<日程> 

A:1月10日(土)〜12日(月)

B:1月10日(土)〜11日(日)

<山行目的>

アイスクライミング&バリエーション

<ルート> 

1日目:美濃戸(北沢)〜赤岳鉱泉(アイスクライミング)〜行者小屋(泊)

2日目:行者小屋〜南沢小滝・大滝〜

 A:行者小屋(泊り)

 B:南沢〜美濃戸

3日目:行者小屋〜阿弥陀北陵取り付き〜行者小屋〜南沢〜美濃戸

<メンバー> 

(A)L:新海時生 SL:裕幸T 会計:志貴子I 記録:聖子S 一則O

(B)L/記録:佐枝子M SL/食担:孝枝T 洋太郎T

<記録> 1/10(土)曇りのち晴

5:00 アイプラザ発

      美濃戸口〜美濃戸は凍っており、石黒車が停まってしまい、チェーンを装着。

9:00 美濃戸P着

9:25 準備を整え出発

10:20〜25 砂利道と登山道との分かれ目の橋手前で休憩。

11:30 赤岳鉱泉着 アイスの準備とお昼ご飯を食べて

12:30〜15:00 アイスキャンディーにてTRでクライミングを楽しむ。合宿で来ていた、東三河の森さんにも遭遇。

15:20 撤収して、行者小屋へ向かう

15:50 中山峠通過

16:00 行者小屋着

17:00 夕食

20:00 就寝

1/11(日) 曇りのち雪

5:30 起床

6:00 朝食

7:15 行者小屋出発

7:50 大滝・小滝への分岐

8:00 小滝着 TR2本でアイスクライミング

11:00 昼食をしてから大滝に移動

11:30 大滝着 新海さんがリードで上がり、TRをセットして、アイスクライミング。Bパーティーは、新海さんのリードを見学してから下山。

13:10 小滝着 帰り支度をして

13:25 小滝発

14:45 行者小屋着

18:00 夕食

20:00 就寝

≪Bパーティー≫

12:20 小滝発

13:05 美濃戸P着 

1/12(月)曇りのち晴れ

5:30 起床

6:30 朝食

7:00 行者小屋発 昨日から積もった雪でトレースはあるが、歩きにくい。

8:05 稜線上で、コンテに。前に3パーティーほど先行している。

風が強く、視界も悪い。

8:35 取り付きまで、数メートルの所で、撤退。前後のパーティーも次々に撤退。

9:15〜20 樹林帯に入ったところで休憩。この頃には青空が見えるが、相変わらず風は強い。

9:40 行者小屋着

10:00 帰り支度をして行者小屋発

10:45〜55 休憩

11:25 美濃戸山荘通過

11:30 美濃戸P着

 

 

チャレンジ

            佐枝子M

 すごーく前に一度、ほんの少しアイスクライミングをしたことがあったが、機会がないままに時が過ぎていた。去年は家庭の事情でなかなか山に登れなかったが、今年は前向きに山へ行きたいと思い切ってアイスクライミングの山行へお願いした。去年は横目でちらっと見るだけだったアイスキャンディーを今年は登るとは思わなかった。トップロープで確保されている安心感のもと、ぎこちなく登って上に着けば達成感に満たされ違うルートをもう一本。

へたくそなので全身に力が入り、二の腕も握力も無くなりヘロヘロになってしまった。それでも新しい事にチャレンジすることはワクワクどきどきで刺激的だ。腕を休ませながらヨタヨタ登り終了。翌日は南沢の小滝へ。1本しか登れなかったが、ビックリするほど腕の力が無かったのに登れて満足で帰って来た。アイスクライミングも技術はもちろん、体力、体力だ。すべて欠けているのに連れて行って頂いてありがとうございました。

 

アイスキャンディ!

孝枝T

 冬の八ヶ岳に初めて足を踏み入れました。しかもアイスクライミングです。夏に登山学校でテントを張った赤岳鉱泉がすっかり冬の装い。いえ、装いどころか雪と氷に覆われ、寒さが半端ではない。到着して準備するまでの間はあまりの寒さにガタガタ震えていました。気温を聞いたのですがそれすら忘れてしまいました。ラーメンもすぐ食べないと大変な事になってしまいます。食事をしてエネルギー補給をしたら、気を取り直して赤岳鉱泉の人工氷壁「アイスキャンディ」にチャレンジです。

大きな氷壁はアカギ製菓のガリガリ君のように蒼く、下から見上げるとつららがシャンデリアの様でとても美しかったです。下手な私の足はせっかくの綺麗な氷柱をガラガラと壊して登っていきました。(それも50センチほど上がって上を見たときに、氷が上から落ちてくるような錯覚がして怖くなり降りてしまいました。)

