北アルプス 槍ヶ岳(3180m) 北鎌を登る
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<山行期間>2014年9月19日〜20日
<天候> 晴れ
<ルート>上高地〜横尾〜水俣乗越〜北鎌沢〜北鎌コル〜槍ヶ岳〜水俣乗越〜横尾〜上高地
<参加者>
L:一祐I ※ASC所属 記録:孝俊K
<記録>
9/18(金)
20:00 半田市発
9/19(土)
1:00 平湯着
4:50 平湯出発
6:05 上高地バスターミナル
6:40 明神
7:30 徳沢
8:40 槍沢ヒュッテ
9:40 大曲
10:48 水俣乗越
12:50 北鎌沢の出会い
16:50 北鎌のコル南200mぐらい テン泊
9/20(日)
4:00 起床
5:30 テン場発
6:30 独標トラバース基点
7:00 独標付近
9:46 北鎌平
10:50 槍ヶ岳山頂
11:50 槍ヶ岳山荘
14:30 大曲
15:20 槍沢ヒュッテ
16:20 横尾
17:00 徳沢
17:30 明神
17:50 上高地バスターミナル
21:45 I邸
23:00 帰宅
北鎌尾根
孝俊K
登山学校でバリエーションルートの存在を知っていらい、行きたかった槍ヶ岳の北鎌尾根に挑戦。パートナーはASCのIさん。Iさんは登山学校の同期でアシスタントコーチを勤める。8月にチャレンジした時は小井さんの膝痛が発症し断念。1ヶ月間半の休養を経て万全の体制で臨む。残るは天気だけだが不安定ながらもなんとか持ちそう(結果的には快晴)だったので素早い行動で一気に抜けることとする。そのため先回は中房温泉からの2泊3日の計画を、上高地から水俣乗越を越えて可能なら1泊2日で戻る計画とした。ルートは北鎌のコルまでが右俣、左俣の分岐が間違えやすいが、上がれば尾根通し。尾根通しで行けない場合は、千丈沢側を巻く。バリエーションルートではあるが人が多く入っているせいか踏み跡は明瞭。2人の目でルートファインティングをしながらのせいか引き返すような間違いも無く無事に登頂し1泊2日で戻ってこられた。
初日はなんとか北鎌のコルまで上がりたいため、平湯を朝一のタクシー4:50に乗車。上高地は人はまばら。時間がもったいないので真っ暗の登山道を明神、徳沢、横尾、槍沢と過ぎる。先週は西穂高、奥穂高で事故が4件起きていたせいか、横尾では遭対協の人たちが登山者に注意を促している。北鎌に行くことを告げると、「どういう場所かわかっているよね」と念を押される。気を引き締め直して先を急ぐ。水俣乗越への分岐大曲までは緩やかな登りだが、水俣乗越へのルートに入ると急登。1時間ほどの登りを一気に登る。水俣乗越は風が通り寒い。すでに秋の気配。
水俣乗越の天上沢への下りからバリエーションルートスタートいきなり足場はかなり悪い。下りは浮石だらけで落を連発。前には人がいないとは言え。この水俣乗越の下りは要注意。天上沢に下ると北鎌沢出会いまでゴーロ状の沢。3名の単独者たちと出会う。北鎌沢出会いで左俣を上がる。途中の右俣への分岐を見落とさないように要注意。右股に入ると一気に高度を上げる。コルは見えるがそこまでが遠い。岩場、ざれ場、草付なんでもありで足が疲れる。3時間かけて北鎌のコルの南の尾根に到着。どうやらルートを少し間違えたようだ。日没まで時間がないので稜線をすすみテントがなんとかはれるスペースを見つけ幕営。一部崖にテントがはみだしたので念のためザイルで体を結び確保。これでなんとか安心して就寝。
2日目は朝4時起床。危険なルートなので日の出を待っての出発。日が出ると周りが一望でき北鎌尾根に来たんだという気持ちがわく。初日にだいぶ距離をかせいだので核心部の独標のトラバースに早々に到着。意外と踏み跡は明瞭。こんなもんかと思ったらその後のルートの方が難易度は高い。尾根ルート上を歩いている人が大きな落石をおこす。今日は人がまばらなので被害はないが多い時は大変。スタートの場所、時間がだいたい同じなので人が密集する。尾根通しらしいがついついトラバースの踏み跡があるとそちらを選択。大分歩いたなと思うと北鎌平に到着。あとは槍の穂先にとりつく、明確なルートはなく登れるところを登ると自然に有名な穂先のチムニーに到着。難易度は低いだろうが3000mでのチムニーの登りは非常に緊張する。登ると頂上から人の声が一気にあがるとそこは祠裏でした。やっと登れたと感動。ゆっくりしたいがゲートの時間があるため一気に下山。槍沢小屋まではあっというまだったがそこから上高地までの林道歩きがきつい。何とか間に合い到着。