鈴鹿山系     藤原岳 (県連ハルザキヤマガラシ駆除山行)

 

 


<日時>2015年5月24日(日)

<天候>晴れ

<目的>愛知県連主催ハルザキヤマガラシ駆除

<ルート>大貝戸〜山頂避難小屋(往復)

<メンバー>

 L:一則O SL:征季W 伯明S 会計:一枝S 清文S さつきI 記録:晋平Y

 <記録>

6:20 アイプラザ半田 出発

8:15 藤原岳大貝戸P 到着

8:25 大貝戸登山口 出発

9:00 4合目 休憩

9:43 7合目 休憩

10:35 休憩

11:00 藤原岳避難小屋 到着

11:20 草刈り 開始

12:50 展望丘に上がり駆除区域を視察

13:15 避難小屋前にて県連全体ミーティング

13:35 山岳会毎に下山開始

14:10 8合目 休憩

14:45 4合目 休憩

15:20 大貝戸P 到着

 

草刈山行

一則O

 県連環境保護部主催の藤原岳・ハルザキヤマガラシ(以下ハル)駆除山行。外来種のハルは、黄色の花で遠くから見ると菜の花が一面咲いているような景色で、頂上の避難小屋から歩いて5分くらいの南の方面に広がっていて、面積にするとかなりの規模。合わせれば、野球場ひとつくらいにはなるとは思う。愛知県ろうざんから約70名が、当会からも7名が参加した。

天気予報は午前中の降水確率は40%で、雨の覚悟はしていたが、いい日になって暑いくらいであった。11時半ごろから約1時間20分、ハルを根っこから抜いてゴミ袋に詰める。このゴミ袋を登山口まで下ろさなきゃならないので、一人ひとつのゴミ袋分を詰めて、あと引っこ抜いたものは、石の上において枯らすのを待つより手はない。とりあえず、半田Fは20畳くらいの広さのところは抜いて、他の会がどうしているのかさぐるため高いところへ上がってみると、かなりの広さでこのハルは広がってることがわかる。60〜70人が2時間くらい抜いたくらいでは焼け石に水とはいわないが、無駄な抵抗と思えなくもない。草刈を終え、避難小屋に集合し、簡単な集会。刈ったハルは、約60袋、重量は約250kg。これでもハルの生えている面積の5%も駆除できなかったとのこと。こりゃ大変だ。定期的にやることに越したことはないが、本気で取り組もうとするとかなりの人と時間がいるだろう。だが、たとえ『ハチドリの一滴』であろうと今日の駆除山行は有意義なものであったと信じたい気がするのはわたしだけだろうか。。

 

後片付けは大変

                        清文S

県連の環境保護部の活動で、藤原岳のハルザキヤマガラシの駆除登山に参加してきました。私は部長という立場なのですが、まだ不慣れな事ばかりなので、6名の方が参加してくれたのはありがたかったです。県連の会議自体は4月から始まっていて、全回出席してきたのですが、実際に駆除作業をしてみて環境保護の難しさを実感しました。ヤマガラシは花だけ見ればとても綺麗で、ミツバチがたくさん飛んでいるところを見ると蜜をたくさん出す役に立つ花といえるのですが、外来の植物であり、たった2年ほどで山頂の一角が菜の花畑のようになった繁殖力は警戒しなければなりません。謙虚で小さな在来の花々は駆逐されてしまうかもしれません。今回は約70名規模で行った初めての駆除作業だったのですが、今後どのように取り組んでいくのかは、今回の経験を踏まえて議論が必要だと感じました。各自が用意したごみ袋はほんの30分ほどの作業で満杯になってしまって、それからはとりあえず引き抜いて岩の上などに並べてきました。

密度が多く生えていた一角の駆除前、後の写真がありますが、株と一緒に表面の土がほとんど削り取られて無残な有様です。もっと大規模にやれば、わざわざ在来、固有の可憐な草花を踏みつぶすことになりかねません。作業終了後、下山は各自ごみ袋をザックに結わえて下りる事にはなっていましたが、詰め替えて担ぎやすくする段取りが県連で用意してなく話が違うと文句を云う前に、パーティの皆さんはさっと細引きやシュリンゲを出して、ザックに無理やり固定して山頂を後にしました。登りでアキレス腱を痛めてしまってテーピングやサポーターを貸していただいたりと、ベーシック装備の意味を実感した一日でもありました。

 

駆除山行

征季W

 外来種のハルサキヤマガラシの駆除山行へ行って来ました。ハルサキヤマガラシは黄色の花をたくさんつけていて、見た目には綺麗な感じでした。でも、外来種なので自然な山の生態を大きく変化させてしまうので駆除してきました。下山時には刈り取ったハルサキヤマガラシをゴミ袋に入れて、歩荷しました。下山は歩荷トレーニングになりました。

 全部、取り除くことはとても不可能に近いのでは?って思いました。人間なんて、自然中では無力な存在であることを思い知らされた日にもなりました。

 

