鈴鹿 仙ヶ岳(961m)宮指路狗岳(946m)

 

 



山行期間>2014年12月23日(火)

<目 的> 冬合宿最終TR・軽く歩荷

<天 候> 小雪混じりの曇り

<ルート> 

大石橋〜仙鶏尾根分岐〜仙鶏尾根〜仙ヶ岳〜宮指路岳〜大石橋

メンバー

L:洞井孝雄 SL:孝俊K 医療:加代子O 会計:一則O 記録:征季W

 録>

5:30 アイプラザ半田出発

7:18 大石橋駐車場着 準備後出発

8:05 仙鶏尾根分岐

9:18 仙鶏乗越

9:42 仙の石

9:55 仙ヶ岳

10:20 小社峠

11:07 犬帰しノ剣

11:50 三体仏岩

12:00 東海展望

13:00 大石橋

記録:征季W

 

登り納め

一則O

 年末は結構忙しいのだが、何とかやり繰りして冬合宿最終のトレーニング山行に参加させてもらった。山は仙ヶ岳&宮指路岳。

かつてのトレーニング山行定番コースである。数日前の寒波来襲で雪はある。

大石橋から歩き出して林道を30分ほど行く。仙鶏尾根の分岐を過ぎ、15分くらいあるくと凍結した岩場をトラバースするところに出くわす。残置ロープが張ってはあるが、ちょっとばかり危険。先頭を歩いていたSLのKさんは何とか通過したが、後続のことを考えLの洞井さんが他の3人を待たせて先に行く。細引きを出して確保するのかと思いきや、一旦、3mほど下に降りれば、何とか通過できることを発見し、残りの3人に指示する。われわれ3人は一旦下へ降り、登り返し、危険個所を回避して、正規の登山道へ戻った。周りをよく見渡せば、そういった危険回避の行動がとれるのだが、冷静さを欠けば、無理をして危険個所の通過をこころみてしまう。いつも考えていなければ‥と実感。

 それから20分ほどで仙鶏乗越に出、アイゼンを着ける。雪は深いところで20〜30cm。雪は新しく凍結してるところも少ないので、歩きやすい。今シーズン初のアイゼン歩行である。乗越から急登を30分ほど行くと仙の石だ。仙の石から約15分で仙ヶ岳西峰の到着。そこからアップダウンを繰り返し、宮指路岳まで約1時間半。まわりはほとんどガスって見えなくて残念。宮指路岳から雪道を快適にアイゼンをきかせての下山。約1時間半で大石橋到着。

いつもは素通りしていく屏風岩を見に車を止めて行ってみる。このあたりは何回も来ているが、屏風岩を見るのは初めてだ。

宮崎の高千穂峡を思わせる渓谷は穴場スポットかも。鈴鹿でもまだまだ知らないところが多いのだ。

かくして私にとっての今年最後の山行は無事終了した。6時間ほどの満足の山行でした。ありがとうございました。

冬合宿参加のみなさん、気をつけて行って来てください。目的達成をお祈りしてます。

 

冬山スタートは鈴鹿から

加代子O

この冬初めての雪山は鈴鹿の仙ヶ岳と宮指路岳。これまでに何回か登ってはいるが、夏だったり、雪の無い初冬だったから、雪のある時に登るのはこれが最初。しかも初めてのルートとあって何もかもが新鮮だった。まだ雪の量は少なくアイゼンをつけなくても歩けたのだけれど、氷の着いた岩にロープが張ってあった、あの場所はさすがに緊張した。冬合宿に参加する人たちはこの様な場面に何度も出会うのだろう。

途中からアイゼンをつけたので、凍った登山道などは安心して歩けるようになった。ただ、中途はんぱな雪の為、木の根や落葉がじゃまで歩きにくい。まあ、1m以上積もっていたらラッセルに時間がかかって予定のコースを歩けなかったとは思う。

今回は合宿に行く人たちの中にただ1人混ざって、いい経験をさせていただきました。

最終トレ

孝俊

 冬合宿の最終トレーニングで仙ヶ岳〜宮越路岳。このルートは夏のトレーニングでも行ったコース。メンバーも祝日のせいか参加者は洞井さん、Wさん、Kと三人。それだけだと寂しいのでO西さん、O栗さんを誘う。最近の冷え込みで沢部分の表面に氷が張り付いており滑る雰囲気。アイゼンを履いていないので恐ろしい。洞井さんに補助をしてもらいながら何とか通る。その後のメンバーは沢を少し降りわたる。SLの心得をレクチャーいただきその通りだと思った。まだまだ難ルートではSLの器ではないなと感じた。

