46期積雪期救助訓練 御在所岳
日程 2015年2月1日(日)雪
目的 46期県連積雪期救助訓練 実技
山域 御在所岳裏道 藤内壁テスト岩付近
メンバー
(コーチ・L)洞井 孝雄(会計・SL)良子I 三郎O 優子S (記録)孝枝T
<記録>
6:00 半田アイプラザ 出発
7:50 一の谷P着
8:35 藤内小屋集合 藤内壁テスト岩付近に移動
説明・コーチ実演後A、Bパーティごとに実技開始
9:50 他の団体の滑落事故発生 その後救助補助の依頼があり
労山のメンバー数名が救助に協力 残りの者は実技を継続する
11:30 実技を中止し、搬送の準備、FIXロープの設営、搬送道、渡渉部分の整備を全員で行う。藤内出合までの搬送に協力
13:30 藤内出合より下山開始
14:00 藤内小屋着 小屋からの搬送要請があり、小屋前にて待機
15:30 小屋からの搬送は消防などが行う事となり下山
16:00 下山完了 訓練参加者全員でミーティングを行い解散
17:30 半田
大変なこと
三郎O
積雪期の救助訓練に受講生として参加
半田からはコーチ1名受講生4名の参加となった いつもの様に藤内沢出合いで訓練が始まった1時間もしない頃、横を通る登山者が「藤内滝で滑落が・・・応援を要請するかも知れません」と告げて登っていきました。
間もなく救助依頼が来てスタッフが数名登っていく、しばらくすると「防寒着とツエルトを持って来い」との連絡 準備をして上がって行った。
滝の所では、県連のスタッフが心臓マッサージをしている 滑落からすでに30分ほどが経っているので、この先の判断が気になった 間もなく「搬送路をつくれ」と指示があったので受講生そして岐阜の当該山岳会 その他 約30〜40名で雪を踏みならしていく。
ストレッチャー搬送が始まった先導1名 4人が搬送 確保者が1名 また渡渉部では両側に列を作って送り搬送をしたので更に7〜8人が加わる。
とても個人山行では対応できる事では無いのが良くわかる 救助訓練の度に救助の知識も大切ですが怪我の無い登山が出来る様にスキルアップしいと感じます。
救助に関わるということ
優子S
「要救助者を搬送する」ということがいかに大変なのかということを目の当たりにし、たくさんの事を考えさせられました。石塚真一さんの「岳」という山岳救助を題材にした漫画は、あくまでもフィクションなんだと思い知らされました。搬送路で現状がわからないまま待機する私のような救助者は、「登山口まで下ろすには」ということを考え、それぞれができることをしようと試みました。とはいっても先廻りしている場所での待機なので、具体的な正しい指示を受けることはできないのです。経験豊富な方も多かったので、今の私にできることは「邪魔をしないこと」でした。何もできなかったですが、今回、自分自身を振り返り今後の山行の心構えとしてあらためて、気を引き締めるべき所は真剣に、慎重に行動しなくては命に関わる、そして自分一人の問題では済まされない、ということを肝に銘じました。安全第一の楽しい山行を続けていきたいです。
できることは何?
良子I
何ができる?
何をしたらいい?
手も足もでない。
自分にできるのは邪魔しないことだけか?
そんな無力感を味わった日でした。
こういう場面に出遭いたくないけれど、万一、出遭ってしまった時には、今日のことを思い出して、少しは役に立てるようになろうと思います。
気を引き締めて・・・
孝枝T
人から伝え聞く「滑落があった」という情報。その後の続報も現場から伝わってくる。「心肺蘇生をしている」と聞いた時から時間経った。誰も口にはしないが、亡くなられたのは経過時間と空気でわかる。
私は道を整備して、搬送されてきた方を見た。人のかたちをしているが、ツエルトに包まれているために実感がまだ湧かなかった。
でも、靴の形を見た時に「ああ」と思ってズシッと来ました。
目で見て実感するにしては遅い?降ろされて来るのを見てたでしょう?でも情報で伝わるの事はこの「リアルさ」が無いのだ。
言葉では伝わらない部分を私はこの日に受け取りました。実際に現場で救助した方、搬送の重さを担いだ方は同じ思いを体感されたと思います。
この「重さ」を私は大事にしようと思います。これから私が行く山で、道でちゃんと気が引き締められるように。状況をよく観察して自分で考えられるように。