<日程> 3月14日(土)

<山行目的>積雪期バリエーション山行

<ルート> 美濃戸(南沢)〜行者小屋〜文三郎尾根〜赤岳主稜〜文三郎尾根

〜行者小屋〜美濃戸

<メンバー> 

L:時生S SL:三郎O 会計:裕幸T 記録:聖子S

<記録>3/14(土)曇りのち雪のち晴れ

3:20 アイプラザ発 

美濃戸口でチェーンを装着。美濃戸口〜美濃戸までは轍が凄かった。

6:40 美濃戸P着

7:00 準備を整え出発

7:40〜45 被服調整を兼ねて休憩

8:30〜35 8:20〜雪が降り始めた為、被服調整を兼ねて休憩

9:00 行者小屋通過

9:25〜50 登攀準備も兼ねて樹林帯で休憩。その間に何組も文三郎尾根を上がっていくが、主稜に行くようなパーティーはいないようだ。

10:20 主稜への分岐へ到着。すでに1パーティ、主稜に取り付いている。

ここから主稜へのトラバースの通過の仕方を皆で考える。結果、ザイルを出し、50Mのザイルでは足りないので、途中の岩でピッチを切って、トラバースすることに。

11:00 主稜の取り付き着。まだ前のパーティが取り付いているので準備を始める

11:15 1P目登攀開始 

ここからは、新海・杉江、尾崎・舘林の2パーティに分かれて登攀。

11:45 2P目登攀開始

12:25〜2P目終了した所、前のパーティがまだ取り付いているのでしばらく休憩

12:45 3P目登攀開始

12:55 4P目登攀開始

13:15 5P目登攀開始

13:25 6P目登攀開始

13:50 7P目登攀開始

14:30 7P目終了 コンテの状態で山頂を目指す。

14:45〜15:10 赤岳山頂小屋着 休憩

15:12 赤岳山頂着 そのまま下山開始

15:20 中岳との分岐通過

16:05〜20 行者小屋着 休憩

17:20 美濃戸山荘通過

17:25 美濃戸P着

リベンジ成功!

             新海時生

 もう雪山も春の最終章にかかってきています。リベンジT(来週Uが待っています)成功して本当によかったです。

無理矢理感もある日帰りアタックでしたが、皆がほぼ完璧にこなしてくれました。体力も技術も心配はしていませんでしたが、初ルート、バリエーション初挑戦のメンバーもいます。心配が無かったといえば嘘になります。それでもあえて2人にはリードをまかせました。ご批判もあるかもしれませんが、結果的には皆ボクの期待以上にしっかり登り通してくれました。天候も悪く、降雪後でルート状況も予想外に厳しく(久々、全ピッチスタカットで刻みました)、苦労はしたと思います。その分、自信、経験など得たものも大きいハズです。これからも1歩ずつ積み重ね、高みを目指して進んでいってください

 

核心はどこ?

裕幸T

 先々週の計画のリベンジを日帰りで実施。心配点は美濃戸までの車での登りでしたが、Oさんのおかげで今回は無事にクリアし、まずは目的の半分を達成。しかし、道路にできた轍は半端ではありませんでした。美濃戸まで行けて本当に良かったです。
 行者小屋までは曇っているものの、シャツ一枚で歩けるほど暖かく、最後の樹林帯で装備を整え、寒さ対策。樹林帯を抜けると風もあってさすがに寒い。主稜取付きでは前のパーティーが苦戦していて、寒いのと合わせて不安に・・・、でも実際登り始めると以外に登りやすく、時々晴れ間も現れて気持ちが良い。アイスばかりで久しぶりの登山だったせいか、稜線に出てから頂上山荘までの登りがしんどく一番辛かったです。赤岳主稜をつるべで登ることができ自信にもなりました。これからも宜しくお願いします

 

