半田ファミリー山の会第34期冬山合宿
2014.12.27〜30 南アルプス 鳳凰三山
」
<地蔵岳直下>
半田ファミリー山の会の第34期冬山合宿が実施されました。
合宿期間は2014年12月27日から30日までの二泊三日。
合宿の目的を「雪山の基礎技術、行動技術に習熟し、様々な状況に対応できる力を身につけ会の登山力量の底上げを図る」ことに置き、それらを達成するために必要な山域として、南アルプスの鳳凰三山を選びました。
具体的な計画としては、御座石鉱泉から入山して鳳凰小屋でテントを張り、二日目に地蔵岳、観音岳、薬師岳のいわゆる鳳凰三山を往復し、鳳凰小屋BCに戻り、最終日は撤収・下山という行程でしたが、実際には、二日目は初日夜半からの天候の崩れと、翌日の天候回復が午後から、という状況だったので、鳳凰小屋から地蔵岳を往復するにとどまりました。
第一日目は晴れでしたが、入山前に降った雪がトレールに乗っていて、鳳凰小屋までのはラッセルが必要でした。夜半からは雪になり、翌日は昼まで雪。この日も地蔵岳までラッセル。森林限界までは結構深い雪を交代で踏みながら登り、森林限界から上は新雪の下は凍った雪で、ラッセルと同時にキックステップが必要でした。地蔵岳頂上部のオべリスクが見えてからも、けっこう山頂までは時間がかかったような気がしました。山頂はガスと風。眺望はゼロ。観音岳まで進むかどうか迷いましたが、風が強くなり、気温も下がってきましたので、そのまま下ることにしました。テントに帰ってきてから、鳳凰小屋の中のストーブを囲んで休憩。小屋は昔ながらの落ち着いたたたずまい。
小屋に戻って、夕食準備。静かな南アルプスで、賑やかな談笑の時間。夜半からはかなり冷え込みました。降雪もあって、撤収時にはヒザくらいまで潜る雪をふみながら下山。途中からは晴れて、暑いくらいの天気になりました。
ロープワーク、アイゼンワーク、ボッカ、長距離歩行と、それぞれにテーマを決めて事前のトレーニング山行をおこないましたが、本番に参加できなかった会員も参加して、一緒に取り組めたことは収穫でした。また、積雪時の行動や天候をどう読んで、どんな行動をするのか、という課題や、降雪時のテント生活やメインテナンスなどの実際についてもひととおりは経験することができた合宿でした。
<地蔵岳を目指して>
<鳳凰小屋の人達と・・>