 

仙ヶ岳・宮指路岳

(合宿最終TR)

征季W

冬合宿前の最後のトレーニング山行に行ってきました。軽く歩荷して歩いてきました。ザックは約15kgにしました。朝から曇り空で時折、小雪が舞って寒い日になりました。計画書を作ったのですが、概念図がうまく描けずに歩くルートがはっきりとしてなくて、みんなに迷惑をかけてしまいました。しっかりと概念図を描くように注意します。登山道はさほど雪も無く、歩くことができました。稜線にでると風が急に強く吹きつけて、つい油断をしてると危ないことになると思い心して歩きました。途中からアイゼンを付けて歩きましたので、安心して歩くことができました。やっぱり、道具の力ってすごいと思いました。道具に頼ってはいけませんが、有効に使う為に良い勉強になりました。2014.12.23 冬合宿トレーニング

仙ヶ岳(961)〜宮指路岳(946)

洞井孝雄

 1223、冬合宿本番前の最後のトレーニング山行で、仙鶏尾根〜仙ケ岳、宮指路岳を回った。メンバーは一則、加代子、隆俊、征季、私。

 

「おい、概念図が違うぞ。これだと野登山を登って仙ヶ岳へ行くことになってるじゃないか。これから登ろうとしている仙鶏尾根は野登山と仙ヶ岳の間だろ。概念図はカットじゃないんだぞ」計画書を隅々まできちんと確認しなかった私が悪いのだけれど。合宿前の最後のトレーニング山行は、計画書に記載された概念図の誤りを指摘するところから始まった。仙鶏尾根というのは、野登山の山頂部に鶏足山野登寺(けいそくざんやとうじ)という古刹があり、その鶏足山と仙ヶ岳を結ぶ尾根であるところからきている。仙鶏尾根に登るということは二つの山頂の間に登るということなのだ。

 御幣川沿いの林道を走って大石橋を渡ると歌碑の建てられた広場がある。それまではほとんどなかった雪も、さすがにここまで来るとうっすらと地面を覆っている。車を停めて、広場の奥に続く緩やかな傾斜の林道を登っていく。やがて沢と出合い、左岸の山腹につけられた細い踏み跡をたどる。ところどころ道を分断するように小さな支沢が出ていて、それをまたぐ部分に露出した岩に雪が乗って凍っていて、つるり、とやればちょっと大変である。その一か所でSLが立ちどまる。普段なら、あるいはアイゼンをつけていれば一跨ぎで済むような場所だが、滑れば崖下に転落、という場面。ロープを張るにも支点選びが難しい。いったん山の腹を下って登り返した。状況次第でどんな場面もあり得るということだ。仙鶏尾根に出て、アイゼンをつける。ここからは、尾根に張った根っ子や岩に雪が乗り滑りやすくなる。仙鶏乗越と呼ばれる大きなピークを登り、さらに小さなアップダウンを繰り返すと仙の石だ。雪が舞い始めた。「おい、こっちだ、頂上は」、まっすぐ進もうとするSLに声をかけ、手前の分岐を右手にとる。いったん大きく下って登り返すと仙ケ岳の山頂である。風が少し出始めた。ここから宮指路岳に向けて、再び下り。道は、樹林の中から痩せた尾根上をたどるようになる。風が少し強くなった。岩の尾根から砂地の尾根、岩の間を抜けるところでSLが行き過ぎる。小社峠への分岐、丈の低い灌木の中の雪を踏みながら進むと、宮指路岳の山頂に着く。以前は、この山頂も、標識が埋もれるほどの丈の高いササに囲まれて見通しも利かなかったものだが、今ではすっかり見通しがよくなってしまった。気温はマイナス度。一休みして下山に移る。途中でSLが立ちどまって逡巡。右手だ、と指示した後、メンバーに地図と磁石で正置を指示。進むべき方向の把握と現在地点を押さえる作業。来た方向と、今見える地点の特徴と地図上の記号とを比定して下降を続ける。沢沿いの下りが続く。沢筋に降りてまたSLが立ちどまる。「(道は)対岸についているじゃないか」標高400m付近で気温は度。時折、雲が切れて、陽光が射しはじめた。この辺りからは、雪が切れて、落ち葉や赤土の道が続き、やがて足元に舗装道路が見えた。計画書の問題、SLの役割としての不安定な場所の通過の判断、指示への集中、ルートファインディング(これじゃ先頭は歩けないゾ)、そういったものを改めて指摘し直すトレーニング山行となった。