奥美濃 竹屋谷

<日程> 9月28日(日)

<山行目的> 楽しみながら沢登りの技術習得を図る

<ルート>  竹屋谷〜ブンゲン〜北谷

<メンバー> L:板津彰伸 SL:三郎O 会計:佐枝子M

       良子I 記録:聖子S

<記録> 快晴

4:00 知多信出発

6:30 P着 各自準備

6:55 竹屋谷入渓 小滝、ナメを通り

7:20 80Mナメ通過

7:30 夫婦の滝通過

8:20〜30 休憩

9:34 二俣を右岸へ

9:48 小樋を通過 通過した時は、大樋と勘違い

10:00〜10 休憩

10:45 大樋通過

11:08 タイムリミットの為、左岸を巻いて竹谷谷を下降

11:38 沢に懸垂下降 沢の下降と、巻きを繰り返しながら・・・・・

12:40〜13:00 右岸側の巻道から、林道の終点に出る。

13:15 P着

 

奥美濃(ブンゲン岳)竹屋谷遡行!

板津 彰伸

が次から次へと連続する美しい沢が現れる奥美濃のブンゲン岳の竹屋谷(揖斐川支流の粕川の源流)に行ってきました。大平林道の最終近くにガードレールがあり写真にある入渓地点を発見する。良く見ると赤テープも巻いてあった。すぐに支度してここから入渓する。

暗い茂みの中で倒木の沢を20分程度進むと急に沢が開けて緑の木々の中に小滝、大滝、なめ滝。こんなきれいな沢は久しぶりだ。難しそうな滝も良く見ると巻道らしきものもあった。沢の分岐もはっきりとしていた。

標高920m付近で三段の溝状の滝45mが現れる。(ここが核心部のようでザイルを張って登ことにした。上部に行くと、体が自分の横幅いっぱいの岩の中となり少し面倒だった。途中には適当な支点も無かったので2段目の上部の溝の中に挟まった岩に支点を作りメンバー全員が慎重に登り切ってから、この沢を下りることを宣言した。

最初からタイムリミットを決めていたのは、今回の計画が竹屋谷を登りブンゲン岳にたどり着き下山が北沢を下るルートであった。行動時間は10時間程度でこの時期に少しでもルートを間違えたり、遡行時間がかかってしまうと下山遅れの心配があったからだ。みんなもこの事は納得していたようだ。

下山開始はこの滝を慎重に下りる事から始まる。偵察すると左岸から巻けば降りられそうなのでザイルを張って滝の落ち口に到着出来た。(50mザイルが目いっぱいだった。沢は細引きだけでも良いと言う人がいるが間違いだ。)その後は30mザイルで使って懸垂下降や安全の為のザイルを張って下りたり、巻いたりしていると登山道らしき道を発見して沢筋と平行に下ると舗装されている大平林道の最終地点に出ることが出来た。

沢登りは総合力が問われる・・

今回はどこを探してもこの遡行図が無かったのでネット情報と地図とにらめっこしながらの現在地確認をより慎重に行動したつもりだ。メンバー全員も同じようにしてくれていたし、ザイル操作を含めて自分達が出来る最大限の協力があったと感じた。沢の美しさも印象的だったが、メンバーの成長や協力が特に印象的な沢だった。リーダー、参加メンバーによって山行も大きく違うはずで、特に沢登りは総合力が問われる。信頼するこの仲間達と一緒にもう一度この沢に行こう!

 

沢の下降は怖い

聖子S

 今シーズン、最初で最後の沢に行ってきました。天気は快晴、暖かいのですが、沢の水は冷たいし、何より風が冷たい。ハイシーズンなら、水を被りながらでも、滝を登るのですが・・・今回は寒くて耐えられず断念。でも、美しい景色の中、寒いと言いながらも、それなりに水に浸かりながら、童心に帰って楽しむことが出来ました。

 竹屋谷〜ブンゲン〜北谷の予定でしたが、タイムリミットにより、竹屋谷途中で断念。そのまま下る事に・・・・正直、沢登りより、この沢下りの方が怖かったです。

 今回の沢を通して、クライミングの技術、判断力、地図読み、体力。沢を楽しむ為には、本当に色々な能力が必要だと改めて実感させられました。今は、自分が出来る事を探してやることが精一杯。でも、一緒に行ったメンバーと協力しながらの山行は、とても刺激になりつつも楽しかったです。

 でも、本当に素敵な場所で・・・来年のハイシーズンにリベンジしたいと思いました。次回は、ブンゲンまで行って、北谷を下るぞ!!

