北アルプス 燕岳 (2763m)、常念岳 (2857m)
<ガスの中の燕岳山頂 やった!>
<常念岳山頂は、素晴らしいお天気>
<日 程> 2014年8月5日〜7日
<目 的> アルプスを歩き眺望を楽しむ
<ルート> 中房温泉〜燕岳〜常念岳〜一ノ谷補導所
<メンバー> L:みき子Y、SL:マリ子E 美代子N、英世A、清志W
<記録>
8月5日(火)
4:55 板山公民館近く出発
9:20 中房温泉下P着
9:57 中房温泉脇登山口(1462m)出発、曇り。燕山荘まで5.5km。
10:39〜50 第一ベンチで休憩。登山口から1km。この間、汗吹き出し暑い。
11:20〜28 第二ベンチで休憩(1820m)。登山口から1.7km。比較的楽。
12:06〜15 第三ベンチで休憩。登山口から2.7km。燕山荘まであと2.8km。
12:55〜13:03 富士見ベンチで休憩(2200m)。登山口から3.1km。
13:40〜14:00 合戦小屋で休憩(2350m)。登山口から3.8km。
ガスが濃くなる。スイカを皆で分けて食べる。
14:31〜40 合戦沢ノ頭で雨具上のみ着用。
15:25 燕山荘(2712m)到着。燕山荘直下の花々が鮮やか。
ガスが濃く周囲の風景何も見えず。
8月6日(水)
6:13〜7:20 燕山荘から燕岳(2763m)まで往復する。斜面砂地のコマクサの群生が美しい。雷鳥を見ることができた。ガスが深く視界50m〜100mほど。結局一日中雨具着用。
7:40 常念岳へ向けて燕山荘を出発。
8:22 蛙岩通過。
8:47〜55 大下り標識で休憩。大天井岳まで3.5km。ここまではほとんどなだらかな道続く。
9:42 2699mのピーク通過。
10:16〜28 クサリ場の手前で休憩。
10:45 槍ヶ岳との分岐点通過。ここからは大天井岳の左を巻くように登る。
11:20〜12:05 大天荘(2466m)で昼食休憩する。
13:05〜13:18 休憩。ここまで高山植物のお花畑もあり、様々の花を見ることができた。雪渓が所々に残っている。
14:10〜18 休憩。この先、20分ほど最後の下りが続く。雷鳥を探し、写真を撮っている外人に会う。
15:05 常念小屋(2460m)に到着。
8月7日(木)
4:40 朝食前に常念岳へ向けて出発。
やっと良い天気。岩がゴロゴロの所を登っていく。途中、日の出を見る。
6:10〜26 山頂で休憩。眺望がとても良いが、槍ヶ岳のあたりのみ雲がかかり、
見えず。(今回の山行で結局槍ヶ岳の姿を見ることが出来ず。)
7:10 常念小屋に戻る。
8:15 朝食後、常念小屋出発。
8:35 第二ベンチ、8:45第一ベンチ通過
8:56〜9:02 最後の水場(2250m)で休憩。ここから沢沿いに下り。
9:48〜53 川原で休憩。
9:57 笠原沢(1900m)通過。
10:25 烏帽子沢(1750m)通過。
10:48〜53 大滝(1610m)で休憩。
11:31「山の神」を通過。登山口まであと500m。無事下山を感謝。
11:45 登山口(1323m)到着。予約したタクシーに乗り、中房温泉に移動。
13:35 中房温泉出発。
18:10 板山公民館近く到着。
(記録:清志W)
燕岳〜常念岳縦走
英世A
台風12号は、大陸で熱帯低気圧になったが雨雲は広く本土に記録的降雨をもたらした。幸い5日の出発には、心配された天候も回復し北アルプスの夏山を何とか楽しめそうな様子となった。台風情報では、先に発生した11号が週末には本土に接近してくるとのこと。今回の山行は合間を縫ってうまい具合に実施することができた。