エライ・・・

             聖子S

 いつかは行ってみたいと思っていた赤岳主稜。急遽、リベンジ山行に参加させてもらえることになりました。嬉しい気持ちよりも、前週の各務原アルプス山行での体力不足の露呈で、不安な気持ちが多い中、美濃戸から、南沢を抜け、行者小屋、そこから文三郎尾根を登り、主稜の取り付きへ。文三郎尾根は急登の為息が切れます。文三郎から、主稜取り付まではトラバース。安全の為、ザイルを張りながら進みました。取り付きには1P既に入っており、セカンドの人が、苦労しながら最初の核心のチョックストーンを登っています。その間に、2Pに分かれて、準備をし、いよいよスタート。最初のチョックストーンは勿論苦労しました。OさんやTさんに下からアドバイスをもらいつつ、しっかりと残置のお助け紐を引っ張ってクリア。垂直の岩を登り、緩やかな登り、急な登り、そして岩場とのミックスを楽しみながら、2つ目の核心上部岩壁。下のチムニーと上のチムニー・・・上のチムニーは狭く、ザックがひっかかり、上手に登れない。使えるものは全て使ってなんとか越えると、息も絶え絶え。そこからまた登りが続きます。最終ピッチを終えて、上部に出ると、晴れ間がさして、阿弥陀岳が美しくみえます。が、景色をさっと目に焼き付けたら、コンテに切り替えて赤岳山頂小屋を目指します。正直、ここからの稜線出て小屋までが一番辛かったです。登攀で疲れた身体にはとてもこたえました。赤岳山頂小屋付近で長めの休憩をいれて、まずは、足元に注意しながら、文三郎を下ります。正直、中岳との分岐までは気が抜けませんでした。分岐からは、右手に小同心・大同心、また、前にはずっと続く文三郎尾根の美しい姿を見ながらまずは、行者小屋まで。そして、休憩してから、一気に美濃戸まで下りました。今回、なんとか、赤岳主稜に行く事は出来ましたが、体力的にも技術的にも冬のバリエーションをやるには未熟だ。と実感させられました。事前に、ネットで調べてイメージしていても、実際、行ってみたら、全く状況が違う。ピンがあるはずが見つからない。ザイルがいっぱいで、ピンのある所までいけない。また、気象条件やその時の雪のつき方、岩の状態で状況が変わります。それに対して自分はどれだけ判断し対応できるのか。セカンドで“えらい”と言いながら登っているようでは、思い描く姿まで、まだまだ先は長いな・・・と感じました。こんな未熟な私を参加させてくれた、今回のメンバーにただただ感謝です。有難うございました。

念願かなって

            三郎O

今回は2週間前のリベンジ。メンバーはS子ちゃんがプラス1。

雪の状態は、3月には珍しく3日前に大雪が降り前回よりも多いのでは無いか?と・・・心配。

なんと言っても前回は美濃戸口からの坂を登れずして敗退なので、あの坂を登れるかどうかが今回の核心部(私だけ)。

鉄チェーンも買い万全の準備でいざ出発。

 美濃戸口に到着。その因縁の場所には既に登れずに、手間取っている車あり。

「しかし今回の俺は違うぞ!」その横をすり抜ける様に登り難なく美濃戸山荘 駐車場に無事到着。

そして、いよいよ本ちゃんの登山へ。

文三郎尾根を登り主稜へのトラバース。

取り付き点のチムニーは凍っており、なかなか手強い。前を行く二人の苦労を参考にクリヤー。Tさんと交互にリードを繰り返す「つるべ式」で順調に進んで行く。

時折、ガスが晴れ見下ろすと文三郎の綺麗な稜線が見える。その向うには阿弥陀がそびえている、美しい山容にうっとり。でも今は岩にしがみついているので写真も撮れない。ちょっと残念。

岩の難度はそれほど無いとは言え、雪付きの岩は、グローブで手の掛け処が少ないので慎重になる。高度は、徐々に上がりついに上部岩壁を抜け赤岳頂上小屋へとコンテで向う。

少しバテ気味で、このコンテが一番きつかった 山頂小屋で一休みしてから文三郎を下山。 

今日は、リードをやらせて貰え、良い経験をさせて貰え 一日を満喫出来ました 有り難うございました。