 

 

落ち込むけど

良子I

奥美濃の沢に行ってみたい。登りも下りも沢!?時間が足りるかな。時間が迫った場合は、途中から下りてきている人もいるし、林道に出られそうだし・・・ということで、竹屋谷に決めました。結局、途中から下りてきてしまったので、日照時間が短い9月末の時期にこの沢を選択したのは、選択ミスだったかもしれません。ごめんなさい。リーダーの板津さんにはそんな面でも神経を遣わせてしまい、申し訳ありませんでした。最後まで登りつめられませんでしたが、楽しくてきれいな沢で、次回は、すべてを通したいと思える沢でした。そうは思いましたが、そのためには皆さんのお力を貸していただかないと無理なんです。リードしてくださったり、後ろから支えて下さったり・・・。そうなんです。今回もとても楽しかったけれど、自分の登れなさが酷過ぎて。足は痣だらけで、またまた落ち込みました。なんで、こうなんでしょうね。そしてすっごく落ち込むくせに、また行こうとしてしまいます。沢の楽しさには代えられないんです。楽しむことにかけては、「一番できる奴」だと自負しておりますので、どうか、そこに免じて、また一緒にお願いいたします。それまでにほんのちょっぴりでも進歩しておきますから!

 

リーダーって大変。

三郎O

入渓ポイントに辿り付くまでに少し遠回りをしたものの、無事に到着。

なだらかで美しい沢歩きから少し進むと3m程の滝が現れ、ザイルを出す事に。

かなり岩が滑り易いので、リーダーも慎重に登って行き無事に滝を通過しました。

 この後、3回程ザイルを張る場面に遭遇しましたが沢でのリードの難しさを実感しました。

ルートファインディングもザイル判断も支点を作るのも・・・やはり多くの経験を積まないと容易では無いです。

しかも今回は大変に長いルートなので、どのポイント(時間)で引き返すのかも気になる処でしたが、トイ状の核心部を抜けてからの引き返しと言う時間的にもとても良い判断だったと思います。

綺麗な沢で楽しい沢登りですが、リーダーの苦労は大変です。

 今回はクマが出そうな巻き道を降りて来ましたが、来年は今回の計画通りのコースをグルッとやってみたいです。有難うございました。

 

秋の沢は・・・

            佐枝子M

 なんやかんやで一月ぶりの山になってしまった。ドキドキ、ハラハラの沢も一月ぶりで季節はすっかり秋。9月でも前半は水の冷たさを感じないのに、後半になるとおもいっきり寒くなる。冬の下着を着てどうしても寒かったらカッパを着れば大丈夫だろうと思いでかけた。ブンゲンは雪の時に登ったことがあるが、裏側にこんな沢があるんだ。尾根があれば沢があるわけで、一つの山を登るのに沢を入れたらフィールドは果てしなく広がって行く。体力、気力の下降を実感する今日この頃の私にとって、コーチ陣に囲まれての沢は頼もしい限りだ。着替えてすぐの入渓もいいなあ。っと思ったのも束の間、手足の短い私はすぐお腹まで入水。

寒い〜寒い!滝の下でロープを待っている間もブルブルが止まらない。やせっぽちの人がブルブル震えているのを見たことがあるが、脂肪を蓄えてあるのに震えが止まらない。カッパを着てみたが滝の水が袖口から入り抵抗が大きくなって負けそうになる。ロープを掴みやっとの思いで引き揚げて頂いた。さすがにコーチ陣はするすると登ってくる。タイムリミットで下山になってしまったが、寒さに震えても、足を引っ張ってしまってもやっぱり沢は楽しい。来年は巻道からのスタートでその先へ連れて行って下さい!