それでも山の天気は予報通り曇り時々雨だ。中房温泉からの合戦尾根歩きは、以前夏合宿で来ているが合戦小屋で冷たいスイカを頂き長い行程を重い荷を背負って登ったこと位しか記憶がない。今回も急登をアップアップしながらやっとの思いで歩き合戦小屋に着きスイカを頂いた。燕山荘に着いた時には生き返った思いがした。とても今から燕岳に登る元気はない。早く部屋に入って一服したい思いだ。翌朝燕岳に登りいよいよ常念岳めざし縦走だ。燕岳にもたくさんのコマクサが満開状態で咲き乱れていたが縦走路左右はコマクサでいっぱいだ。14年前もこんなに咲いていたのだろうか?長時間歩くのが精一杯で全く記憶にない。今回、天気は霧・ガスで山々の眺望はきかないが色々な花々を眺め北アルプスの花畑を存分に堪能した。どのマップの参考コースタイムでは今はとても歩行できない。これからの計画書作成には勉強になった。常念小屋に着いたが常念岳の登頂は明朝とし体を休める。常念小屋から山頂は標高で400m余あり岩稜の山は簡単ではない。この急登を14年前の夏合宿で重い荷を背負い蝶ケ岳まで行ったのか記憶がよみがえらない。
何とか全行程を計画通り終え無事一の沢に着くことができました。メンバーの皆さん色々お世話になりました有難うございました。
コマクサに励まされ
みき子Y
燕岳から常念岳を歩いてきました。何度も来ている所だが素晴らしい展望と、綺麗なお花を見たい魅力が一杯の所です。生憎の天候で展望はありませんでしたが、昔を思い出しながら、比較をしながら歩きました。前は何も考えずにひたすら歩いただけなのだろうかと思う程記憶は曖昧です。一番は昔の合宿で27人で蝶が岳まで行ったのは本当にこのコースで行ったのだろうかということです。帰ってから早速調べてみましたら、2000年8月に歩いていました。14年の歳月はこんなに衰えるものなのでしょうか?昔はそんなに元気だったのでしょうか?淋しい事です。現実をしっかり受け止めなくては。それからコマクサが稜線にこれでもかと言う程あり楽しませてくれました。もう一つは中房温泉までの距離で、こんなに奥だったのでしょうか?熊出没で行きは子供、帰りは親がガードレールの所で草を食べていました。こんなに近くに現れるのだ。今回は2泊とも小屋泊まりでゆっくりさせてもらいましたが、これで精一杯でした。これを維持していないとアルプスは歩けないよ。考えさせら
れます。
<励ましてくれた、コマクサ>
やっぱりイイなあ〜
マリ子E
25年前、初めての夏合宿で同じコースを歩いた。スイカを食べたこと、大パノラマに大感激した事が鮮明に脳裏に焼き付いている。苦しさや怖さはまったく覚えていない。
合戦尾根は急登ではあるが歩道は整備されており、適当な間隔でベンチがある。順調に合戦小屋に到着。曇りのせいかじっとしていると寒くなる。スイカはLの判断で1切れ800円(1/8切分)を5等分にカットして貰った。量も丁度よく甘く瑞々しくて美味しかった。霧雨となり合戦沢ノ頭で上雨具を着用。
稜線までの斜面は、鮮やかなお花畑。
燕山荘は3階半?にある綺麗な大部屋だ。5人で4畳だがカーテンで仕切られ居心地は良い。消灯前うとうとしていたらLが「何かあったみたい、看護師さんがきた」と小声で教えてくれた。子どもが嘔吐しているようだ。10歳の男の子が、祖父と一緒に中房温泉から登ってきたらしい。祖父「途中から頭痛がすると言っていたので注意はしていたけど、着いてからはしゃいだ」「バファリンを飲ませて寝かせたが吐きだした」「1000m級は登っていた。下るのが一番だが・・」その間もオウェ〜オウェ〜と吐いている。子供は、吐くだけでわめきもバタバタも泣きもせず静かだ。医師が来たが、どのような指示をしたのか分からなかった。祖父「自分の長男(その子の父親)も10歳の時ここに一緒に登った」「孫も10歳になったので連れて来た」「自分もキリマンジェロで、ダイアモックスを飲んだ経験もあるので高山病の事はわかる」「登頂後、走り回るなと注意していたのだが・・」と穏やかな声で話している。祖父も孫も「連れてこなければ良かった」とか、「来なければ良かった」などの言葉は一つもない。むしろ一つの経験としてとらえているように感じた。団塊世代と思われる祖父はかなりの山屋のようで「夢」だったのかも知れない。一緒に登るという喜びだけでなく、家訓?人生訓?なのだろうか。家族が繋がるとはこういう事かとうらやましい気がした。翌朝はケロッとして元気いっぱいだ。きっとあの孫はこれからも山をやって行くだろう。