翌日は南沢にある、天然に凍結した小滝・大滝です。小滝は前爪の使い方のアドバイスを頂き、フナフナながらもかろうじて1本登ることが出来ました。とても嬉しかったです。

大滝に移動し、リードで登るリーダーを見上げ、こんなに大きな氷壁も技術を持った人なら越えて行けるのだということを自分の目で見て感動しました。

1泊班は大滝は見学まで、下山となりましたが、冬の八ヶ岳で新しい体験をさせて貰えました。そしてアプローチでヘロヘロしている自分の体力の無さや、アイゼン歩行の下手さ、準備の遅さを改めて知り、自分はまずはそこから出発だとおもいました。

 

アイストレ

裕幸T

 初日、二日とアイスクライミングのトレーニング。トップロープでのアイスクライミングは岩とはまた違う面白さがあります。途中でトップロープの状態でアイススクリューのセットの練習をしたのですが、これがなかなか大変でした。なるべく腕に負担をかけないようにしないと、すぐに腕がパンパンになってしまいます。もっと練習して腕に負担をかけずに登り、スクリューをセット出来るようにならないと・・・。でもまだ始めたばかり、これからが楽しみです。また山での楽しみが増えました。
 三日目は阿弥陀北稜で寒さと強風を体験。寒さでサングラスが凍り、さらにはまつ毛が凍って視界不良になっていたのにはビックリでした。冬型で寒気が南下していたので、ある程度の予測はしていたのですが、実際に短時間ですが稜線上での体験は良い経験になりました。その日の地上・高層天気図と合わせて、今後の参考にしていきたいです。

アイスクライミング&冬期バリエーション

             新海時生

 アイスクライミングを始めてもう何年になるんだろう。この2〜3年は主に石黒さんと2人で遊んできました。じねんじょさんと合同で10人近い人には体験してもらっていますが、そろそろ半田の中にも根付かせていく時期かとも思い、半田単独のアイスを企画してみました。アイスといえば八つです。アイス天国で遊んだらもう病みつき!になるかなぁ?僕的にはホスト役もまた楽しかったですが、これからもっと仲間が増えていくといいなぁと願っています。

 最終日のバリエーション山行は連れていくメンバーやルートにずいぶん迷いましたが、最終的に阿弥陀の北稜(バリエーションの入門コース)という事にしました。1人でも多くの人を連れて行ってあげたかったのですが、僕の力不足で無理も出来ません。今回はアイスだけで下山してもらった人もいます。またの機会にご一緒しましょう。 結果的に予想外の強風の為、核心部を目前に撤退ということになりました。北稜名物の美しい樹氷は堪能できましたが「そんなに甘いもんじゃない」という事を体験しておくのも悪い事じゃありません。その上でもう1度チャレンジしてみてください。また違った世界が広がりますよ。

 

今年のアイスは?

            志貴子I

1日目は赤岳鉱泉のアイスキャンデーを何本かみんなが登りました。バイルを持って登るのも初めての人もあり新鮮でした。

2日目は南沢の途中にある小滝にみんながトライした。こちらは自然の滝が凍ったものなので氷の硬いところ水が流れているところと変化に富んでいるのでおもしろみ有り楽しい。私は左手の手首の力がないので差し込みが疲れてくるとうまくいかないが今回は何とか刺さってくれた。小滝を午前中トライしてから大滝を見に行き、トップロープを新海さんが張ってくれたのを見て1泊組は帰り2泊組は大滝を1回づつトライして行者小屋へ帰りました。自然の滝はそのときによって氷のツキ具合が違うから変化に富んでいて登るものにとっては楽しみが増えるので良い。

3日目は阿弥陀岳の北陵にトライでしたが風が強く気温もあまりにも低いので北陵の取り付きまでがやっとという感じでした。

サングラスは凍ってしまってほとんど見えないような状態で前を歩く人のトレースを探すが全くダメで自分でピッケルをしっかり差し込みながら前の人について行った状態でした。北陵の取り付きで敗退して下山

ほとんどの人がそんな状態でした。以前に登ったときは良い天気で恵まれていました。

 

見えません!!

           聖子S

 2泊3日の八ヶ岳。最初の2日はアイスクライミング。最終日はバリエーション。一昨年の岩根山荘で“アイスクライミングはもうやらない!!”と心に誓ったものの、バリエーションに惹かれて参加しました。しかし、昨年から始めたクライミングのおかげでしょうか!?一昨年の自分と比べたら、確実に登れるようになっていました。そして、2日目が終わる頃には、アイスが楽しくなっていました。でも、技術はまだまだ・・・大滝も終了点まで後少しだと分かっていても、手がパンプして“テンション”。省エネで如何に登るか。道具と状況は違えど、根本はクライミングと一緒なんだと改めて思いました。

