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期日: 2014・12・27(土)〜12・28(日)
目的: バリエーション&アイスC
ルート:
@ 美濃戸〜赤岳鉱泉〜石尊稜〜横岳〜地蔵尾根〜赤岳鉱泉
A 〜ジョウゴ沢〜大同心基部〜大同心稜〜赤岳鉱泉〜美濃戸
メンバー:L 新海時生 裕幸T
記録: 12月27日(土)
4:00 半田 発
7:20 美濃戸 着 スリップして登れない車有り
うちの車はどうにか無事上がる。駐車場はまだすいている。天気晴れ。
7:40 美濃戸P 発
8:25 林道終点 (通過)
9:10 赤岳鉱泉 着 ノンストップ1時間半で着く 宿泊手続きし、装備整える
9:45 小屋発
10:20 三叉峰ルンゼ分岐 たぶん数日前のトレース有り助かっているが雪深い。右ルンゼに進む。
11:10 石尊稜・赤岩(樹林帯の切れたすぐ上)着
右の日ノ岳ルンゼが長く、ラッセルきつく、へばる。ザイル出し結ぶ。
11:25 下部岩壁 取り付き
11:40 〃 発
12:55 3ピッチ終了 1P、2P岩に着いた雪は多くないが固まっており、取り除いてホールドを作るのに苦労する。草付は凍り、アックスがよく刺さる。3P目は雪稜となるが、 ラッセル深くきつい。天気よく北ア他展望良し。風少し。
ここからコンテに切り替え雪稜を2〜300m。リッジもトッキトキに尖り、
崩すのが惜しい。真っ白な雪稜は気持ちいいがラッセルが大変。ペースは上がらず、体もきつい。
13:55 上部岩壁 取付き 時間おして、焦りぎみ。
14:45 2P終了 1P 凹角からリッジを登り、岩上のピナクルでビレー。続いてガレをもう1P伸ばしてコンテに切り替える。
15:00 石尊峰横の稜線 着 やっと着いてホッと一息。握手。
風冷たいが富士山キレイ。
15:30 地蔵の頭 先を急ぐ
15:55 樹林帯に入り休憩 ロープしまう
16:10 行者小屋
16:40 赤岳鉱泉小屋 着 もうヘトヘト。どうにかギリギリ明るい内に帰って来られた。小屋は結構混んでいるが満員というほどでもない。
荷物かたづけ、部屋に入った途端に食事の時間。あわただしい。食事後部屋でウトウトする。
20時からガイドによる冬山装備の講習会が開かれ、聴講。21時消灯
12月28日(日)
5:30 起床 アンパンとコーヒーで朝食
7:00 小屋発 天気はまあまあ。−10度。
予定の裏同心ルンゼが雪で埋まっているという事で、ジョウゴ沢に変更。
7:30 ジョウゴ沢F1 着
昨日の疲れ残りか、ここまでの登りがキツイ。F1も半分埋まっており、4〜5m出ているだけだがロープ出して越す。
8:20 F2 終了 下は2〜3m(フリー)、上の段も5m位出ているだけ。
F3、7〜8mの氷を登って右股に入る。(このままジョウゴ沢詰めて硫黄まで行くのは体力的にきつそうなので右股から大同心を目指す)6〜8mの氷と雪壁20m程で1P。コンテで雪のルンゼ詰めてから右の雪稜に上がり少し登ると
10:10 大同心の基部。割とあっさり着いてしまった。向かいの硫黄岳に人たくさん見える。天気はいいし(風は冷たい)、まだ早いがこのまま大同心稜を下る事にする。(小同心登りたいが、疲れがひどくあきらめる)
11:00 赤岳鉱泉 着 大同心稜はトレースばっちりだが結構長かった。小屋前は陽も当たってぽかぽか。小屋でラーメン食べて一休み後、荷物かたづける。
11:50 小屋 発
12:50 美濃戸 着
青空。阿弥陀が光っている。天気には恵まれた山行となった。下りの途中も正月休みか、入山者続々。
13:10 〃 発
16:30 半田 着 (記録:新海)
冬は体力!