燕岳から続く表銀座コースは、霧雨の中であのパノラマは見れない。しかし適当な登下降、鎖、はしごもあり、コマクサをはじめ可憐な花を見ながらなので疲れない。蛙岩、切通し岩、喜作レリーフを過ぎると道は、槍へ向かう喜作新道との分岐。大天井岳へ向けて左の道を巻くように登るが、結構な急登続きで息がはずむ。うんざりした頃、直下の大天荘が見えてきた。小屋に上がってボタージュスープ600円を注文し休憩。
常念への縦走路は南への快適な一本道。ガレ場になると必ずコマクサが咲いている。本当に気持ちの良いルートだ。これで槍・穂のパノラマが見えたら、稜線歩きの醍醐味そのものなのだが、それに代わって虹のオンパレード。自然ってすごいもんだと嬉しくなる。
雨も上がり涸沢の雪渓や梓川が見えてくる。そして、一ノ俣谷の頭から見える雪渓、這松やナナカマドの広いカールは息をのむ見事さだ。何パーティーもの人達が、これから行く横通岳の巻道を歩く姿が小さく見える。その巻道を過ぎ樹林帯を下ると常念乗越にある常念小屋に到着。
翌朝、朝食前に常念岳をピストン。途中でご来光をみながらどこでも歩けるようなガレ道を過ぎ、巨岩を縫うように登ると祠と方向指示盤のある頂上だ。槍・穂の頂上あたりはガスの中だったが、北鎌・東鎌尾根などははっきり見える。
縦走歩きに堪能し満足で一ノ沢へ向けて下山。草付きの斜面を踏み外さないようにぐんぐん下ると王滝の水場。さらに下ると山の神社があり、帰宅までの安全を祈ると共にメンバーへの感謝で一杯でした。
初めての縦走
美代子N
初めての泊まり2泊、燕岳から常念縦走という事で絶対行きたい、でも緊張のせいか3〜4日前から腹の具合が悪く薬を飲み、心配しながらの出発でした。
2日目、雄大な山々の姿を見ながらの稜線歩きは雲、小雨で期待はずれ、でもコマクサは丁度見頃で斜面の上も下もたくさん咲いていて、かわいらしい姿をずーと見せてくれました。風が吹くと霧が流れ山々がのぞく稜線歩きはきもちよい。宿泊予定の小屋まで何がなんでも歩かねばならない。小屋が見えたときは本当にほっとし、うれしかった。小屋も又楽し。
3日目天気もよくなり常念岳での日の出を拝み感動、でも見えてる頂上が遠い、心が折れそう、そんな時リーダーが『行くよー』と一括、歩けた。やっぱり気持ちって不思議、大事だなーと思いました。360度パノラマの展望すばらしかったです。3日間わくわく、どきどき、疲れたけどなんとかついて行けてよかったです。満足感でこれであと2ヶ月は生きていけそう。メンバーのみなさま本当にありがとうございました。
久しぶりの山行
清志W
1日目、2日目は曇りや霧の中で、展望ほとんどのぞめず。ただ高山植物はたっぷり堪能できた。メンバーの皆さんは実によく花を知ってられる。「これは○○、これは△△」、教えてもらった時は「ホー、そうなのか」と思っても次の瞬間もう忘れる。写真も撮ってきていないので名前と花は一致しないが、とても綺麗だった思いは残った。特にコマクサが斜面砂地のいたるところで見ることができ感動。
最後の3日目はやっと天気に恵まれ、常念岳山頂では360°の大パノラマ。残念ながら槍ヶ岳のあたりのみ雲がかかり、今回眺めることができなかった。次回のお楽しみか。
最近山に行ってなく、御在所岳清掃登山以来の山行となり、メンバーの皆さんにご迷惑をおかけしないか心配だったが、意外としっかり歩くことが出来て、自分でもビックリ。2泊とも山小屋泊まりであり、その分ザックも軽く過信禁物だが、まだやれるかな?
メンバーの皆さん有難うございました。
<一日目にお世話になった燕山荘>