藤原岳に草取りに

さつきI

 天気に恵まれて草取り日和、頂上に着くまで信じられなかった。なかなか綺麗な菜の花です。

 よその国で生きすごい繁殖力、お花畑の様、みんなで一面の草を力を合わせて根こそぎ取る。たちまち無くなるものの小さな次が一面に生えている。何年もかかると思う。否、種が飛ばないうちに抜くだけでもと思う。何かいい方法を考えないと、黄色の山に変わりそうだ。

 前の人が刈り取ってあったけど、根が何倍もはって草を強くする。道具がないと余計に取れなくなる。やらない方がいいと思った。やっただけ綺麗になった。

 それからが大変、取った草を持って降りる。登るより下りの方が重い。皆リュックにくくりつけ歩きにくそう。皆重いのか休んでいる。やっと辿り着き、下ろす。いつもと違う変な満足感、遊ばさせてもらう山に少しは返したかな。

 帰り道キンケイギクが複雑に目に映る。皆さん気にしてるかな。ある国に行った時ツリガネソウがみんな倒してあった。目にすると誰もが採るようだ。また違う国は靴が前より綺麗になって戻ってきた。いろいろ早く手を打たないといけないのかも知れない。と思う1日でした。

 

撤退

伯明S

藤原岳といえば福寿草。春になると誰からともなく“咲いてるヨ”の声が聞こえる。雪の間にしゃがみ込み顔を寄せて最上の笑顔。“花も綺麗で可愛いし…ハイ・ポーズ”それがどんなことになってるって?外来種がはびこって大変みたい!許せない!と云う訳で、使命感を戴いて何ヵ月ぶりかの山行に参加させていただきました。

8:25 大貝戸鳥居を出発、10:00 8合目11:00山荘着、山荘の前には新しい立派なトイレが作られており三重県連の方々が一輪車やスコップを持ち、手前にある方位盤の補修をしており、声を懸けられる。11:20 県連自然部会の方からハルサキヤマガラシはこの花ですと見せて頂き、南側へ10分程降り、岩陰が黄色く見える群生地に入る。よく見ると既に花の部分を刈り取られた株から強い新しい茎が成長し、刈るよりも根から抜く事が肝要と知る。10分もすると手持ちの袋がいっぱいとなり、以降は抜いた草を岩の上に束ねて置き、枯らすようにする。およそ20m平米を徹底駆除。

13:00 袋も岩の上も抜いた花で一杯となりゴミ袋は抱え山荘への分岐に集める。

13:10 向いの展望台へ登る。谷越しに振り返り東を見ると、山頂方面稜線沿い、中日球場の外野芝の様に円弧を描いて一面真っ黄色。縁で数パーティが格闘しているのが見え、漸くその恐怖の全体像を理解できた。

      我々のしたことはほんの僅かで、敵(ハルサキヤマガラシ)本隊は遠くに確固とした陣を築いています。戦いはこれからで壊滅作戦を求むなら戦略をたて、陣容を整えて、再攻撃ならば少なくとも100人単位の人海戦術が最低限必要だと思います。13:40 下山開始。敗残兵の様に背嚢にはハルサキヤマガラシの詰まったゴミ袋を括り付け足元を確保しながら重い下山となる。

 

鹿も食べない…

              一枝S

8:25 大貝戸登山口より藤原山荘をめざし登り始める。半年ぶりの山行に不安で一杯でしたが“ここで一本入れよう!”の声が。

9:05 4合目の休憩でほっとする。

11:00 藤原山荘到着。今回の山行はハルサキヤマガラシ駆除もあり、県連の成田さんから現物を手に説明を受ける。山荘の近辺は既に駆除したそうで見当たらなかった。指示された辺りへ行き、花は黄色で菜の花に似て、葉はルッコラに似た形の葉を食べてみる。苦みがあり、灰汁が強い。鹿も食べないと言われるが納得する。駆除の作業は抜き取り中心で、大きな根はシャベルで掘り起す。すぐに、持参した袋もイッパイになり、1時間ぐらいで大きな岩の上にも抜き取った黄色いヤマガラシの花束が積み上げられて満杯となってしまった。

 

 袋を山荘への分岐に集め、展望台に登り東を振り返り眺めて驚く。作業していた所からは判らなかったが、高い所からはハルサキヤマガラシの黄色い花が延々と連なっているのが見える。真剣に取り組まなくては。綺麗に駆除する事は無理ではないか…?

 藤原山荘前で参加各会の袋づめハルサキヤマガラシを前に集会、解散。それぞれハルサキヤマガラシ入りのポリ袋を背負っての下山となりました。久し振りに山に入り、山の空気、木々、草とのふれあい、陽射し、木陰の心地良さ、仲間とのおしゃべり等も堪能し嬉しい一日となりました。

 

侵略的外来種

晋平Y

 藤原岳ハルザキヤマガラシ駆除部隊として駆除作戦山行に行った。軍手とゴミ袋など装備を整えて駆除に出撃した。

外来生物として日本に来た事を後悔させてやろうと意気込んで根から引き抜くが、この侵略は我々だけで食い止められるのかと思う程の広範囲で、これだけの人数でも極一部だけかと感じました。