鈴鹿 鎌ヶ岳(1161m)一般登山講座実技

 


 


<山行期間>2015年5月16日(土)

<ルート>三ツ口谷〜鎌ヶ岳頂上〜武平峠〜スカイラインP

<参加者>

CF:洞井孝雄 スタッフ:板津彰伸 スタッフ:一則O スタッフ:厚子N

<記録>

7:05 金山総合駅北口発 マイクロバス3台 御在所SAでトイレ休憩

8:20 三ツ口谷登山口着

8:40 各パーティーに分かれ行動開始

9:20 急斜面にザイルを張り各自プルージックで登りはじめる

9:40 通過終了

10:15〜30 長石尾根分岐にて休憩

11:15 ガレ場をあがり尾根道に出る

11:35 鎌ヶ岳山頂大休止

12:05 山頂出発 山頂直下の岩場にザイルを張りゴボウで降りる

13:10〜13 武平峠休憩

13:23 駐車場着

13:40 着替えなどして帰名                (記録:一則O)

 

2015年5月16日 一般講座実技T 

雨のち曇り。実技に64人

洞井 孝雄

 5月16日(土)、県連の一般向け登山講座の一回目の実技が鎌ケ岳で行われた。参加した受講者は46人、県連の各会からスタッフとして参加してくれたのは18人。私たちの会からは、板津彰伸、一則O、厚子N、それに私の4人。

 県連でも会でも、何度も同じルートを登山講座の実技に使っていて、定番のコースになったような感があるが、沢沿いの道から山腹の登り、ガレ場を登って尾根道に出、山頂に至る、という変化に富んだ内容と、ロープや命綱を使う体験もできる場を作れたりもするので、「まず、山に登ってみる」とか「これが登山」ということを理解してもらうにはなかなかいい山域だと思っている。8パーティー、総勢64人が、一斉に三ツ口谷に入ることの是非は、ひとまず脇に置いて、この日の実技について報告しておこう。

 7時、金山駅に集合。折からの雨に傘を差して集まったメンバーは三台のマイクロバスに乗り込み、三ツ口谷出合へ。雨の土曜日、ということなのだろう、駐車場はすでに車で埋まっているものの、いつもならびっしり車が止まっているスカイラインの両脇は、まばら。

 三ツ口谷出合でバスを降り、パーティーごとに集まって出発準備。この日は最初からスリングを腰に巻いて、命綱の準備。受講生のザック、衣類、足下のチェック、諸注意、パーティーごとに自己紹介やストレッチ、さらに地図とコンパスを出して整置や目指す方向の確認をして出発。

このころには雨は上がった。昨日からの雨なので、沢の水量はほとんど増えていない。今日は人数が多いので、受講生が通過する場所の整備や準備作業は、早めにしておく必要がある。私とM宅(じねんじょ)が先行し、大滝の手前の斜面にロープを固定する。ここではプルージック登りを経験してもらう。ロープを張っているうちに、もう最初のパーティーの登ってくる姿が見え始めた。ここでは、プルージックの効きや受講生の登り方などについて目配りをし、いかに早く全員を通過させるか、が課題になる。それでも正味30分で、全員が通過した。滝上の山腹のトラバース、沢筋でのルートファインディング、左右両岸への渡渉、列が長く伸びた。長石尾根への分岐でいったん全員が合流、リーダーに集まってもらって、これからの行動についての留意点を確認する。しばらく谷筋を詰めればガレ場に出る。振り返ると視界が開けて、御在所岳が目の前に迫っている。足下にイワカガミ、あちこちにシロヤシオ、ポツンポツンと残ったシャクナゲの花。そろそろ、疲れが出てくる頃だ。歩幅が広いので、石を落とす可能性もあるが、雨で柔らかくなった足下が崩れて、体が上に上がらず、苦労している受講生もいる。それにしてもこの斜面に60人以上の登山者が群れをなして登っていく光景は、一方では顰蹙、一方では、ようやるワ、という感じがする。

登り切って、武平峠からの登山道と合流。まもなく樹下の道をたどって山頂直下の岩場から突き上げる旧道と、右手の尾根に回り込んで山頂に向かう新道との分岐に出る。右手の道をとって山頂に向かう。極端にへばる受講生もなく、昼には全員が山頂に到着。残念なことにガスで眺望が聞かない。社のまわりに船員が集まって記念写真。こぼれんばかりの笑顔のメンバーが山頂からこぼれんばかり、そんな感じであった。

スタッフが岩場にロープを固定し終えるまで休憩。準備のあと、再びパーティーごとに下山開始。下りは早い。

13時半には武平峠へ下降。トンネル手前の駐車場で全員の無事下山を確認して帰ってきた。お疲れさま。

 

鎌ヶ岳(一般実技)

板津 彰伸

今年も県連登山講座の実技に参加してきました。今回の受講生は60名程度の参加との連絡があり大滝の登りでザイル通過することを心配していましたが、大きな問題も無く早く通過することが出来安心しました。ザイルの掛け替えなどは、登山学校コーチ陣が行った成果のようにも感じます。(掛け替えを行っているコーチの足元に15kg程度のぐらつく石があり下に落ちたら大変な事になるので持ち上げるのが一番大変な作業だった。)

沢筋の歩き、岩稜帯歩きなどを体験し山頂までの登りも下りも我がパーティーは全く問題も無なく、山を楽しんで登ってもらったと感じています。

山に登る年代も若返っているように感じる。山の楽しみ方も、違ってきているように感じる。いつまでも教える内容は安全に対する考え方は間違いない。地図やコンパスに使い方なども必要だが、教える側の人達も変わっていくべきで違った教え方も必要だと感じる。

 

県連一般向け登山講座

一則O

 予報では午前中は雨。登山口に着くと予報どおりの雨。カッパの上だけを着て、腰にシュリンゲを巻く。受講生もちゃんと着けているか確認する。とにかく50人の受講生、スタッフ入れて60人を超える大所帯での行動。各パーティーでいかに上手に行動できるかが大きなカギだ。さいわい私のパーティーはトラブルもなく登って降りて来ることができた。これだけ一般の人が多い山行だと1人や2人バテたり、体調を崩す人がいるのだが、今回は一人もそんな人が出なくてよかった。

 雨も歩きはじめだけで、気温もそれほど上がらず、ちょうど好い条件となったことも幸いしたのかもしれない。まわりの景色はガスがかかってほとんど見えなかったが。。

半田Fでも秋には一般向けの登山講座が予定されている。一般の方への指導は、いささかむずかしいが、これも社会人山岳会の使命なら、今回の山行は勉強にはなった。それも他の山岳会の方との一緒に行くことにも意義があったと思う。

 

実技スタッフとして

厚子N

県連の一般登山講座の実技にスタッフとして参加した。70名近い大所帯で鎌ヶ岳へ登る。

地図読みに不安なわたしがSLで先頭を歩かなければならない。前のパーティーに着いて行くものの、ゆっくり渡渉に手を差し伸べたりしていると前のパーティーと距離が開き瞬く間に先行のパーティーが見えなくなって身体がこわばっているのがわかる。

登山道と思って歩いていれば、土砂崩れしていて行き止まりとなり、来た道を戻ったりと。情けないったらありゃしない。

かなり凹んで緊張が解けなく役立たずなSL・・・。

私のPLが「間違えながら覚えていくものだよ。」と慰めの言葉はうれしかったが、もっと山に入って読図勉強しなくては。何はともあれ受講生が頑張って歩き、バテることなくケガもされなかったようで一安心した実技でした。