 そして、最終日はいよいよメインイベントの阿弥陀の北稜。前日確認した天気予報“風が強く、天気は午後から回復傾向”そのままの天気で、稜線に出ると、西からの風に襲われます。昨日の夜降雪した雪を巻き上げながらなので、サングラスがすぐに凍ってしまい。視界が・・・・。前の人に近づきたいけど、コンテの為、張り気味でなくてはいけません。前の人が付けた足を辿っていけばそこまで苦しくないであろう登りも、視界がない為、結局自分の力で登るはめに。取り付の大きな岩の手前で“残念だけど撤退”の言葉をリーダーから聞いた時は、正直ホッとしました。取り付き付近の他のPも、上がってこようとしている幾つかのPも、この強風に諦めてどんどん撤退していきます。私たちも、後ろ向きになりながら、慎重に樹林帯めがけて一歩一歩降りていきます。そして、ふと空を見上げると・・・“青空”。樹氷も、八ヶ岳の山々も綺麗に見えますが、相変わらず雲は凄いスピードで流れ、山頂付近では、雪煙が上がっています。“風さえなければ・・・”と思いながら、樹林帯に入ってからは、あっという間に行者小屋。帰り支度をして、そそくさと下山しました。折角、取り付まで行ったんですもの!!リベンジしなくちゃ!!2泊3日、雪山の楽しさと厳しさを身を持って体験する山行となりました。

 

 

 

初挑戦

東洋太郎K

 以前から声掛けしてもらっていたのに中々機会に恵まれないままになっていたアイスクライミングに初参加しました。初日は赤岳鉱泉横のアイスキャンデーで、初歩の初歩からレクチャーを受けて練習。特に最初のうちは空いていてかなりの本数をやりました。頭では分かっていてもついつい腕に力が入ってしまい、初日にして二の腕がパンパンに...。

2日目は南沢へ移動し小滝を登りました。ここでもトップロープです。ルートは2本やりましたが左側のルートがなかなか登れず1回目は断念。ただ2日目はお昼で帰らなければならないのでなんとかしてここは登りたい。ということで、しばらく休んで再挑戦。今度は何度も落ちながらも最後は根性だけで登りきることができました。

振り返ってみるとアイスクライミングも岩登りと一緒で足にいかに体重を預けるかが重要です。なかなか前爪を信用できないんですが、うまく登れている人は皆そうやっているようです。この感覚があるうちにやってみるべきなのですが、また来年頑張りますのでよろしくお願いします。

 

アイス&バリエーション

一則O

 新年早々、八ヶ岳への3日間山行である。

厳冬期の高山は15年ぶりくらいで、不安と期待の絡みあった気持ちでの参加である。  

前半2日間はアイスクライミング、3日目は阿弥陀岳北陵を登る計画。初日、赤岳鉱泉のアイスキャンデーという人工の氷瀑でアイスクライミング初体験。トップロープで確保し、アイスバイルを両手に持って、カマキリのように氷を登る。バイルが氷にうまく突き刺さればいいがこれがなかなか難しい。5mほどの氷を何回か登る。はじめは要領がわからいのでうまく登れなかったが、何回かやると難易度の低いところなら何とか登れるようになる。ただし、力の掛け具合が下手なため、二の腕の筋肉がパンパンになって握力が効かなくなる。休憩をはさんで2時間半ほどアイスクライミングをたのしみ、宿泊先の行者小屋へ。

 2日目は南沢を1時間ほど下った「小滝&大滝」でアイスを体験。小滝は高さ10数m。天然の氷瀑で昨日のアイスキャンデーより難易度は高い。何本かトライするが上まで登り切れない。もともと根性なしで、何かを達成しようという執着が少ないために、登り切らなくてもOKと思っていた。しかし、私以外のメンバーがみんな上まで登ってしまい、これではちょっとまずいと考え直し再挑戦。何とかアップアップで登り切る。大滝は約30mの高さで、初心者のわたしにはちょっと歯がたたない。3分の1ほど登ってリタイヤする。今回のアイスはここまで。

 3日目は今回のメイン、阿弥陀北陵。

昨夜雪は降ったがトレースは付いている。何組か先に行っているのだろう。天気は昼から回復するとの予報だが、出発時は曇り。とりあえず稜線までは行こうということで出発。気温はおそらくマイナス15℃くらいで、稜線上の風も強そうだ。

約1時間で樹林帯を抜け稜線へ。ひたすら前のリーダーについて急登を行く。1時間ほど登ってきて、あとは岩稜帯を抜ければ頂上というところで強風のため、撤退とリーダーの判断。下山も結構危険なため気を抜くことができない。何とか安全と思えるところまで来て、すれ違う登山者から凍傷を指摘される(詳細については別添)。

 行者小屋まで下りてひと息。

 登頂はできなかったが、厳冬期の山の厳しさをあらためて実感した山行だった。