南アルプス 甲斐駒ケ岳(2967m)


<日程>

2015年1月10日(土)〜12日(月)

<山行目的>

厳冬期の黒戸尾根を登る

<ルート>

黒戸尾根〜甲斐駒ケ岳ピストン

<メンバー>

良子I他会員外3名

<記録>

1月10日(土)

4:00 自宅発

4:20 一宮発

7:20 竹宇駒ヶ岳神社P お天気は上々。車が6〜7台、停まっている。こんなに人がいるとは思わなかった。11名の団体(京都雪陵クラブ)も準備していた。

7:50 発 橋を渡ると凍っており、ここでアイゼン装着。しばらく九十九折れの斜面が続く。凍っていたり、落ち葉だったり、と歩きづらい。

8:50 休憩(10分)雪があった方が歩きやすい。祠があちこちにある。

9:35 休憩(10分)11人の体調が良くなく、とても辛そう。

10:24 笹野平分岐 横手からの踏み跡は無い。

11:15 休憩(10分)まだまだ登る。いつまで登るのだろう?

12:00 休憩(10分)痩せ尾根、鎖場と続くが、八ヶ岳や富士山がきれいに見え、ちょっと足を止める。刀利天狗直下で、長いハシゴと鎖場、しかも急登。頑張りどころ。

13:20 刀利天狗 休憩(10分)ここでテントを張るという案も出たが、五合目まで行くことに。15分ほど歩いて、五合目小屋跡まで2人、先行することにした。1人はテント場の確保と設営準備、もう1人は、荷物を置いて引き返す。

14:35 五合目小屋跡着 私達より先に行った方々は、七丈小屋まで行かれた様子。私たちが五合目で泊まる最初のパーティだったので、風の当たりにくい一等地にテントを設営できた。最終的にここで張られたテントの数は、7張り。翌日、通った七丈小屋のテント場は確か3張り。五合目の方が多かった。刀利天狗でテントを張っていたら、二日目がしんどかったし、七丈小屋まで行くのは体力的・時間的に無理だったので、五合目しかあり得なかったのだなと、後から思った。

1月11日(日)

4:45 起床 夜中の強風は、静まった。明るくなるまで待って出発。天気は良くない。

6:30 発 いきなり急なハシゴが続く。今朝も最初は京都雪陵クラブの方達の後ろを歩く。最後尾の方とお話をしつつ、歩かせてもらった。会の合宿とのこと。途中で先に行かせていただく。垂直のハシゴもあったが、短いので、怖くない。

7:25 七丈小屋 ここでトイレを済ませ、ハーネス、ヘルメット、ビーコン装着。きれいな雪の結晶が服に着く。残念ながら、ここで1人待機。

8:00 発 標高が上がるにつれ、積雪量は増えているが、雪は適度に締まっている。風は強くなく、樹氷がきれい。

8:55 八合目御来迎場(10分休憩)ここから岩場、鎖場となる。9合目に向かう途中、大きな岩の角から直角に右上部に曲がるところがあった。一足分、雪面に足を置ける幅があり、足を置いたところ、上から雪が落ちてきた、と思った瞬間、人が滑り落ちてきて、驚いた。木にぶつかってスピードが弱まり、すぐ下で止まって事なきを得る。私たちはセルフビレイを取り、その方に登り返してもらい、すれ違った。まだ上にいると言われ、その場で私たちは待機。次の方は慎重にピッケルを刺しつつ、下りてこられた。まだ上に単独の方がいらっしゃったので、先に下りてもらうことに。「うわぁ、なんか無造作だなあ」と思ったら、またもや滑落。木にぶつかって止まったので良かったが、怖すぎます!

九合目から風が当たるようになった。かなりしんどい。

10:20 甲斐駒ケ岳山頂 昨日の登山口から標高差2200m!辛かったあ。遠かったあ。頑張った!!

10:30 発 寒くて山頂に居られず、早々に下山。風が強くなってきて、踏み跡が所々、消えている。登る時に滑落した人を見た場所は、ロープを張り、懸垂で2ピッチ、下る。下山は速い。

12:20 七丈小屋 ここで夜の祝杯用のアルコールを仕入れる。お釣りのないようにしないといけないので、皆でジャラジャラ出し合って、購入。

12:45 発 下りの方が慎重に。五合目のテント場に上がる標高差、たった5m(?)が辛い。

13:25 五合目小屋跡  着いたあ。今日一日、Oさんは「疲れた〜。」「お腹、空いた〜。」を連発。そしてテントに帰ってくると溜め息の連続。ちょっと笑えました。

         天気予報では午後は風が強くなり、降雪もあり、ということだったが、予報通り!テントを設営した場所が良くて、本当に助かった。

1月12日(月)

5:00 起床 夜中のような強風はおさまったものの、それでも時折、ビューッと吹き、雲がガンガン、動いている。

6:50 発 冷たい風が顔に当たる。フェイスマスクが外せない。刀利天狗でまたもや京都雪陵クラブの皆さんに追いつき、先に行かせてもらった。鎖場やハシゴの下りも、雪の付き方が良いので、私には、無雪期より歩きやすい。

8:00 休憩(10分)雪がある所は歩きやすかったが、ダンダンと・・・。凍っているところが出だした・・・。残り標高差200mが特に・・・。オッカナビックリの歩きになり・・・。最悪だ・・・。最後に泣けた・・・。橋の手前でアイゼンを外す。

10:00 竹宇駒ケ岳神社P着 皆、元気に帰ってこられて良かった。今回は他の会の方々との山行で、粗相があってはいけないと、ちょっと緊張もしたけど、充実した3日間だった。皆様、ありがとうございました!