<日程>
2015年 1月13日
<山行目的>
歴史ロマンの山を楽しむ。
<ルート>
當麻寺P−馬の背−雄岳−雌岳−岩屋峠−當麻寺−石光寺−當麻寺P
<メンバー>
L:加代子O SL:由美K 会計:伸子Y 車:圭音留H 記録:優子S
<記録>
5:00 阿久比町役場P発
8:30 當麻寺P着
7:45 出発 沢の横が心地よい。
9:25 祐泉寺分岐 ここより馬の背まで階段が続く。
9:50 馬の背着 休憩10分。
10:10 雄岳着 大津皇子の墓を参拝。
10:45 雌岳着(30分休憩、展望を楽しむ)
11:40 祐泉寺通過
12:15 當麻寺P(荷物をおいて参拝)
13:50 石光寺参拝
14:35 當麻寺P、帰路へ。
14:30 荒滝林道P着
大津皇子が眠る二上山
由美K
悲劇の皇子、大津皇子が眠る二上山に山行した。まるでラクダのコブを思わせる形をした山だ。
中将姫の伝説が残る當麻寺の駐車場に車を止め舗装された道を行く。しばらくすると、當麻山口神社の鳥居がみえてくる。右手には、カラカサお化けのような風変りな建物、傘堂がある。大池の横を通り進んで行くと鳥谷口古墳に着く。ここは、持統天皇の陰謀にはまり、24歳の若さで処刑されたという大津皇子が最初に埋葬された場所とされ、祟りを恐れ、二上山に移されたという。
祐泉寺分岐からお寺の中を通る山道を登って行く。湧水が山道の横を流れ、木の階段が続いている。絵になる光景だ。登り切った所が馬の背。少し休憩をし、まずは雄岳に向かう。木の階段を登り山頂到着。展望はないが、近くに葛木坐二上山神社が鎮座する。そこから、少し下った所に大津皇子のお墓があった。心静かにお参りをし、ここに来られた事に感謝する。
次は雌岳に向かう。馬の背まで戻り5分程登ると山頂に着いた。雌岳は展望が開け、眼下には奈良の町や大和三山を望むことができた。大好きな大和の地の素晴らしい景色を見ながらコーヒーをいただいた。ありがたい事です。
下山後は當麻寺にお参りした。かぐや姫のモデルとなった中将姫が一晩で織り上げたという蓮糸曼荼羅を転写したものが祀られている。私達も拝観。織姫観音と言われる十一面観音、来迎仏など間近で観る事ができ、感激する。
もう一つ、忘れてならないのが石光寺。ありがたいことに、弥勒堂がご開帳になっており秘仏の弥勒菩薩をお参りすることが出来た。そして、中将姫が蓮の糸を染めたとされる井戸、糸を掛けたとされる糸掛け桜も拝見した。花の寺でもある石光寺には藁の三角帽子に覆われて色鮮やかに寒ぼたんが咲いていた。美しい事・・・
歴史に触れ、曼荼羅、仏像を拝観し、心穏やかな良い山行だった。感謝!!
歴史に触れる山
伸子Y
二上山は、南北に連なるラクダの形をした二つの山からなる。北の雄岳には大和時代の天皇のお墓があり、南の雌岳の広い展望台からは、眼下に奈良盆地が広がり大和三山で有名な、天の香具山・耳成山・畝傍山を眺めることができる。
登山口は、當麻寺の駐車場から歩いて20分程の祐泉寺から、二上山の鞍部をめざして谷を登って行く。道中、神社仏閣に詳しいKさんがお墓に眠る天皇の解説をしてくださり、なぜここに葬られたかがよく解り今まで全く興味のなかった「古事記」が急に知りたくなりました。
鞍部から雄岳へ。頂上には柵に守られた天皇陵があり、樹木に囲まれて展望はよくない。
次の雌岳に登り返し眺望を楽しむ。下山してさらに、當麻寺拝観そして徒歩10分の當麻寺と関係のある石光寺へ。ここでは、寒牡丹が沢山咲き誇り藁に囲まれた牡丹が冬の庭に映えていた。四季を通して花を楽しめるので、桜の咲くころに尋ねてみたいものだ。今回、名ガイドのお蔭で改めて歴史に興味を抱かせてもらい、実りの多い山行になりました。これを良い機会に、第二弾、三弾と歴史ロマンシリーズとして企画を期待しています。それには、まず「古事記」や「日本書紀」を読まなくては…。名ガイドさんありがとうございました。
歴史にふれて
圭音留H
Kさんお勧めの二上山は、歴史のある神聖な山で、ガイド付きの勉強になる山行でした。
長い階段を登ると、雄岳と雌岳の分岐に出ます。まず雄岳に向います。雄岳には、不幸な死をした大津皇子のお墓があり、今でも国の管理です。雌岳は、景色はいいですが、曇りでしたので、鈴鹿山脈までは見えませんでした。
下山後、中将姫ゆかりのある當麻時、石光寺にいきました。中将姫の伝説も切ないものです。石光寺の寒牡丹は、わらに守られ可憐に咲いていました。
山・神社・寺・歴史!
優子S
今回の山、二上山を調べているうちに、ほとんどの山には神社がつきもので、信仰、説話、文学、歴史・・・と山は奥深いものであることをあらためて知ることができました。私にとって登山は、偉大な自然と親しみながらできるスポーツとして楽しんでいた感覚があったのですが、実はもっともっと魅力的なものであることに気づかされました。高い山にあこがれる傾向がありましたが、これからは山の高さに関係なく、日本全国どこの山でも魅力をみつけられそうです。