裕幸T
快晴、無風のこれ以上ないコンディションに恵まれた二日間でした。心配だった寒さも好天に助けられ、初日は石尊稜の雪稜を登り、二日目は初めてのアイスも出来、とても充実した山行になりました。ただ、残念だったことが二つ。
一つはバテバテだったこと。どうしちゃったんだろうって言う感じでした。もっと自分が頑張らないといけないのに、新海さんに負担を掛けてしまい申し訳なかったです。考えられる原因は体調不良?寝不足?シャリばて?高山病?どれも当てはまるような感じですが・・・、明らかに体力不足。振り返ってみると、ここ数ヶ月なんだかんだと理由をつけてまったく走ってない、トレーニング不足です。山へ行き、岩トレやアイゼントレをして満足して、それでなんか十分だと勘違いしていた。肝心の体力が明らかに落ちています。今回は天候に恵まれましたが、冬山は一に体力、二に体力でした。もう一度冬山に向けたトレーニングのやり直しです。
もう一つはうっかりモノを落とすミス。初日は手袋、二日目はバイルが雪と氷の上を滑って行く。どちらも数メートルで止まるところで事なきを得ましたが、場所によったらえらいことになっていました(手袋は予備がありましたが)。分かっているのに、気の緩みか?二日続けてのミスにガッカリです。
冬山は天気に恵まれたら最高です。また一から基本に戻って頑張ります。
想定外! 静かな石尊稜
でラッセルにあえぐ
新海時生
12月のうちに一度行っておきたかった八ヶ岳。アイスもしたかったし、正月山行の前に雪にも慣れておきたかったのですが、2日の休みがなかなか取れなく、天気も揃わず、とうとう暮れも押し迫った最終週という事になってしまいました。
パートナーが舘林さんになった事もあり、計画は無理矢理感満載!一日目に石尊稜かたづけ、2日目は裏同心(アイス)から小同心(クライミング)登った後、硫黄を回って帰る、というものです。さて・・
美濃戸まで車で上がり、赤岳鉱泉まで1ピッチで到着。小屋で手続きをすまし、10時前には出発。遅くても3時頃には帰れるだろうと甘い事を考えていました。石尊の入口にはたぶん何日か前だろうというトレースがあり、ホッとしたのも束の間、三シャ峰ルンゼの分岐からはほぼラッセル状態となり、下部岩壁の取付きに着く頃にはもうすでに息切れ状態です。周囲全く人気も無く、静まり返っています。岩に着いた雪(たぶん何日か前)も固く、手で払っても落ちません。ホールドを作るのにピッケルで雪かきしながらのクライミングとなりました。手間と時間ばかりかかります。草付は堅くバイルがよく刺さりますが、その後の雪稜は深い雪のラッセルに体力は消耗していきます。ただ、石尊名物の真っ白な雪稜は美しく、ナイフリッジはトッキントッキンに尖って崩すのが惜しいくらいでした。人気の石尊稜をこんな風に独占出来る機会はそうないでしょうからラッキーと言えないことも無いのですが、それどころではありませんでした。上部岩壁に着く頃には2人ともすっかり疲れ、時間も押して日暮れまで半分覚悟しました。なんとか稜線に出たのが3時。明るい内に小屋まで戻れましたが2人ともヘトヘトでした。
疲れは翌日まで影響し、ジョウゴ沢の半分雪に埋まった滝をいくつか越えながら大同心の基部まで登りましたが、そこから小同心、硫黄と登る元気は出ず、そのまま大同心稜を小屋まで下ってきました。予定は狂いましたが、天気には恵まれ、取りあえずバリエーションとアイス両方やれました。今年最後の山行を無事、楽しく終えられてとても満足です。舘林さんには今年1年ずいぶん付き合ってもらいました。また来年もよろしくお願いします。