テキスト ボックス:北アルプス  錫杖岳(左方カンテ)

 

























目的:クライミング

日程:2014年10月4日

メンバー L:新海 時生 裕幸T

天候: くもり

10月4日(土)

4:00 半田発

7:15 槍見温泉P着

7:25 準備、出発

8:45 錫杖沢分岐(一本)

9:30 前衛フェース着

9:50 左方カンテ取付き 1パーティ準備中

10:15 クライミング開始 3P目、露出感がありちょっと怖い

4P目から先行パーティより先に行く

13:00 5P終了 テラスにでる。(一本)「注文の多い料理店」との合流地点

14:00 2P登り終了 出だしはA0木登り

16:00 懸垂下降4本で「注文の多い料理店」の取付きまで下りる。

16:30 左方カンテ取付き、下山 途中からヘッデン着用

18:30 駐車場着                 (記録:裕之T)

欲をかいて失敗

            新海時生

 夏の終わりから土日の晴天が続いていましたが、今週の剣は久々の中止となりました。土曜だけは何とか持ちそうという事で、急きょ去年中止になったままの錫杖岳を替わりに入れ込みました。

 前衛壁の左方カンテは5年程前と2〜3年前の2度登っているのですが、予想以上に記憶がなく、取付きも見つからずウロウロ探していると大津の労山パーティ(3人)が装備整えていました。その後に続いて登って行ったのですが、下部の核心になる3ピッチ目になると「こんなとこ登ったっけか?」状態。前のPaが小さなハングを苦労して越えていきますが、思い切って端のクラックのあるカンテを登る事にしました(ここで抜かして先に出る)。その先はもうおぼろげな記憶を頼らず、見たまま登攀ルートを自分でイメージしながら登っていきました。ここのルートは終了点以外にはほとんど残置のハーケン、ピンなど無く(数年前に大掃除した)、なかなかプロテクション取れずに怖い思いをする所もありますが、その分ルートも自由度が大きいかもしれません。最後の核心7ピッチ目(ワイドチムニーと顕著なカンテ・・ここは確かな記憶がありました)を快適に登り切って、「今日はここまで」・・という予定だったのですが、その上にちょっと魅力的なフェースが続いていました。見覚えが無かったのですが登ってみたくなり、つい登攀を続けてしまいました。結果的に欲をかいたこの1本が失敗で、下山が遅れてしまいました。懸垂下降4本で取付きまで戻ってきた時にはもう陽も暮れかかっており(懸垂途中でちょっとトラブり時間もかかった)、クリヤ谷の一般道に出てからですが最後は暗闇にカイデンという状態での下山となってしまい、留守宅にも心配をかけました。何事も無く帰ってきましたが反省しきりです。

 念願だったここの岩をリードで登る事が出来てとても満足しています。先月の小川山と合わせ少し自信にもなりました。ただレベルとしては大したものででもありませんし、Tさんにはずいぶん助けてもらっています。これからも地道に1つずつ上がっていければと思っています。

近くて遠い錫杖!

裕幸T 

 昨年取付きまで行って戻ってきた錫杖へリベンジに行ってきました。取付きまでの途中から圧倒的なスケールでその姿(前衛フェース)を見せてくれます。向かい側は穂高、あいにくクライミングしている時はガスがかかっていて穂高を見ながらの登攀は出来ませんでしたが、取付きまで戻って来たときには綺麗にその姿が見えました。次回は穂高を見ながら登りたいですね。
 左方カンテのルートはフェースありチムニーありと変化に富んで、高度感も満点でとても楽しめました。下りは懸垂下降4本連続で一気に取付きまで降りるのですが、途中の「注文の多い料理店」の壁はそのスケールの大きいこと。途中の狭いテラスを経由しての懸垂下降は待っている間も結構ドキドキの高度感で、ビレイの重要性、危険に対するリスクを学ぶことが出来ます。日帰り出来る近さですが、取付きまでの往復は結構しんどく、近いけど遠い錫杖でした。またレベルを上げてから訪れたいところです。ありがとうございました。