣町のプラ(去年8日間暮らした町)まで2人で森の中をぷらぷらウオーキング。
懐かしいレストランで食事して帰る。
8月4日(月) 晴れ 時々曇り
昨日と替わっていればよかったのだが、
予定の1日オフ。2人でブレバンまでロープウェーで上がり、プラン・プラ経由でフレジェールまで山中トレッキング。ミディ、モンブランなどアルプスの展望台。
8月5日(月) 晴れ
モンブラン山行1日目。
当初、ミディ、コスミック経由でモンブラン(3山トラバース、3日間)という計画をしていたのだが、「今年は雪が多く難しい」と言う所へ運良くグーテ小屋の予約が取れ、2日でピストンというノーマルルートとなった。
朝、宿で新しいガイドと打ち合わせをして、8時半発。隣町からロープウェー1本。登山電車に乗り換え10:40エイグル駅(2380m)着。ほぼ1ピッチで
テート小屋(12:15結構とばす)。
なんとここでランチ!(1時間以上。ここのオムレツがどうもこのルートを行くガイド達の常識らしい。もちろん客持ちです。)ここからアイゼン、ハーネス着け
アンザイレン。雪付の岩場が続く。
15:45グーテ小屋(3863m)着
大きな小屋(まだ新しい)で日本人客も多い(すべて日本人ガイド付きツアー)。 6時半から夕食。チーズ、スープ、鳥のモモ・ケチャップ煮、米と豆のスープ煮、ケーキ。あまり食べられず。寝るのは2段ベッド。割とゆったり。
8月6日(水) 晴れ
2:00起床 パンを2切れほどかじる。
2:45 星空の下 出発。暗闇にカイデンの列が続く。4:40避難小屋 とても苦しく、足もつりそうになる。小屋で大休止取ってもらい少し回復。
6:40モンブラン山頂 着
快晴、直前に日の出。もう全身ヨレヨレで
なんとかたどり着く。感激よりホッとした感じ。ミディがずいぶん下に見え、さすがの高さを実感。高度順応もせずにいきなり4800mはやっぱりキツイ。ちょっとなめてたかな。写真だけ撮ってもらい、少し風有り寒いのでさっさと下る。
8:40グーテ小屋下りはだいぶ楽になった。今日はたぶん10組くらいは先に着いている。
10:50テート ずっと岩場のクライムダウンは結構楽しいが、長かった。またここで「ランチ!」。荷物おおかたかたづけてガンガン下るが電車1時間待ち!がっかり。 3時頃宿着。1日中ほぼ快晴の登山日和。大ラッキー。
8月7日(木) ほぼ晴れ
今日明日はまたなじみのガイド、ジジさん。ブレバンまでロープウェーで上がり、少しクライムダウン15分くらい。
ブレバンP直下の南壁。でかいフェースだ。全6ピッチ。結構難しい所もあり、手応え十分。最後角度のある凹角40mを腕プルプルさせながら直上するとキッチリ頂上!がうれしい。前後がイングランドパーティとジャーマニー(何度聞いてもロマニーとしか聞こえない)パーティ。間が日本人とイタリア人ガイド。そして場所はフレンチアルプス。皆とても親切だし、国際色豊かでなかなか楽しいクライミングでした。こんな時「もうちょっとエイゴ話せたらなぁ」と思います・・・毎年ですが。
8月8日(金) ほぼ晴れ
今日はイタリアの岩場にお出かけ。と言ってもモンブラントンネル抜けたらすぐイタリア・クールマイヨールの町。そこから30分くらい美しい渓谷の中をドライブ。まるでずっと森林公園の様でたくさんの人たちが歩いている。グランドジョラスを始め、すごい岩山がずっと続くその先でティタニという岩場を7ピッチ、3時間ほどかけて登る。ほとんどスラブ。そう滑らないので安心感有り。何よりまわりのロケーションが素晴らしく、気持ち良く最後を締めくくれました。
8月9日(土) 雨〜曇り〜晴れ
朝 宿からアヌシーという町まで車で1時間ちょっとを送ってもらい、国鉄TNGでパリに移動。3時頃ホテル着(ルーブルの近く)。パリ在住の知り合いにノートルダム寺院など中心部を案内してもらい、地下鉄やバスの乗り方を教えてもらう。
おいしいレストランで夕食。
8月10日(日)〜12日(火)
パリ市内観光。(3日間ほぼ晴れ時々雨)
毎日ほぼどこもウオーキングで回る。パリの市街地は思ったより小さく(東京の杉並区1区分という事だった)どこへ行くのもブラブラ歩いていると着いてしまう。最後いっちゃん端のローランギャロス(テニスの聖地)も迷いながら何とかたどり着いた。3日もあれば大方の所は回れてしまうもんです。ただ道路はマス目にはなっておらず、斜め、斜めに切れていくのですぐ方向分からなくなります。周りに山なども無いので目標物にも困ります。コンパス持っていたら地図読みのいい練習になりそうです。シャモニーほどではありませんが、夏でもとても涼しく、ほとんど上着を着て過ごしたほどで、歩いていても苦にはなりませんでした。適当に歩きながら道端のカフェでビール飲んだり、食事したり・・・。毎年ツェルマットやシャモニーだけでは奥さんに申し訳なかった所ですが、今年は少しお返しが出来ました。
8月13日(水)
朝、タクシーでドゴール空港。 昼過ぎの便でヘルシンキ、乗り換えて・・・
8月14日(木)
朝9時過ぎ 中部空港 着
記録・新海時生
シャモニー&パリ
新海時生
今年もシャモニーになりました。ツェルマットも含めて3年目になります。今年はマッターやミディ南壁といったこれという目標も無く、極端に言えば ただ遊び(バカンス)に行ってきました。クライミングやモンブランといった予定は入れてありますが、それを抜いても シャモニーにただいる事がうれしく、宿(日本人のしているペンションの様な所)のベランダで山を眺めながらコーヒーやビール飲んでいたり、本読んでいたりするだけで、夢のような時間が過ぎていきます。9日間は本当にあっという間でした。今年は中間にガイドの都合で空きが出来、モンブラン山行を入れてしまったので少しバタバタした感じもありましたが、おおむねゆっくりと過ごせました。
と言っても始めから1人ではとても行けなかったですし、行く気にもなっていなかったでしょうが、奥さんが一緒にいてくれればこそです。これまではずっとチェルマットやシャモニーにいるだけだったのですが(奥さんはその間1人であちこち出歩いてはいました)、今年は帰りにパリで4日間ほど滞在し、少し奥さん孝行もしてきました。パリも毎日よく歩き回り、それなりに楽しかったですが、この4日間は長かったですし、疲れました。やっぱり街にはむいてないようです。
元々はヒマラヤに行きたくてもなかなか行けない(仕事の都合などで)ので、そのつなぎに始めたヨーロッパだったのですが、こんなにドップリ浸かってしまうと「もうずっとヨーロッパでいいかな・・・」とか思ってしまいます。はてさて来年はどこへ行っているでしょうねぇ。